貴方が好きだったこの気持ちに蓋をする |
K。 |
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好きだった、今はもう過去の話。 桜が風に舞い散る中を一人佇むその姿を見て、恋に落ちた。 今はその中に一人で立っている。 目を閉じるとその風景は昨日のように思い出せるのだけれど、それに今は感じる事は何もない。 この気持ちには蓋をした、開けられることがない重くて厚い蓋が、気持ちの上にされている。 だから何も、感じない、その視線の先、その視線の向こう側に何が映ろうとも。 頬に流れるそれには、気付かない振りをした。
奉納品。 きっと、報われない恋だった。
| 1/23(Fri) 23:56 No:340
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