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ただ、紅だけが広がっていく...
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この世界にどんなに嘘を吐いても K。

嘘を吐いたのだ。
君を愛してる、と言う嘘を。

近付いて来る君を抱き締める、顔を綻ばせる。
嬉しそうに笑う君を見て、唇にキスをするとまた恥ずかしそうに笑うのを胸の奥で嘲笑う自分がいた。
君を好きだとどんなに演技をしても、心の奥で何かが燻っている。
細い糸に絡め取られるような、そんな感覚に不意に背筋が凍りつく。
違う、そう否定するように抱き締めているその目の前の存在にしゃぶりついた。
困惑するように、頬を染めて、何度も口付けて仰け反る体を押さえ付ける。
私は誰のものでもないから、この小さな存在をこうして蹂躙する事が出来るのだ、と。
何も知らない私の可愛い玄冬。
不意に罪悪感がこみ上げたけれど、自分のちっぽけなプライドが、それを塗り潰した。
好きだって。
今日も嘘を吐いた、微笑む君に口元に笑みが浮かんだ。

心の奥で、そんな君を嘲笑う自分がいた。

唐突に自分が、君を愛していたのだと気が付く瞬間が来る。
嘘を吐いていた、君を愛していると言う嘘を。
でも、

泣きじゃくる君を見た、身体も顔もグチャグチャだ、何があったのかはすぐに解った。
君は私だけのものなのに。
抱き締める、やさしくやさしく、あやすようにキスをする。
バカみたいだなと思う、そんな自分を嘲笑う自分がいる、君が好きなのだと唐突に気が付いた。
泣きじゃくる君、自分しか要らないと泣きながら訴える、そうだ、私だってそれは同じだ。
先程他人から与えられた熱を意識の外に追いやり、ただ君を抱き締める。
君を愛してる、だからもう、

世界は終わるのだ。

奉納品。
君を愛しているのだと。


7/9(Sat) 09:39 No:348 [res]





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4/21(Sun) 11:30 No:999 [res]




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