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▼二年 土屋 RES
夏休み課題1〜7


1『天気の子』(映画)
監督:新海誠
<あらすじ>
 離島で暮らしていた主人公、「森嶋帆高」は家出をして東京に辿り着く。しかし東京に辿り着くもネットカフェ暮らしが続きついに所持金が底を尽きてしまう。家出途中に出会ったライターの「須賀圭介」の元で住み込みで働くことになる。そんな中、帆高はあるトラブルで「天野陽菜」という少女と出会う。陽菜は近頃、噂になっている「100%の晴れ女」と言われていた少女だった。祈るだけで短時間のみ天気を晴れにする力を帆高は目の前で見ることになる。弟と二人暮らしで経済的に困窮していた陽菜に帆高は「晴れ女」の力を活かしたサービス業を提案する。そのやり取りの中で二人は次第に仲を深めていく。

 前作『君の名は。』から約3年が経ち公開された今作。圧倒的な背景の美しさに開始早々引き込まれた。また今回も『君の名は。』と同様ファンタジー要素が盛り込まれた内容となっている。しかしその要素をうまく盛り込み現実性が高い物語構成となっていた。背景のリアルさもそれを引き立てる役目をしていたと考える。また物語の途中に立花瀧、宮水三葉など『君の名は。』のメインキャラクターも登場しており、ファンにとって嬉しいサプライズもあったのは印象的である。帆高が自分の選択によって陽菜が消え、世界が荒れてしまったことを悔やみ後悔する心情が細かく描かれていた点が見受けられた。


2『トイ・ストーリー4』(映画)
監督:ジョシュ・クーリー
<あらすじ>
 ウッディ達がアンディと別れ、ボニーに引き取られてから1年。バズやジェシー達はボニーにいつも遊んでもらっているにもかかわらず、ウッディは取り残されることが多くなった。そんなある日、新しい幼稚園に入ったボニーは友達が出来ずクラスに馴染めないでいた。そしてボニーは工作の時間に自分で新しい友達を作った。その名は「フォーキー」。自分はおもちゃではなくゴミと思い込むフォーキーをウッディはおもちゃであると何度も説得をする。しかしボニー達家族がドライブ旅行に向かった先でフォーキーが脱走をする。追いかけるウッディはその先でかつての仲間、ボーと再会を果たす。

 『トイ・ストーリー』シリーズが今まで描いてきたテーマ「おもちゃにとっての幸せとは何か」ということが今作でも色濃く描かれている。今までウッディはアンディを初めとする持ち主が幸せであることがおもちゃにとっての幸せと考える描写が主だった。しかし今作でウッディは何物にもとらわれないボーの生き方を目の当たりにし考え方が変化している。ウッディは最後、バズたちと別れボーと共に自由に生きる道を選び、持ち主から解放された存在になったのである。今まで『トイ・ストーリー』シリーズが提示してきた「おもちゃにとっての幸せ」を覆す展開ではあるも、今までを踏まえたうえでのウッディの選択であるとも考えられる。今までウッディを支えてきたボーという存在がウッディに変革をもたらしたというのも個人的に感慨深いものがあった。

3『劇場版うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム』(映画)
監督:永岡智佳、古田丈司
制作:A-1 Pictures
<あらすじ>
2010年にゲームソフト、2011年から2016年にわたり4期までアニメ放送された『うたの☆プリンスさまっ♪』シリーズ。今回はその初の劇場版である。3ユニット、計18名のアイドルたちが熱いライブを行う。

 今作の大きな特徴はライブシーンのみで映画が構成されている点である。ライブの前日やそれに至るまでのアイドルの絡みなどは描かれず、開始直後ライブシーンに突入する。しかしライブ以外の描写を一切省くことによりまるで本当にアイドルのライブを中継して観ているかのような感覚に陥る。どこかのライブ会場でアイドルたちがライブをしているのではないかという現実性を描くことに成功した作品となっていると考える。近年二次元アイドルブームが顕著に出ているが今作は二次元アイドルコンテンツにとって大きな躍進になったのではないかと考えられる。またエンディングが流れたあとにアンコールパートがきちんと用意され、アンコール曲の最中にコメントするユニットも週替わりで異なるなど来場者を飽きさせない工夫もうかがえる。

4『殺戮の天使』(アニメ、ゲーム)
ゲーム開発者:星屑KRNKRN(真田まこと)
アニメ制作:J.C.STAFF
監督:鈴木健太郎
<あらすじ>
 とあるビルの最下層で目が覚めた少女「レイチェル」。彼女はなぜそこに自分がいるのか記憶がなかった。ビルから脱出するため上の階へと昇っていくとそこで包帯を巻き巨大な鎌を持った殺人鬼の青年に追いかけられる。運よく逃げるもその先でレイチェルはダニーという彼女の主治医を名乗る男性に助けられる。しかしそのダニーも殺人鬼の一人であった。ダニーに襲われる中レイチェルは「ある秘密」を思い出す。殺される一歩手前で下の階からレイチェルを追いかけてきた包帯の殺人鬼がダニーを鎌で倒す。結果的に助けられたレイチェルはその包帯の青年にこう願う、「私を、殺して」。最初はそれを拒む青年も自分をこのビルから脱出する手助けが出来たら殺してやると約束をする。こうしてレイチェルと殺人鬼、「ザック」の危険な「約束」が結ばれる。そして二人は各フロアに存在する殺人鬼を相手にビルの脱出を目指す。
 
 この作品はフリーホラーゲームであり、パソコン上でダウンロードを行い出来るゲームとなっている。この作品のテーマは「約束」。それも自分を殺してほしいという危険な約束である。なぜレイチェルが自分を殺してほしいのか、主人公であるにも関わらずそれが全く分からないまま物語が進み、終盤でその理由が判明する。そして殺人鬼のザックも最初はレイチェルを襲い狂気的に笑う人物として描かれるも、次第にレイチェルに心を開いていく過程が丁寧に描かれていた。またザックがなぜそんな殺人鬼になってしまったのか、その経緯もきちんと描かれ物語の前半はザックに感情移入しやすいものとなっている。ザックの心理的描写は描かれないもののそれはザックが裏表のない純粋な人物として描かれているからと考える。ザックとレイチェルが対比した描かれ方をしているのが非常に印象的だった。

5『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲EVOLUTION』(映画)
監督:湯山邦彦、榊原幹典
<あらすじ>
旅を続けていたサトシ、カスミ、タケシの前に一通の招待状が来る。それは優秀なポケモントレーナーを集めたいという趣旨の内容だった。サトシたちはその集まりに出席するため嵐の中、招待者の元へ向かう。辿り着くもサトシたちの前に現れたのは人間に恨みを持つポケモン「ミュウツー」だった。伝説のポケモン「ミュウ」の遺伝子から人間の手で作られたミュウツーは様々なコピーポケモンを作りサトシたち人間に逆襲をするのであった。

 今作は1998年に公開された第一作目の劇場版『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』をフルCGでリメイクしたものとなっている。基本的なストーリーは同じであるがタケシが女性を口説き耳を引っ張られるなど懐かしの場面などが加えられている。この映画のテーマは「生まれた意味とは何か」だと個人的に思っている。ミュウツーの「私は誰だ、なぜここにいるんだ」というセリフから始まるところなど「生きるとは」について問われている場面がいくつも存在する。まさに今作のキャッチコピーである「原点にして最高峰」といえる作品であったと思う。


6『レンドフルール』(ゲーム)
発売元:アイディアファクトリー(オトメイト)
イラスト:薄葉カゲロー
<あらすじ>
 かつて荒れ果てた世界に女神が4人の騎士と共に「グラース」という力を与え世界を救った。女神が眠りにつきその後は「レーヌ」という女神の依り代になった者と選定された騎士たちによってグラースの供給を行っていた。しかしレーヌが生まれづらくなりグラースの供給は減っていった。その中久しぶりのレーヌとして生まれた「ヴィオレット」。そのヴィオレットに仕える騎士として選ばれた4人の青年たち。世界の平穏を守るためヴィオレットは彼らからの信頼と忠誠を得ようと奮闘する。

 乙女ゲームである今作の大きな特徴として挙げられるのは普通の選択肢が存在しないという点である。「ラヴィール」という独自のシステムを入れており、キャラクターから有益な情報を聞き出した後「ラヴィール」を行う。対話形式であるラヴィールは取得した情報をもとに正解の選択肢を制限時間内に選んで相手のゲージを減らしていく。ラヴィールが成功したかによってエンドが分岐する形になるという他の乙女ゲームにはない要素となっている。賛否両論と言われる今作はダークファンタジーを描いた作品であり一部の攻略キャラの愛情エンド(ハッピーエンド)の在り方も異質なものがあったため非常に新鮮な作品であったと思う。シリアス系の乙女ゲームが好きな方はプレイしてみてほしい。個人的にはギスランというキャラクターの忠誠エンドは演出が非常に凝っているので注目してほしい。


7『CLOCK ZERO 〜終焉の一秒〜 Devote』(ゲーム)
発売元:アイディアファクトリー(オトメイト)
イラスト:ナガオカ
<あらすじ>
 2010年 秋、お金持ちばかりが通う私立「秋霖学園」の初等部に通う小学6年生の「九楼撫子」。撫子はある時から不思議な夢を見るようになる。新任教師、「神賀旭」に呼び出された撫子を初めとする問題児として噂されていた同級生や下級生の計6名。内容は問題児である彼らと力を合わせて課題をこなしてもらうという趣旨のものだった。個性的な人たちが集まり最初は嫌がっていた撫子も次第に打ち解けていく。撫子のクラスに転校してきた天才少年、「海堂鷹斗」もメンバーに加わり7人で課題をこなしていく。順調に進むと思った矢先、撫子の前に夢の中で会ったはずの青年が現れる。その青年たちはなぜかどこか見覚えのある人物だった。

 この作品のキャッフレーズは「君のいない世界なんていらない」である。このセリフがどういったことを指すのかはここでは伏せる。2010年にPS2媒体で発売され、その後PSP版、PS Vita版でも発売され、今回Nintendo Switch版として発売されたものである。10年前に発売されたものであるにも関わらず根強い人気を持っている理由はストーリー構成にある。至る所に張られた伏線もきちんと回収され、かつ胸が締め付けられるほど切ないエンディング運びは当時プレイヤーに大きい衝撃を与えたであろう。自分も初めてプレイした時はその精巧なストーリー構成に感銘を受けた。今作では追加要素として「中学生編」が加えられ撫子たちの中学3年の一年間の話が描かれていた。基本的には明るく楽しいストーリーであったが、どこか切なく胸が締め付けられるものであった。個人的な感想となってしまうが『CLOCK ZERO』は本当によく出来た作品となっているので乙女ゲームが好きな人、興味ある人にはぜひやってもらいたい作品である。
2020/3/14(Sat)23:58 ...No.1729