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▼二年 土屋 RES
夏休み課題25〜30


25『スタミュ(3期)』(アニメ)
企画・原案:ひなた凛
監督:多田俊介
<あらすじ>
 元・華桜会であり憧れの高校生だった「鳳樹」との共演を果たした「星谷悠太」。2学期になり綾薙祭を目前にした2年生たち。それで行うクラス公演を成功させようと練習するが新しい華桜会のメンバーが新しい改革の一環として「オープニングセレモニー」を行うことを発表する。それを次期華桜会の最有力候補であった「辰己琉唯」率いるteam柊が行うことに。しかしそれと引き換えにteam柊がクラス公演に出演できなくなってしまう。星谷たちはみんなでクラス公演が行えるよう奮闘する。

 1期から観てきた『スタミュ』シリーズ。星谷たちの成長が最も感じられた今作であったと思う。まず辰巳と星谷の関係である。1期では辰巳はまだ星谷のことを「他とは違う何かを持っている人」という印象を持っているだけの人物の様に扱っていたように感じられた。しかし今作で二人は対等の「ライバル」になっていたのが印象的だった。また新しい華桜会の四季と冬沢の関係と星谷と辰巳の関係が対比になっていたのも印象的だった。最終話では星谷たちのカンパニーが全員華桜会となり1期1話で流れた華桜会の曲「我ら、綾薙学園華桜会」を星谷たちが歌っている場面はとても感慨深いものがあった。これからの展開があるのかは不明確ではあるが今作は『スタミュ』シリーズの集大成となったのではと思う。


26『劇場版はいからさんが通る 前編 〜紅緒、花の17歳〜』(映画)
原作:大和和紀
監督:古橋一浩
<あらすじ>
 大正七年、「花村紅緒」は元気で周りに流されない女学生だった。そんなある日、ハーフの陸軍歩兵「伊集院忍」少尉と衝撃的な出会いを果たす。そして祖父母の代から決められていた許嫁の相手として父から忍を紹介される紅緒。忍は一目で紅緒を気に入るが紅緒は決められた結婚に反対し幼馴染の「藤枝蘭丸」と家出をするもすぐに保護されてしまう。その後忍の家に花嫁修業として嫌々訪れた紅緒。そこから紅緒と忍は少しずつ距離を縮めていく。

 時代背景を上手く盛り込んでいるストーリーであるというのが印象的だった。大正時代で「女性は働くべきではない」や「女性は家庭を守り、慎ましい存在であるべき」など当時の女性の価値観を反映し、その中で紅緒や親友の「北小路環」が女性はもっと前に出るべきと抗う姿が表現されていた。最初は嫌がっていた紅緒がだんだんと忍に惹かれていき、忍がシベリア出兵で生死不明となった際も、“二夫にまみえず”という意味である白い喪服で葬儀に出席したところは結婚式を挙げていなくとも紅緒の“妻”としての姿が描かれていたと思う。


27『劇場版 はいからさんが通る 後編 〜花の東京大ロマン〜』(映画)
原作:大和和紀
監督:城所聖明
<あらすじ>
 「青江冬星」が編集長を務める「冗談社」に入社した紅緒は満州に忍の手がかりがあるかもしれないと踏み、満州へ向かっていた。満州に辿りつくも紅緒が乗っていた電車に馬賊が襲い掛かる。しかしその馬賊の頭であった「鬼島森吾」は忍とシベリアで共に戦った忍の部下だった。忍の最期を聞いた紅緒が帰国するとロシアから亡命した貴族として「サーシャ・ミハイロフ」侯爵夫妻が来日する。その夫であるサーシャは忍と瓜二つの顔をしていた。サーシャについて悩んでいた紅緒、そんな中で冬星から「紅緒に好意を抱いている」事を告げられる。

 前編でも書いたが今作にも歴史的背景が反映されており、特に紅緒と冬星の結婚式に起きた関東大震災の描写を時間まで忠実に表現しているのは衝撃だった。後編では忍と紅緒、そして冬星の三角関係が描かれており二人の間で気持ちが揺らぐ紅緒が印象的だった。また紅緒の親友、環と鬼島の恋模様も描かれている。忍と紅緒とは違って素直ではない二人の関係が進展していく様子が忍と紅緒にはない面白さがあった。忍と紅は出会ったきっかけはいい印象ではなかったが、その出会い方が忍の記憶を元に戻すきっかけになる演出もよかった。様々な苦難を乗り越え結ばれた忍と紅緒の物語はまさに「少女漫画の王道」と言えるものであった。少女漫画が好きな人にはぜひ観てもらいたいと思う。私も漫画版や旧アニメ版も観てみたいと感じた。


28『映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』(映画)
原作:臼井儀人
監督:高橋渉
<あらすじ>
 ぎっくり腰で腰を痛めた「野原ひろし」。そんなひろしの前に謎の美女が現れマッサージ兼エステの無料体験を勧められる。その美女に釣られエステサロンに入るひろし。家に着いたひろしはある異変に気付く。それは自分の体がロボットになっていたのだった。困惑するみさえと目を輝かせるしんのすけ。原因はあのエステサロンだと考えるひろしであるが、さらにロボットひろしは本物のひろしではなくロボットにひろしの記憶を埋め込んだ存在だった。本物のひろしも現れ二人のひろしと野原一家が「父ゆれ同盟」に挑む。

 今作では「家族」特に「父親」ということに焦点を向けた作品である。今作の黒幕である黒岩という人物がまさに父親という存在の現実をよく表していた存在であった。会社で頑張って働いて家に帰っても母や娘から嫌悪され、それを悲しみ、そんな現状を変えたいという黒岩とひろしのみさえに怒られたりしんのすけに困らされても、それでも今の現状が幸せであるんだという対比になっていたと個人的に思う。ラストのロボットひろしと本物のひろしの父親を賭けた腕相撲は今作の中で最も感動する場面である。


29『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲』(映画)
原作:臼井儀人
監督:原恵一
<あらすじ>
 「20世紀博」に来ていた野原一家。ひろしとみさえは小さいころに好きだったものを懐かしみそこに夢中になる。一方しんのすけとひまわり、かすかべ防衛隊をはじめとした子供たちはずっと子供部屋に預けられ不満を持っていた。みさえは家事をせず、ひろしも会社に行かず毎日遊ぶ姿にしんのすけがしびれを切らしたある日、20世紀博が大人たちを迎えに来たのだった。みさえとひろしは喜んで迎えのトラックに乗り、しんのすけ達を置いていく。大人たちを取り戻すため、かすかべ防衛隊は団結し20世紀博に乗り込む。

 20世紀から21世紀へとなる年に公開された今作。古き良き時代に固執したケンの姿は今の私達にも通じるものがあると感じた。一番印象的だったのはひろしが自分の靴下のにおいを嗅ぎ自分の幼少時代から今の家族と過ごす日々を思い出す場面である。自分のきつい臭いこそ今まで自分が経験してきた過去の積み重ねによって出来た臭いであり、その臭いがひろしをしんのすけの所に戻ってこさせる一番の物だったのだと思う。そのほかにも家事をしないみさえ達の代わりにしんのすけがひまわりの世話をしたり、まさおの意外な一面が出てきたりなど多くの見どころがある映画であった。平成から令和になった今だからこそ分かることがあると思うので観ていない人はぜひ観てほしい。


30『神様はじめました』(漫画)
作者:鈴木ジュリエッタ
出版社:白泉社
<あらすじ>
 ギャンブル好きの父親のせいで家が差し押さえられ、突如として家を失くした「桃園奈々生」。公園で途方に暮れていると犬に襲われている「ミカゲ」という男性と出会う。すっかり打ち解けた奈々生はミカゲに今までの事情を話す。するとミカゲは「私の家を譲る」と言い去っていってしまった。怪しく思いながらも行く当てのない奈々生はメモの場所まで行くが、そこには寂れた古神社しかなかった。そこで奈々生はミカゲに仕える神使「巴衛」と出会う。奈々生はミカゲに代わりその神社の「土地神」として神様をはじめることになってしまう。

 アニメ版を以前に観たことがあったのだが今回、漫画版を初めて読んだ。漫画版ではアニメ版のその先、奈々生と巴衛が付き合いだした後の話も描かれており出会いから結婚までのエピソードが描かれていた。特に巴衛は最初、奈々生の告白を拒否し「今だけの気の迷い」と言い伏せるも奈々生の努力していく姿に惹かれていく過程がとても丁寧に描かれていた。奈々生はもちろん、巴衛や鞍馬、そして瑞希の妖だからこそ抱える葛藤や悩みを乗り越えた姿が漫画版でより深く描かれていた。おすすめの話はOVAとしても制作されている奈々生が巴衛を助けるために過去へ行く長編はそれまでの伏線を回収した屈指のエピソードである。アニメを観たことがあり、少しでも面白いと思った方にはぜひ漫画版を読み二人の行く末を見届けてほしい。


以上、夏休み課題30点です。
投稿が大幅に遅れてしまい大変申し訳ありませんでした。
2020/3/15(Sun)00:03 ...No.1732