米村ゼミの掲示板
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▼三年 大塚 RES
春休みの課題(1〜10)

1. グレイテスト・ショーマン 監督:マイケル・グレイシー 
19世紀半ばのアメリカ。幼馴染の妻チャリティを幸せにすることを願い、挑戦と失敗を繰り返してきたP.T.バーナムはオンリーワンの個性を持つ人々を集めたショーをヒットさせ成功をつかむ。しかし、型破りなショーには反対派もおり、裕福になっても社会に認めてもらえない状況に頭を悩ませる。そこで、オペラ歌手のジェニー・リンドのアメリカ公演を成功させようとフィリップに団長の座を譲る。フィリップはショーを成功させようと懸命に取り組むが、彼らの行く手にはこれまで築き上げてきたものを失いかねない危険が待ち受けていた。
実在したP.T.バーナムの半生を描いている作品であり、アカデミー賞主題歌賞にノミネートされた「This is Me」は外見や地位がどうであれありのままの自分らしく生きようとする気持ちが大切であると気づかせてくれる。華やかな映像と、魅力的な楽曲がたくさんあるのでぜひ見てほしい。

2. さよならの朝に約束の花をかざろう 監督・脚本:岡田磨里
人里離れた土地に住み、ヒビオルと呼ばれる布に日々の出来事を織りながら静かに暮らすイオルフの民。10代半ばで外見の成長が止まり数百年の寿命を持つ彼らは別れの一族と呼ばれ、生ける伝説とされていた。両親のいない少女マキアは穏やかな日々を過ごしながらも「ひとりぼっち」を感じていた。そんな彼らの日常は長寿の血を求めるメザーテ軍によって崩れ去る。イオルフ一番の美女レイリアは連れ去られ、マキアが思いを寄せるクリムは行方不明になり、マキアは仲間と帰る場所を失う。そこでマキアは親を失ったひとりぼっちの赤ん坊と出会い、成長する中で紡ぎだされるかけがえのない物語。
「あの花」や「ここさけ」などの脚本を担当する岡田磨里の初監督作品である。時間流れが違う二人の成長や絆に胸が締め付けられる作品である。映像もとても美しいのでぜひ見てほしい。

3. ヴァイオレットエヴァーガーデン 監督:石立太一 原作:暁佳奈
感情を持たない少女、ヴァイオレット・エヴァーガーデン。彼女は戦火の中で大切な人から告げられた言葉の意味を探している。戦争が終わり、手紙を代筆する仕事をする彼女。飾らないありのままの恋心をつづった手紙、去りゆくものから残されるものヘの最期の手紙。代筆を通して、手紙に込められた思いはヴァイオレットの心に愛を刻んでゆく。
京都アニメーション大賞、初の「大賞」受賞作品である。 一話ごとに様々な人の代筆を行っていく。特におすすめなのが5話、7話、10話で、涙なしには見れない作品である。
4. 文豪ストレイドッグス DEADAPPLE 監督:五十嵐卓哉 原作:朝霧カフカ
世界各国で異能力者が自殺する怪事件が発生。異能特務課の依頼をうけた武装探偵社は事件への関与を疑われる男の確保へ乗り出す。異能力者たちに襲い掛かるかつてない強敵。そんな中太宰治が消息を絶ってしまう。国木田独歩の指揮下「首謀者の排除」という厳命を受けた中島敦は泉鏡花をともない敵の居城へと走る。だがそこへ立ちはだかる芥川龍之介。芥川が告げた敦のおもいもよらぬ真実とは。
文豪ストレイドッグスの新作である。中原中也と太宰治の過去の話なども少し描かれており、戦闘シーンも迫力があるのでぜひ見てほしい。
5. パティシエさんとお嬢さん 作者:銀泥
パティシエの「彼」のお店に、毎週金曜日にケーキを買いに来る「彼女」。自分の作ったケーキを目を輝かせて選ぶ「彼女」にひかれるも、店員と客という立場から近づけず名前も聞けないままだったが。
Twitterに掲載されていた作品が書籍化したものである。1巻通してお互いの名前が聞けずに終わるほどもどかしい物語である。二人の掛け合いがとてもかわいらしいのでお勧めである。

6. 暁のヨナ 作者:草凪みずほ
建国神話・四龍伝説が伝わる高華王国。緋龍城では当時、王の他には皇太子も皇后もなく齢15の王女・ヨナが大切に育てられていた。そうして迎えた16歳の誕生日。武器を厭う心優しい王・イル、護衛のハク、思いを寄せる従兄のスウォンとともに幸せな1日を過ごすはずだった。宴の夜、スウォンとの婚姻を反対するイルに自分の気持ちを伝えに行くヨナ。しかし、イルの部屋で彼女が遭遇したのは思いもよらぬ過酷な現実で。
城から出たことがなく、外のことを全く知らなかった王女ヨナが、外の世界を知り、物語が進むごとに成長していく姿が感動的である。少女マンガであるが、恋愛要素が少なめでストーリー性重視であるように思うので男女問わず読むことができる。

7. ブラックナイトパレード 作者:中村光
クリスマスを一人むなしくコンビニバイトに費やす日野三春はその夜、黒いサンタ服の男に遭遇する。「悪い子のところには黒いサンタがやってくる」そう語る男に「悪い子」だと告げられた三春は突如サンタの袋に捕食され…。気づけばそこには世にも奇妙なサンタの会社が。
まず、赤いサンタがおらず、黒いサンタがたくさん働いているという作品の設定が新しいと思う。物語の中の登場人物同士の掛け合いが面白いのでぜひ一度読んでみてほしい。

8. 魔法使いの嫁 作者:ヤマザキコレ
生まれつき人ならざる者を見ることができるため他人からも家族からも疎まれ、不幸と孤独にまみれて生きてきた羽鳥智世は自暴自棄になり、闇オークションの商品として身をゆだねる。そこで、骨頭の人外、エリアス・エインズワースに落札され、彼の弟子となる。イングランドでの生活の中でチセは様々な者たちと出会い、彼らの心を救う中で、自身の過去と向き合うようになる。
物語を通して、チセが過去と向き合い成長していく必死な姿が胸を打つ。絵柄や、世界観が美しく、読みやすいのでお勧めである。

9. 手をつなごうよ 作者:目黒あむ
楠小豆と大豆は有栖野団地に住むなかよしの兄弟。お隣には幼馴染の橘千花が住んでいる。ある日、反対のお隣に柊美月と流星兄弟が引っ越してくる。兄らしくなれず落ち込む美月だったが。
小豆と千花と美月の三角関係を描く少女マンガである。特に幼馴染の千花が小さいころから小豆のことを想っており、小豆が美月のことが気になっていると直ぐに気が付き、自分の気持ちを押し込み小豆と美月を応援しようとする姿がとても切ない。

10. ショートケーキケーキ 作者:森下suu
高校1年生の芹沢天。友達の下宿先にこっそり泊まったとき、そこに住む男の子に背中を押され、家を出て自身も下宿することに。下宿先で様々な人と出会い、今までなかった感情が生まれていく。
天と天が下宿するきっかけをくれた千秋、下宿先で出会う理久との三角関係を描く。天が理久を好きになり、「綺麗になりたい」と慣れないことを頑張っていく姿がかわいらしく、男性キャラクターもかっこいいのでお勧めである。
2018/5/7(Mon)16:02 ...No.1622
▼三年+郭沛權 RES
17. 『ぐらんぶる』原作:井上堅二
海が近くにある大学への進学を機に、おじが経営するダイビングショップ「グランブルー」に居候することになった北原伊織。そこで出会ったのはとびきりの美女、そして酒とスキューバダイビングと裸を愛する屈強な男たちだった。水が苦手で泳げない主人公・北原伊織が気の許せる仲間たちと共に“水の中”という触れたことの無い新世界を体感する青春ストーリー。
スキューバダイビングを題材としているが、ダイビング描写はたまにしかない、ダイビングよりも飲み会描写の方が多い。ほぼ毎回も最終的には飲み会になる上にほぼ全員裸になる展開が人笑わせる。
18. 『トゥームレイダー ファースト・ミッション』 監督:ローアル・ユートハウグ
バイク便のライダーとしてギリギリの生活を送る大学生のララ・クロフトは、幼い頃に失踪した冒険家の父リチャードが遺したメッセージを受け取る。そこには彼の最後の目的地であった、日本のどこかにあるとされる神話上の島、さらにその島には世界を滅ぼすほどの邪悪な力が封印されている墓があることが記されていた。ララは父が失踪した真相を確かめるべくその島へと旅立ち、自分と同じように墓を探し当てようとする謎の組織「トリニティ」に立ち向かっていく。
前編性質の作品であり、昔の同じシリーズの映画と違ってミステリー風のシナリオがかなり減った、逆にアクションのシーンが大幅に増えた。アクション系映画好な人はかなり楽しめると思います。
19. 『日常』(アニメ版)監督:石原立也
妄想がふくらみがちな夢見る女子高生「ゆっこ」の周りにはロポやら鹿やら謎なものがいっぱい。時定高校を中心に、シャケが飛んできたりこけしが飛んできたりと町中に広がるちょっと不思議でビミョーにシュールな「日常」は始まります。一方、「はかせ」と「なの」、しゃべる猫「坂本さん」の暮らす「東雲研究所」でも、今日も一日、あったかぽかぽかの、のんびりとした一日が過ぎて行くのでした。
タイトルは日常の割に内容はどう見ても非日常、ネタが理解できるでも理解できなくでも楽しめる作品と思います。
20. 『男子高校生の日常』 監督:高松信司
「男子高校生よ、バカであれ。」
真田北高校(男子校)に通うタダクニ、ヒデノリ、ヨシタケを中心に、とてつもなくバカだけど、なぜか愛らしい男子高校生たちが繰り広げるハイスクールリアルライフコメディ!
タイトルが『男子高校生の非日常』の方似合いではないかと思わせるの作品。第一話の冒頭がいきなりカレーライスを食べながら通学する主人公たちが「どう見ても非日常だろう」と思わせる。男子高校生の日常を大袈裟に表現するシーンが多いが、でも、なぜか異常に共感できるシーンも多い
2018/4/26(Thu)14:54 ...No.1621
▼TA萱間
『カオスチャイルド』はやっぱりゲームをやらないと分からないんですね。それに比べると、『シュタインズ・ゲート』は成功したアニメ化なんだなと思いました。
2018/5/9(Wed)14:38
▼三年+郭沛權 RES
9. 『血界戦線 & BEYOND』 監督:高柳滋仁
かつてニューヨークと言われた街は、異界と人界とが交差して一晩で変わり果て、これにより異界ならではの超常日常・超常犯罪が飛び交う「地球上で最も剣呑な緊張地帯」となった街、「ヘルサレムズ・ロット」が構築される。クラウス・V・ラインヘルツ率いる「秘密結社ライブラ」が街を守るため活動。彼らはさまざまな能力を駆使し「血界の眷属(ブラッドブリード)」を筆頭とする異界の住人と日夜戦っていた。
1期と違って2期は1話ごとのストーリー、ほとんどが1話完結で話が進みます。そして、1期みたいなオリジナル展開がなく、2期は漫画と同じ展開であり。しかし、展開はかなり早い気がする、色々細かい部分がカットされ。たまには展開を追いつかない部分がある。
10. 『屍者の帝国』 原作:伊藤計劃
19世紀末のロンドン。死者蘇生技術の進歩により、屍者が労働力として活用されていた。医学生ジョン・H・ワトソンは親友フライデーとの生前の約束に従い、自らの手で違法に屍者化を試みる。その行為は英国政府の諜報機関、ウォルシンガム機関の知るところとなり、ワトソンはその技術と魂の再生への野心を見込まれてある任務を命じられる。それは、一世紀前にヴィクター・フランケンシュタイン博士が遺した、まるで生者のように意思を持ち言葉を話す最初の屍者ザ・ワンを生み出す究極の技術が記されているという「ヴィクターの手記」の捜索だった。ワトソンは屍者フライデーを伴いロンドンを発つことに。親友の魂を取り戻すための世界を巡る壮大な旅が始まろうとしていた。
「人間の魂の重さは21グラムである」という説をこの作品の中に取り入れて本当によかったと思います。ワトソンは親友をもう一度会うためにずっとその21グラムの魂を求める姿は本当に眩いと思います。最後にワトソンが自らの頭のなかにヴィクターの手記を封印するワトソンは薄れていく意識の中でフライデーに「もう一度君に会えるのだろうか…」と語りかけるシーンは何度見ても飽きないと思います。
11. 『ハーモニー』(映画) 原作:伊藤計劃
2019年、アメリカで発生した暴動をきっかけに全世界で戦争と未知のウイルスが蔓延した“大災禍”の混乱から世界はようやく抜け出した。しかし世界はその反動から、極端な健康志向と調和を重んじた超高度医療社会へと移行していた。それは優しさと慈愛に満ちたまがい物の世界だった。牢獄のような社会に反旗を翻すチャンスをうかがう一人の少女がいた。名前は御冷ミァハ。ある日、彼女は世界への抵抗を示すため、自らのカリスマ性に惹かれた二人の少女と共に自殺を果たした。13年後、霧慧トァンは優しすぎる日本社会を嫌い、戦場の平和維持活動の最前線にいた。彼女はかつての自殺事件の生き残りだった。そんな時、平和に慣れ過ぎた世界に対して、ある犯行グループが数千人規模の命を奪う事件を起こす。犯行グループの宣言に、霧慧トァンは死んだはずの御冷ミァハの息遣いを感じていた。
結末の展開は小説版と違って、小説版ではキアンとヌァザの復讐のためミァハを銃で撃った、映画版ではトァンが「世界に抵抗するミァハが好きだった。ミァハの望みは叶えるけど、ミァハには意識を失ってほしくない」という感じでミァハを銃で撃った。映画版は小説版よりかなり百合っぽくなった。百合系アニメやマンガなど好きな人に合うと思います。
12. 『ダンケルク』 監督:クリストファー・ノーラン
第二次世界大戦初期。イギリス、ベルギー、カナダ、フランスから成る連合軍将兵は、フランスのダンケルク海岸でドイツ軍に包囲され、ダイナモ作戦による撤退を余儀なくされていた。英国陸軍の兵士であるトミー二等兵はダンケルクの街で、自身の分隊がドイツ軍の銃撃で自分以外全滅し、武器も失った状態で一人、撤退作戦中のダンケルクの砂浜にやってくる。友軍の兵士を砂浜に埋葬していたギブソンという無口な兵士と偶然出会い、行動を共にすることになる。一方、ダイナモ作戦による民間船徴用で、自身の小型船の徴用命令を国より受けたドーソンは、息子のピーターと、ピーターの知り合いであるジョージと共に、英国兵士たちを母国に運ぶため、ダンケルクに向けて出港する。そして、英国空軍のパイロットであるファリアとコリンズらの小隊は、スーパーマリーン スピットファイア戦闘機を駆り、ダンケルクでの撤退行動を阻害するドイツ空軍への阻止攻撃に赴く。トミー達は、ドイツ軍の攻撃にさらされ、幾度となく乗っている船を撃沈されながらも、母国に帰るべくわずかな数の救助船に乗ろうと奮闘する。物語はトミーらが敵から逃げ救援を待つ『陸』の一週間、ドーソンらが民間船として救援に向かう『海』の一日、そして陸の兵士に襲い来るドイツ軍の戦闘機を迎撃するファリアら『空』の一時間の三幕をそれぞれ時間を並行させながら進行していく。『陸』の一週間の最後の一日からは『海』と、そしてその2つの最後の一時間は『空』とクロスしていく。
三つの視点を分けて同じの事件を語る方法かなり面白だと思います、最初見た時はちょっと混乱になるかもしれないが、シナリオを進んで段々三つの視点がクロスするところがインパクトが大きいです。
13. 『レッド・スパロー』監督:フランシス・ローレンス
ステージでの大ケガによって、ボリショイ・バレエ団での地位を失ったドミニカ・エゴロワ。そんな彼女に手を差し伸べたのは、ロシア情報庁の幹部である叔父のワーニャだった。病気の母親の治療費を工面するため、ドミニカはワーニャの指示で、スパイ=〈スパロー〉の養成学校へ送られる。標的を誘惑し、心理操作するテクニックを学んだドミニカは、その才能を買われ、ロシア情報庁の上層部に潜む、アメリカとの内通者を探り出す任務を任されることになった。
スパイ映画にしてはアクションが少ない、予想できない展開多く、張り巡らされた伏線に何度も騙された。全体的には残酷なシーンがかなり多い。
14. 「魔法使いの嫁」原作:ヤマザキコレ
生まれつき人ならざるものを見ることができるため他人からも家族からも疎まれ、不幸と孤独にまみれて生きてきた羽鳥智世は、自暴自棄となり謎の男が薦めるままイギリスに渡り、闇のオークションに「商品」として身を委ねる。その会場でチセは骨頭の人外エリアス・エインズワースに500万ポンドで落札される。今までの人生に悲観的なチセに対して、エリアスはチセが魔法使いとして大きな素質を持っていることを明かし、自身の弟子にしつつ嫁にするつもりであることを告げる。イングランドでの生活のなかで、チセは自身と同様に不幸な境遇の者たちと出会い、彼らの心を救う中で自身の過去とも向き合うようになる。
ヒロイン知世が最初の時何もかも諦めた態度から、最後生きるために自身の過去に向き合う変化が一番の見所だと思います。イングランドの伝承で語られる妖精や亡霊などオカルト的な存在もたくさん登場するので興味ある人はぜひ見てください。
15. 『りゅうおうのおしごと!』(アニメ) 監督:柳伸亮
主人公の九頭竜八一は、16歳の若さで棋界の2大タイトルの1つである「竜王」を奪取したものの、その後大スランプに陥り、公式戦において11回連続の敗北を喫していた。そんな3月のある日、自宅に帰った八一は、なぜか女子小学生の出迎えを受ける。小学生・雛鶴あいは、竜王戦で八一と交わした約束から、彼の内弟子としての弟子入りを希望する。これまで弟子を取ることなど考えもしていなかった八一だったが、あいが非常に高い将棋の才能を持つことに気づき、そのまま弟子として彼女を育ることに決める。しかし、世間的にみると師弟が一つ屋根の下で生活する内弟子制度は時代錯誤であり、あいの将棋界入りに反対する両親が娘を連れ戻しにやってくるといった騒動に八一は巻き込まれるが、あいの将棋に対する姿勢は八一の奮起の大きなきっかけとなる。
将棋アニメだが、解説はあまりない、将棋が分からない人が見てもわからない部分が多い。逆にロリへの描写が多く、ロリコン向けな作品だと思います。
16. 『キノの旅 -the Beautiful World-』監督:時雨沢恵一
主人公の人間キノと言葉を話す二輪車エルメスは、世界をあちこち旅している。世界のあちこちには個性豊かな国があり、
人々は自分たちなりの法や常識をもって暮らしていて、
キノとエルメスはそんな国々を訪れ、基本的に3日間だけ滞在し、
また次の国へと旅立っていくのだ。そんなキノとエルメスの旅の話は、時に優しく、時に哀しく、時に滑稽で、時に胸に突き刺さる。
一話ごとに完結するアニメです。キノとエルメスが色々な国に訪れ、人に出会い、違う国によって価値観とルールも違う、国々の違うによってキノたちの行動方針の違うが一番の見所と思う。
2018/4/26(Thu)14:54 ...No.1620
▼三年 郭沛權 RES
1. .『バディ・コンプレックス』 監督:田辺泰裕
東京都内の高校生である渡瀬青葉は西暦2014年の夏休みが明けた始業式の日、突如高校を襲撃してきた正体不明の巨大ロボットに追跡される。ロボットのパイロットは青葉に対して並ならぬ執着心を見せながら攻撃を仕掛けており、ひたすら逃げ続ける青葉の前には同級生である弓原雛がバイクに乗って現れ、彼をある場所へ誘導する。そこでは雛も謎の巨大ロボットを起動させ、攻撃を仕掛けてくるロボットと交戦するが、やがて敵ロボットのパイロットは機体を自爆させる。その光に巻き込まれた青葉は自分達が未来へ向かうことを悟った雛から、「ディオが待っている」と意味深な言葉を告げられ、気を失う。青葉は西暦2014年から74年後の未来、西暦2088年へと時空を飛び越えていたのだった。
雛は青葉がタイムスリップした西暦2088年より10年ほど前の時間に肉体が幼児化し記憶も失った状態で放り出され、ヴィクトルに拾われて彼の娘「ヒナ・リャザン」として生きることになる。以降、アラスカ基地防衛戦で再び開いた特異点に飛び込んで青葉が生きる過去に向かい、彼を守るため「弓原雛」として生き、彼を守って特異点に誘いタイムスリップする、というループを延々と繰り返すことになる。
キャラデザインやシナリオなどはよかったと思います。しかし、ロボットデザインは少し普通な気がします、主人公の機体もやや雑魚感があると思います。
2. .『バディ・コンプレックス完結編 -あの空に還る未来で-』 監督:田辺泰裕
シグナスへ降り立ったヒナは、青葉と共に過ごすため、そして自分の記憶にない過去を知るために、連合への亡命を希望する。その頃ゾギリアでは突如クーデターが勃発し、新たに臨時最高会議議長が就任。その男、エフゲニー・ケダールこそ、過去へ飛ばされ名を変えたビゾンであった。そんな中、ガラプーシカを超える超弩級ネクター砲がゾギリアの軍事衛星に隠されていたことが発覚。シグナスはその破壊命令を受け、宇宙へと向かう。
第13話の続編であり、前後編で放送された。本編と比べて短いと感じる、前後編で分けて放送するより、アニメ二期にする方がいいと思います、戦闘シーンは本編より激しい、シナリオはいろいろ飛ばしすぎと感じる。
3. 『閃の軌跡V』  開発元:日本ファルコム
数々の戦役で活躍し、一躍時の人となった≪灰色の騎士≫リィン。士官学校卒業後、軍入りを固辞した彼は“己の道”を見ですべく、“落ちこぼれ”≪第II分校≫の教官として赴任する…….
 閃の軌跡シリーズの第3作である、キャラデザインや音楽や主題歌などは良かったと思います、シナリオとしては前作に引き続き、さらに多くの伏線を埋めました。個人的には第2作でこのシリーズを終わった方がよかったと思います。第3作からやや無理矢理内容を追加する感じがする。
4. 『鋼の錬金術師FULLMETAL ALCHEMIST』 監督:入江泰浩 作者:荒川弘
エドワードとアルフォンスのエルリック兄弟は、幼い頃に失った母親を生き返らせようと人体錬成を行います。
しかし結果は失敗。エドは左足を、アルは体ごとリバウンドでもっていかれて失うことに。しかもママンの錬成は失敗で化け物の出来上がり。エドは弟アルを自らの右腕を犠牲に錬成で蘇らせ、アルの体は戻らずも魂だけは再錬成できました。アルは大きな鎧に魂を定着され。二人は大きな代償を払います。丁度錬金術師のスカウトにきていた軍部のロイ・マスタング中佐は、二人に元の体に戻る方法を提案します。それは軍属になり国家スケールの資料などを検閲できる立場を得て、「賢者の石」を探せというものでした。エドはハードな機械鎧(オートメイル)の手術を受けて国家錬金術師の資格を得ます。片腕片足を機械に変えたエドには「鋼の錬金術師」の二つ名が授けられます。そして家を焼き、故郷を出て二人の「賢者の石」を求める旅が始まります。
錬金術が存在する架空の世界を舞台としたファンタジー漫画。19世紀の産業革命期のヨーロッパを題材にしている。アニメの最後エドが錬金術における最も根本的な原理言い訳にしてウィンリィにプロポーズするシーンが一番印象が残した。
5. 『戦場のヴァルキュリア4』 開発元:セガゲームス
征暦1935年、共和国国家連合体「連邦」と専制君主国家「帝国」に二分されたヨーロッパ大陸。連邦は圧倒的な物量を誇る帝国に苦戦を強いられていたが、劣勢を覆すべく帝国の首都を急襲する一大反攻作戦「ノーザンクロス作戦」を発動する。作戦に従軍する連邦軍E小隊所属のクロードは、仲間との絆、託される想い、様々な犠牲の下、成し遂げる意志を試される――。戦火の下でしか訪れなかった、悲しくも熱い青春が描かれる。
2008年にPlayStation 3専用ゲームソフトとして各地域で発売された戦場のヴァルキュリアシリーズの4作目であり。このシリーズ一番の特徴手描きの水彩イラストはさらに緻密な表現へと進化。その独特な戦闘システムは前作と比べてさらに洗練されたと思う。だが、シナリオはこのシリーズ他の3作と比べて割とつまらなくなった感じがする。前半のストーリーはまだよかったですが、後半のストーリーはなんとなく適当に書いた感じがする。
6. 『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』監督:石立太一
大陸を南北に分断した大戦は終結し、世の中は平和へ向かう気運に満ちていた。 戦時中、軍人として戦ったヴァイオレット・エヴァーガーデンは、軍を離れ大きな港町へ来ていた。戦場で大切な人から別れ際に告げられた「ある言葉」を胸に抱えたまま――。ヴァイオレットは、この街で「手紙を代筆する仕事」に出会う。それは、依頼人の想いを汲み取って言葉にする仕事。 彼女は依頼人とまっすぐに向き合い、相手の心の奥底にある素直な気持ちにふれる。そして、ヴァイオレットは手紙を書くたびに、あの日告げられた言葉の意味に近づいていく。
個人的には第7話が一番感動しました。そして、第7話湖に浮ぶ木の葉の上を歩くシーンが一番印象が残ってる。
7. 『Chaos Child』 監督:神保昌登 原作:志倉千代丸
2015年、渋谷。6年前に起きた大災害、渋谷地震から復興された街に新設された私立高校『碧朋学園』に通う青年宮代拓留は、自身が設立した新聞部の活動の一環として『ニュージェネレーションの狂気の再来』と称される連続殺人事件を追っていた。情報強者を自称する拓留は、持ち前の好奇心と行動力、そして周囲の手助けや偶然もあり、とうとう事件の第一発見者となる事が叶う。真相の究明をする事で自身の有能さを知らしめる事ができると考えた拓留は、義理の姉を自称する来栖乃々の制止も聞かず、幼なじみの尾上世莉架や親友の伊藤真二と共に動く事となる。やがてそれは、渋谷に生きる全ての人々を巻き込む狂気となって拓留に襲い掛かり、拓留もまた、自身の過去と向き合う事となって行く。
基本的にはミステリー風の作品であるが、主人公やプレイヤーの期待を次々と裏切っていく展開によって、じわじわと恐怖がにじみ出るような作品もある。個人的にはアニメはシナリオかなりカットされ、原作遊んだことない人はアニメを見て理解できない部分はかなり多いだと思います。
8. 『虐殺器官』 原作:伊藤計劃
クラヴィス・シェパード大尉率いるアメリカ情報軍特殊検索群i分遣隊は、暗殺を請け負う唯一の部隊。戦闘に適した心理状態を維持するための医療措置として「感情適応調整」「痛覚マスキング」等を施し、更には暗殺対象の心理チャートを読み込んで瞬時の対応を可能にする精鋭チームとして世界各地で紛争の首謀者暗殺ミッションに従事していた。そんな中、浮かび上がる一人の名前。ジョン・ポール。数々のミッションで暗殺対象リストに名前が掲載される謎のアメリカ人言語学者だ。彼が訪れた国では必ず混沌の兆しが見られ、そして半年も待たずに内戦、大量虐殺が始まる。そしてジョンは忽然と姿を消してしまう。彼が、世界各地で虐殺の種をばら撒いているのだとしたら…。クラヴィスらは、ジョンが最後に目撃されたというプラハで潜入捜査を開始。母国アメリカを敵に回し、追跡を逃れ続けている“虐殺の王”ジョン・ポールの目的は一体何なのか。対峙の瞬間、クラヴィスはジョンから「虐殺を引き起こす器官」の真実を聞かされることになる。
作者は『メタルギアソリッドシリーズ』のファンであり、同時にゲームクリエイター小島秀夫とは友人関係を持っている、そのため『虐殺器官』の処々が『メタルギアソリッドシリーズ』の影がある。『メタルギアソリッドシリーズ』好きな人はぜひ『虐殺器官』も見ておいた方がお勧めです。
2018/4/26(Thu)14:53 ...No.1619
▼三年 田中 RES
(11〜20)
11.『バケモノの子』(アニメ映画) 監督:細田守
人間界「渋谷」で一人ぼっちの少年・蓮と、バケモノ界「渋天街」で孤独なバケモノ・熊徹。本来交わることのない二つの世界で生きる二人が、ある日偶然出会うこととなる。蓮は強くなるため、熊徹の弟子となり、渋天街で修業することを決意する。修行の成果もあり、心身ともに成長して渋谷に戻った蓮は、新しい世界や価値観に触れ、二つの世界のどちらで生きていくか模索するように。そんな中、二つの世界を巻き込む事件が起こり、蓮も巻き込まれていく。
細田守監督の作品は、毎回何らかのテーマが定められているように感じる。自分なりに考察してみた結果、今回のテーマは「師弟愛」「家族愛」ではないかと思った。家族愛を描いたアニメーション作品はそれほど珍しくないように感じるが、師弟愛を扱ったものはあまり馴染みがなかったため、新鮮に感じた。

12.『名探偵コナン から紅の恋歌』(アニメ映画) 監督:静野孔文
大阪のテレビ局にやってきたコナン達少年探偵団。そこには平次と和葉の姿もあった。百人一首大会のリハーサルが行われる中、突如テレビ局に爆破予告が送られてくる。平次と和葉はコナンに間一髪で助けられるが、脅威はそれだけでは収まらなかった。次々に起こる殺人事件や殺人予告の数々。平次と和葉の二人はこれらの事件に巻きこまれていくこととなる。
私は名探偵コナンシリーズの中では、平次と和葉がメインとなる作品の方が好きなため、今作品は存分に楽しんで観ることが出来た。百人一首をテーマに推理を進めながら、時には派手なアクションシーンや、平次と和葉の恋模様を描いたシーンもあり、軽快なテンポで進む物語展開だったように感じる。ラストで平次が和葉を救い出すシーンは、平次のイケメンっぷりに思わず何度も再生してしまうほどだった。

13.『ソラニン』(邦画) 監督:三木孝浩
社会人二年目で会社を辞めた芽衣子と、音楽の夢をあきらめきれないフリーターの種田は、未来に不安を持ちながらも同棲生活を送っていた。種田は、現実と夢の間で苦しみながらも、芽衣子の一言で再びバンド活動を始める。そんなある日、デモテープを送った一社から反応があったが、それは新人アイドルのバックバンドの依頼だった。種田の気持ちを代弁するように芽衣子はこの話を断った。種田も元の仕事に復帰して芽衣子と幸せになることを決意した矢先、交通事故で他界してしまう。
この映画の一番の見どころは、クライマックスで、宮崎あおい演じる芽衣子が「ソラニン」を熱唱するシーンだと思う。亡くなってしまった最愛の恋人がつくった歌を歌う彼女の姿には、彼の死を悲しみ受けとめたうえで、未来へと歩き出そうとする意志が表れていて、まぶしく感じられた。音楽の力ってすごいとしみじみ思わせてくれる作品だった。

14.『リンダリンダリンダ』(邦画) 監督:山下敦弘
 文化祭前日にギターの萌が指を折ってしまったため、バンドが空中解散の危機に陥り、恵、響子、望の三人は途方に暮れていた。文化祭のためにオリジナル曲を練習していたが、時間もないため、この際ブルーハーツの即席コピーバンドをやろうということになった。そこでたまたま目の前を通りかかった韓国人留学生のソンを、ボーカルとしてスカウトする。
 この作品は、特にこれといってド派手な演出があるわけでも、劇的な展開があるわけでもないが、なんだか引き込まれてしまった。なんとなくあり得そうな日常を現実的に描いているところが、逆におもしろかったのかもしれない。だが、やはり最後のライブシーンは胸にぐっとくるものがあった。お世辞にも日本語が上手いとはいえないソンだが、それでも一生懸命に歌う姿からは歌う楽しさが溢れていて、観ているこちらも楽しくなるほどだった。

15.『耳をすませば』(アニメ映画) 監督:宮崎駿
 主人公の月島雫は、読書が大好きな中学三年生の女の子。ある時図書館で読んだ本の貸し出しカードに毎回「天沢聖司」という名前があることに気付き、その人物に想いをめぐらせるようになっていく。そしてある日偶然、その天沢聖司に出会い、互いに惹かれ合うようになっていく。キャッチコピーは「好きな人が、できました」
 雫と聖司の夢を追いかける姿が、素直に格好いいと思える作品だった。自分なりに進みたい道がある二人だからこそ、輝いて見えるところがあった。
 
16.『もののけ姫』(アニメ映画) 監督:宮崎駿
 山里に住む若者アシタカは、怒りと憎しみにより「祟り神」と化した猪神から呪いをかけられてしまう。呪いを解く術を求めて旅に出るアシタカはやがて西方の地でタタラの村にたどり着く。エボシ御前が率いるその村では鉄を造り続けていたが、それは同時に神々の住む森を破壊することでもあった。そんな中、人の子でありながら山犬に育てられ「もののけ姫」と呼ばれる少女、サンと出会う。
 個人的にジブリの中で一番好きな作品だ。とてもメッセージ性が強いが、物語としてのおもしろさも十分に兼ね備えていると思う。人間と自然の共生という永遠のテーマについて深く考えさせられる作品だった。
 
17.『おおかみこどもの雨と雪』(アニメ映画) 監督:宮崎駿
 19歳の大学生花は、ある時おおかみおとこと運命的な恋に落ち、やがて雨と雪という姉弟が誕生する。しかしその直後、おおかみおとこは突然の死を遂げる。花は悲しみに暮れながらも、雨と雪がおおかみこどもだという事実を隠し、強く生きていくことを誓う。様々な困難にぶつかりながらも、成長していく雨と雪、そして二人を温かく見守る花の十三年を描いたストーリー。
 おおかみこどもの雨と雪が走り回ったりするシーンはただただ可愛らしくてとても和んだ。だが、二人が成長するに従って、無視できない問題が発生していく中で、悩みながらも自分自身の選択をしていく二人の姿にはとても心を打たれた。また、どんな時でも二人を優しく守る花の姿には、母親としての柔らかな強さを感じた。

 18.『きっと、星のせいじゃない。』(洋画) 監督:ジョシュ・ブーン
 末期ガンながらも、深刻な状態を免れているヘイゼル。だが彼女は、学校にも通えず、友達も出来ず、酸素ボンベなしでは生活できない。そんな中、ガン患者の集会で骨肉腫を克服したガスと出会う。ヘイゼルに惹かれたガスはなんとか彼女に振り向いてもらおうと、彼女が敬愛する作家にメールを送って返信をもらうことに成功する。そして二人は作家に会おうとオランダへ旅に出るが…。
 正直、病気を扱った作品は、とても感動的なラストを迎えるというイメージがあったが、この作品はそんなわたしの予想を裏切って、割と暗いラストを迎えたように感じた。だが、感動的な良い話として終わらなかったからこその、いい意味での重みがある物語だと思った。

 19.『ソードアート・オンライン』(アニメ) 監督:伊藤智彦
 2020年、「ナーヴギア」という仮想現実を体験できる機械が開発されたことから物語は始まる。主人公キリトはこのナーヴギアを使ったRPG「ソードアート・オンライン」のプレイヤーであるが、ある日このゲーム内からプレイヤーは離脱不可能となってしまう状況に陥ってしまう。キリトはこの状況から抜け出すため、生死をかけてゲーム内で戦っていくこととなる。
 キリトの無双っぷりが、まさにアニメの主人公ならではで面白いと思った。ゲームの話ではあるが、ヒロイン・アスナとの恋愛や、その他の登場人物との友情なども描いている点も、作品に入り込みやすい要素の一つであるように感じた。
 20.『Re:ゼロから始める異世界生活』(アニメ) 監督:
 コンビニ帰りに突如、異世界に召喚された高校生・菜月昂。これは流行りの異世界召喚か!?しかし、召喚者はおらず物盗りに襲われ早々に命の危機にさらされる。そんな彼を救ってくれたのは謎の銀髪美少女と猫の精霊だった。
 漫画やアニメの世界では定番のタイムリープがポイントとなっているこのアニメ。とにかくストーリーがおもしろかった。また女の子のキャラクターもそれぞれ可愛い。個人的には、エミリアがお気に入りだ。タイムリープものはありきたりでつまらないと思っている人にもぜひ見てほしい作品だ。
2018/4/10(Tue)08:58 ...No.1618
▼TA萱間
宮崎がカリオストロの城の後に作った、テレビアニメ『ルパン三世』第2シリーズの最終回は面白いです。カリオストロの城と比較してみてもいろいろ発見があるかもしれません。
2018/5/9(Wed)14:32
▼三年 田中 RES
春休み課題
(1〜10)
1.『鋼の錬金術師』(漫画) 作者:荒川弘
 エドワードとアルフォンスのエルリック兄弟は、死んでしまった母親を生き返らせるために禁忌とされる人体錬成を行う。結果は失敗。その代償として、エドワードは右手と左足を失い、アルフォンスは身体全てを失い、魂を鎧に定着させた身体になってしまう。
 二人は失った身体を取り戻すため「賢者の石」を探す旅に出るが、その中で様々な真実と向き合うことになる。
 有名な少年漫画ということで、前々から読んでみたいとは思っていたが、予想以上におもしろい作品だった。特に、作中独自の設定である「錬金術」には等価交換が必要であるという点から、様々な物事の価値についても考えさせられた。
 
2.『夢をかなえるゾウ』(小説) 作者:水野敬也
 さえないサラリーマンである主人公の前に、ある日突然、ガネーシャと名乗り関西弁を話すゾウが現れる。ガネーシャは主人公に「夢」を叶えるため、少し変わった課題を与えてくる。疑問を抱えながらも、日々課題をこなしていく主人公に少しずつ変化が表れてきて…。
 こんなにおもしろい自己啓発本?は初めて読んだ。大体、自己啓発本といえば、小難しいというイメージだったが、この本は普通に物語を読んでいるようで、すいすいと内容が頭に入ってきた。なんといっても、神様の姿をしながら関西弁を話すガネーシャのキャラが、非常におもしろい。胡散臭い風体ながらも、主人公に与える課題にはきちんと理屈の通った意図があり、そのギャップが個人的にうけた。全体的にギャグ要素に富み飽きることなく読み進められる作品である。
3.『食堂かたつむり』(小説) 作者:小川糸 
 主人公倫子は、突然恋人に捨てられ声も失ってしまった。残された糠床一つを抱えて10年ぶりに故郷へ帰り、「食堂かたつむり」を開店する。そこで一日に一組だけ、その人のために考えたメニューを心を込めて提供する。やがて、食堂かたつむりで食事をすると、願いが叶うという噂が広まっていき…。
 作中では、その匂いや味までも想像できるほど、倫子が料理を作る様子が細やかに描かれていて、作者の筆使いの上手さを感じた。出てくる料理はどれも美味しそうで、実際に食べてみたいと思うようなものばかりだった。また、ラストで豚のエルメスを食べてしまうというシーンは衝撃的であったが、感謝して命をいただくという物語のテーマを表現するには、いい展開だったと思う。とにかく全編にわたって料理がたくさん出てきて、心温まる優しい雰囲気の作品だった

4.『植物図鑑』(小説) 作者:有川浩
 ある日の仕事の帰り道に、さやかは自宅マンションの前の植え込みで行き倒れている謎の青年と出会う。「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか。咬みません。躾の出来たよい子です。」思わず拾ってしまったイケメンは、実は家事万能な植物オタクだった。不思議な共同生活を送るうちに、二人の想いも深まっていき…。
 もう、最初から甘い甘い!と叫びたくなるほど、べた甘な恋愛小説だと感じた。展開も王道で分かりやすく、少女漫画のようだと思った。この作品の特徴的な点といえば、やはり植物の詳しい描写だ。樹の植物に関する知識はとても幅広く、タイトル通りまさに植物図鑑を読んでいるような感覚だった。全体的にほのぼのと優しい作風だが、どこか切なさも感じさせるところが何とも胸に響いた。

5.『夏雪ランデブー』(アニメ) 監督:松尾衡
 花屋でアルバイトをしている主人公の青年・葉月は、店長の六花に密かに恋心を抱いていた。ある日、葉月は手伝ってほしいことがあると頼まれ六花の家を訪ねる。恋人はいないと宣言していた六花の家にはなぜか裸の男が…。実は男の正体は三年前に病死した六花の夫・篤の幽霊であった。しかも篤の姿は葉月にしか見えないようで…。篤に妨害を受けながら、奇妙な三角関係が繰り広げられていく。
 まず第一話を見て、恋敵が幽霊という斬新な設定にとても衝撃を受けた。最初は、チャンと伴侶を見つけて幸せになってくれと、六花に言い残したにも関わらず、幽霊になってなお六花にまとわりつく篤を女々しいと思っていたが、物語が進むにつれて、だんだんと六花に対する篤の深い愛情を知り、なんとも切ない気持ちになった。しかし一方で、六花を一途に愛する葉月の姿勢にも感動した。心から人を愛するということが、どういうことなのか教えてくれるような作品だった。

6.『武士道シックスティーン』(小説) 作者:誉田哲也
 剣道エリートの香織は、中学最後の大会で無名選手である早苗に負けてしまう。敗北の悔しさを片時も忘れられない香織と、お気楽不動心で、勝ち負けには全くこだわらない早苗。
そんな相反する二人が同じ高校に入学することとなり、剣道を通して互いに切磋琢磨し合い成長していく青春剣道ストーリー。
 剣道を扱うスポーツ小説はなかなか無いうえに、私自身も剣道をやっているので、とても興味深い作品だった。全く正反対の性格である主人公二人が、時にぶつかり合いながらもそれまで自分の知らなかった世界を学んでいく様子は、まさに青春そのものだと感じた。自分は剣道経験者のため、もちろん読み応えのある作品だったが、剣道を全く知らない人でも十分楽しめる作品だと思う。

7.『ルパン三世 カリオストロの城』(アニメ映画) 監督:宮崎駿
 世界を股にかける大泥棒・ルパン三世は、国営カジノから大金を盗み出すがそれは全て偽札であった。偽札の出処だと噂される小国・カリオストロ公国を訪れたルパンは、国を手中に収めようとするカリオストロ伯爵と、それ故に狙われているクラリス公女と深く関わっていくこととなる。
 個人的にルパンが一番格好いいと思える作品だ。ラストの「いや、奴はとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心をね。」という銭形の有名な台詞は何度聞いてもグッとくる。何回観ても飽きることはなくおもしろいと感じる、まさに名作というにふさわしい作品だと思った。また、宮崎駿がスタジオジブリ以外の作品で監督を務めているという点も、ジブリ作品が好きな私にとっては興味深い注目ポイントだった。

8.『借りぐらしのアリエッティ』(アニメ映画) 監督:米林宏昌
 古い家の台所の下に住み、暮らしに必要なものは全て人間から借りてくる借りぐらしの小人たちがいた。そんな小人一家の14歳の娘、アリエッティはある夜、初めての「借り」に出掛けるが、人間の少年・翔に見つかってしまい、人間に見られてはいけないという掟を破ってしまうこととなる。
 この作品の注目すべき点はなんといっても、小人たちの生活描写だと思う。人間と小人のサイズ感の違いが、身近な生活用品と比較することによって、分かりやすく描かれている。例えば、アリエッティは洗濯ばさみを髪留めに、まち針をナイフ代わりに腰にさしたりしている。その様子が可愛らしく感じる一方とてもリアルで、本当に自分の家の床下にもアリエッティたちのような小人が、借りぐらしをしているのではないかと想像がふくらんだ。

9.『プラダを着た悪魔』(洋画) 監督:デヴィッド・フランケル
 主人公のアンディはジャーナリストを志しNYにやって来る。オシャレに関心がないにも関わらず、彼女は無謀にも一流ファッション誌ランウェイの面接を受ける。そして幸運にも編集長ミランダのアシスタントの仕事を手に入れる。だが実は、ミランダは無理難題を言いつける横暴編集長だった。アンディはミランダに振り回される日々を送りながらも、少しずつ輝く女性へと成長していく。
 この作品の一番の魅力は、アン・ハサウェイ演じるアンディの美しさだと感じる。最初は
オシャレに興味がなく野暮ったかった彼女だが、ミランダの下で働くうちにみるみる美しく洗練された女性へと変貌を遂げていく。その様子を観ているだけで自分まで胸がときめいてドキドキした。私もこんな風に変われるかな?変わりたい!と思わせてくれる。自分に自信が無かったり、変わりたいと思っている女の子全員に観てほしい作品だと思った。


10.『時をかける少女』(アニメ映画) 監督:細田守 
 高校二年生の主人公・紺野真琴は、ある時タイムリープの能力を手に入れる。はじめ、真琴はその能力を、抜き打ちテストで満点を取るなど、自分の小さな願いを叶えることに使っていた。だが実は、タイムリープの能力は、未来から来たという千昭のもので、タイムリープを繰り返すうちに親友である二人の男子、千昭、功介との間にも微妙な変化が生じるように。タイムリープを中心に、真琴、千昭、功介の三人の友情、恋愛が繊細に描かれた青春SFストーリー。
 この作品は細田守監督作品の中で一番好きな作品だ。高校生の青春を、これほど爽やかながらも切なく描いた作品は他にないと思う。特にラストで千昭が真琴に「未来で待ってる。」と伝えるシーンでは、ぎゅっと胸を鷲掴みされたかのように、切ない気持ちでいっぱいになった。好きという言葉は使っていないはずなのに、こんなに好きな気持ちが伝わってくるなんて、細田監督の表現方法は本当にすごいと心から感動した。
2018/4/10(Tue)08:58 ...No.1617
▼三年 平田 RES
J おそ松さん on STAGE ~SIX MEN'S SHOW TIME~
いつもと変わらない六つ子の日常。それでも彼らにとっては、毎日がSHOW TIME!?
アニメおそ松さんと同じテンションだった。本当に成人男性が演じていたため、世界観に入り込めなければどん引きする。F6は単純に次元を越えたイケメン集団だった。アニメと差があるとすれば、F6の出番が非常に多いことぐらいだ。ただ、舞台演出は照明から設計からかなり力が入っており、OPは目を見張るものであった。舞台のパターン数が多く、話もころころ変わるため、衣装や小道具などが豊富だった。なので、ストーリー性はゼロだが、その豊富さでなんとかなっている。大体しょうもない内容であるが、オリジナル曲によるライブが多いため、なんとなく盛り上がる。よほど好きな役者がいない限りおすすめはしない。

K 舞台『天下無敵の忍び道』
謝意忍具流で日々厳しい修行に励む忍者、音也衛門とセシル丸。一方、城の警護を生業とする早乙女流の忍者、真影と翔ノ助。交わるはずのなかった彼らの運命は、謎の勢力・羅刹流による襲撃をきっかけに、ある日急激に動き出す。敵を前に、時に迷い、悩み、葛藤し、己を見つめ直すことになる4人の若き忍びたち。戦いの中でそれぞれが見つけ出す、忍びとして生きることの意味とは――。
音也衛門とセシル丸の兄弟愛、師匠への尊敬、真影と翔ノ助のライバル関係、それぞれの成長。主要の四人に関しては感情の移り変わりやそれぞれの生い立ち、関係性の変化が丁寧に描かれ、羅刹流に共闘する場面はなかなかよかったが、敵である羅刹流があまりに報われなかったため若干のもやもやが残った。特に、純粋にセシル丸を信じて親しくしていた音也衛門がセシル丸の裏切りを知り悲しむ場面や、真影が翔ノ助の信念に触れ感化される場面は演技に魅せられた。師匠がいい感じにコメディなため、シリアス多めな早乙女流とバランスがとれており、暗くなりすぎない塩梅でよかった。

L 『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』〜To the shining future〜
生徒会長・英智より、突然のユニット解散命令を言い渡され散り散りになるTrickstar・・・
ひとり残され、あきらめかけるスバルであったが、ドリフェスでTrickstarが示した輝きによって他のユニットに変化が。ユニット分裂の危機の中たった一人でステージへ立つことを決めたスバル。果たしてスバル、北斗、真、真緒はTrickstarとして再び集結しステージに立つことが出来るのか――。
アプリゲーム「あんさんぶるスターズ!」のメインストーリー、舞台の後半である。ほとんどのキャラクターが登場するため、人数が多かった。基本はアイドル育成ゲームのため、そしてライブ形式で試合が行われるため、体感半分ぐらいライブだった。英智のラスボス感がうまく演じられており、主人公たちのひたむきさとのギャップがちょうどよかった。舞台のため、ゲーム上のシナリオとは少し変更されていたが、オリジナルとして上手に組み込まれていた。

M このはな綺譚(アニメ)
神様に遣える狐っ娘たちが働く温泉宿「此花亭」。「このはな綺譚」は此花亭に奉公にきた新人仲居の柚と、柚を取り巻く仲間たちとの心温まる物語です。仲居たちの想いはひとつ。「正体が何者でも、 どなたさまでも、お客様は神様です。」もちろん、 いま目の前におられる、あなたも…。柚たち仲居の “おもてなし” に触れ、疲れた心を癒してください。
主人公の柚があまりに純粋で、きれいなお話とともに癒やされる。此花亭は実際に神様も宿泊するし、また死んだ魂や死にかけの魂が訪れるところらしく、「千と千尋の神隠し」を思い出された。一番印象に残っているのは、此花亭では人間の姿だが、「盲導犬になる予定の子犬」の魂と「事故に遭い目が見えなくなったトラック運転手」の昏睡状態の魂の話だ。初めは男の子の姿で、しかもその男の子の目線で語られるため、犬であることすら見抜けない。しかし、物語が進むにつれて、そして運転手(犬の未来の飼い主)とふれあうことで徐々に明かされていく。最後に、そうだったんだ!と理解する話が多く、どんでん返しもたまにある。心優しく非常に癒やされる話ばかりだった。

N 続刀剣乱舞花丸(アニメ)
時は西暦2205年。歴史改変を目論む“歴史修正主義者”による、過去への攻撃がはじまった。歴史を守る使命を与えられた“審神者”によって励起された最強の付喪神“刀剣男士”。これはそんな彼らが、とある“本丸”を舞台に、ひたむきに、そしてほがらかに生きる“花丸”な日々の物語。
新しく登場する刀剣男士が多く、また修行が密かに行われたりするなど、刀剣乱舞をプレイしていなければ理解しづらい描写が一期に比べて増えた気がする。また、キャラクターが増えた分どうしても焦点が当たらないメンバーも現れ、人気差分が見えてしまった。しかし、最後は一期の最後に修行に出た安定が帰ってきて安定の大団円で締めくくられ、満足した層も多いのではないかと思う。トーン明るめで語られ、コメディ要素が強かった。たまに初期刀加州の葛藤が入ったが、それも仲良しパワーで解決する。互いに感化し合い、強くなろうとする姿はよかった。


O 「あの商店街の、本屋の、小さな奥さんのお話。」(漫画) 作:高橋しん
時は昭和中期。田舎から、東京郊外の本屋の旦那様の所に嫁いできた“奥さん"。しかし旦那さんはすぐに亡くなり、奥さんは本屋を一人で切り盛りすることに。商店街の人々をまきこみながら、独自の書店商売を繰り広げる奥さんの「恋物語」。
何も知らない奥さんが、本と本屋を通じて亡き旦那さんに恋して、一生懸命に前を向く物語。小さな奥さんが懸命に働き、知識を得ていく姿に胸打たれる。作者の柔らかなタッチで繊細に恋心が描かれる。昭和中期という本という娯楽にお金をなかなか割けない時代に、本で生きていこうとした旦那さんと、それを支え続ける奥さんを取り巻く商店街の人の温かみのある関係性も必見である。登場人物のほとんどが本が大好きで、苦手だった人も奥さんの純粋すぎる手腕で本に惹かれていく。生きるために必死だった時代に、奥さんは生きるために本を読む。元々先人の知恵を伝えるために本という手段が生まれたように、本というものを見直す作品だと思う。また、作中奥さんの書店は今の図書館のような空間になっており、純粋に本を愛おしむ気持ちが詰まっているように感じた。

P さよならの朝に約束の花をかざろう(アニメ映画) 監督:岡田麿里
10代半ばで外見の成長が止まり、数百年生き続けることから「別れの一族」と呼ばれるイオルフの民の少女マキアと、歳月を重ねて大人へと成長していく孤独な少年エリアルの絆の物語が描かれる。人里離れた土地で、ヒビオルと呼ばれる布を織りながら静かに暮らすイオルフの民の少女マキア。ある日、イオルフの長寿の血を求め、レナトと呼ばれる獣にまたがるメザーテ軍が攻め込んできたことから、マキアとイオルフの民の平穏な日々は崩壊する。親友や思いを寄せていた少年、そして帰る場所を失ったマキアは森をさまよい、そこで親を亡くしたばかりの孤児の赤ん坊を見つける。やがて時は流れ、赤ん坊だったエリアルは少年へと成長していくが、マキアは少女の姿のままで……。
印象に残っているのは、大人になって所帯をもち、戦士として戦ったエリオルとマキアの最後の再会のシーン。エリオルは足にけがを負い、マキアを追いかけることは叶わない。しかし、もし足の怪我がなかったとしても、ディタとその間の赤ん坊を持ったエリオルには、愛する者を持った彼には、けしてマキアを追いかけることはできなかったのだと思った。同じイオルフの民だったのに、真逆の生き方をしたレイリアとマキアは、最後同じ空に飛んでいく。二人の真反対な歩みが比較しやすかった。クリムがただひたすらに可哀相で、救いがほしかった。エリオルの最期に会いに行ったマキアは、エリオルを看取りそれでもなお「愛してよかった」と告げる。実の娘との別れを選んだレイリアと、血のつながりはないものの別れてなお後悔しないマキアはの姿には、愛に血のつながりは些細なものであるという血縁主義の否定のようなものを感じた。

Q 私がモテてどうすんだ(漫画) 作:ぢゅん子
高校生・芹沼花依は、男同士が仲良くしているのを見て妄想するのが大好きな肥満腐女子だったが、ある日花依は、大好きなアニメキャラが死んだショックで体重が激減し、それがきっかけで美少女に変身。高校の4人の美少年から熱烈なアプローチを受けるようになる。相変わらず腐女子な彼女は、真っ当な恋愛観で接する努力をしながらも、全く実らず、ずれた考えで彼らと接することとなる。
前半は題名通り、4人の美少年にアプローチされて、やせたら美少女のオタクが困る話だった。ここからすでにファンタジーだった。少年たちも、太った姿とやせた姿のギャップに悩み、結果的に花依は姿関係なくありのままの自分を好いてくれる六見を選ぶ。少女漫画なのだし誰かとくっつかなくては終わらないのはわかるのだが、ラスト3巻ほどはあまりに少女漫画で、あんまりオタク少女という設定が生かされていないように感じた。特に終盤は主人公がただの恋愛下手なめんどくさい女と化したため、正直個人的にはがっかりだった。

R 学園ベビーシッターズ(アニメ)
森ノ宮学園の理事長のもとに引き取られ、暮らし始めた竜一と虎太郎。面倒を見てもらう交換条件として、竜一は学園の保育ルームでベビーシッターをすることになった。保育ルームには、幼い虎太郎と同じくらいのにぎやかなベビーズたちがいて…。
かわいい幼児たちに目が行きがちだが、主人公竜一の家庭事情は重く、また次にメインとなる狼谷の両親も離婚しており、高校生組はそれぞれシリアスな背景を背負っている。マスコットキャラクター的な役割を子どもたちが持っており、成長する彼らに癒やされながら、一緒に高校生、大人たちも成長していく話だった。同時に、ひとりぼっちになって、弟だけが家族で、しっかりすることを脅迫概念的におしつけられていた竜一が、ベビーシッター部を通して、また虎太郎を通じて仲間を得て、少しずつ重荷を下ろしていく話だった。高校生はまだまだ子どもで、頼ることがうまくできない子どもへ手をさしのべる大人たちが格好いい。女性の社会進出と地域での関わり合いが疎遠になりつつある現代だから生まれた作品だと思う。EDで踊る幼児がかわいい。

S パティシエさんとお嬢さん(漫画) 作:銀泥
パティシエの『彼』のお店に、毎週金曜日にケーキを買いに来る『彼女』。自分の作ったケーキを目を輝かせて選ぶ『彼女』に惹かれるも、店員と客という立場から近づけず名前も聞けず…。
両片思いが非常にほほえましくてよい。少ない色数であるがほぼフルカラーで、話ごとに黄色や桃色などメインカラーも異なる、珍しい作風である。中表紙の前に薄い半透明の紙が挟まれており、ほんわかした作品の中表紙さらに柔らかくしている。彼女を可愛い可愛いと愛でる彼に好感が持てる。店員と客という立場を気にしつつも、少しずつ先へ進む彼らはぜひ応援したい。

以上春休み課題20点です。
2018/4/10(Tue)05:08 ...No.1616
▼TA萱間
『さよならの朝に約束の花をかざろう』は入り組んだストーリーだったので、視点人物を変えることで違った見方ができる作品だなと思いました。
2018/5/9(Wed)14:23
▼三年 佐々木 RES
11.『柚子森さん』(マンガ)著者:江島絵里 小学館 既刊4巻

 女子高生の野間みみかは、女子小学生の柚子森楓に一目惚れし、思わず「友達になって欲しい」と言ってしまう。最初は警戒されたものの、ひょんなことから柚子森さんと友達になったみみかは、彼女の言動にことあるごとにドギマギしてしまい、振り回される。
 大ゴマや見開きページを連発するのが特徴で、キャラクターの表情がとても印象に残る。柚子森さんの可愛さにひたすら振り回されるみみかの姿が印象的であり、みみかの感情の起伏の激しさがモノローグや表情から強烈に伝わってくるのが面白い。逆に柚子森さんの方は、表情から読み取りづらいみみかへの好意がモノローグで表現されているのが印象的であり、対照的だと感じた。

12.『私は君を泣かせたい』(マンガ)著者:文尾文 白泉社 既刊2巻

 優等生として振る舞う女子高生・相沢羊は、映画館で不良として恐れられるクラスメイト・虎島ハナの泣き顔を偶然目撃する。舐められたくない、という理由から泣いていたことを羊に口止めするハナだったが、羊は彼女の泣き顔をまた見てみたいと思っていたのだった。
 基本的に羊とハナのやり取りは明るいが、時折彼女たちが見せる切なさが印象的である。お互いだけが知る弱みや素の表情といった要素が、二人の関係に特別感を出している。自分だけに涙を見せてほしい、と願う羊がどのようにハナへの感情を理解し、関係を築いていくのか、今後の展開が非常に楽しみな作品である。

13.『高嶺の花なら落ちてこい!』(マンガ)著者:夏目あやの スクウェア・エニックス 既刊5巻

 学校一のイケメンで、女子から絶大な人気を集める白石幸太。しかし高嶺の花なクラスメイトの黒河香里に対しては、逆に彼女のイケメンな言動にときめかされてしまう。黒河を自分に惚れさせようとする白石だったが、黒河のイケメンな言動によって振り回される日々が続く。
 ラブコメディではあるが、少女漫画の王道なシチュエーションを女子が男子に仕掛けるという逆転の構図が印象的で、黒河の男前な言動にときめく白石たちのリアクションが可愛らしい。特に白石の「壁ドン」に対し黒河が「顎クイ」でカウンターを決めたシーンは秀逸だと感じた。ギャグタッチのシーンも多いが、黒河が無意識にイケメンな言動をとってしまうことを「魅力の一つ」ととらえるようになる白石たちなど、「男らしさ」や「女らしさ」という価値観にも関わる問題提起が作品全体にあるように感じる。

14.『あやかしこ』(マンガ)著者:ヒジキ KADOKAWA メディアファクトリー 既刊4巻

 迷える妖のための共同住宅、あやかし荘。女子高生の宮塚真帆路は亡き祖母からこの家を受け継ぎ、ここの大家をしている。同居人である座敷わらしのきぃ、妖狐の玖雨狐、雪女の雪芽、猫又のネネたちと過ごす、不思議で騒がしい日常の物語。
 人間と妖が一緒に過ごす日常が騒がしくも明るいタッチで描かれ、あやかし荘の住人たちと「家族」として向き合う真帆路や、彼女の成長を小さいころから見守ってきた妖たちが織り成す関係には心が温まる。何気ないやり取りにも、家族だからこその距離感を感じさせる場面があり、互いを思いやりながら日々を過ごす真帆路たちの姿はとても楽しそうに感じられる。

15.『今日のケルベロス』(マンガ)著者:桜井亜都 スクウェア・エニックス 既刊10巻

 ある出来事がきっかけで「楽しい」という感情が欠けてしまった高校生・御門千明の元に、突如「ケルベロス」を名乗る謎の少女がやってきて、番犬になると言い出す。彼女は一つの身体に「クロ」「シロガネ」「ロゼ」という違った顔と人格を持ち、それが入れ替わるという体質を持っていた。クロ達との日々の中で、千明は「楽しい」を少しずつ手に入れようとしていく。
 頭と人格がセットで入れ替わるケルベロス達の設定が大きな特徴で、性格も行動原理も違う三人が入れ替わることで起こるドタバタ劇が非常に楽しい。加えて、体を共有するが故の彼女たちの悩みや関係の変化も、物語を動かす重要な要素で目が離せない。また、千明を狙うモンスターとのバトルシーンも物語の主な要素であり、ラブコメディとしてもバトル漫画としても楽しめると思う。
 
16.『文豪ストレイドッグス DEAD APPLE』(アニメ映画)原作:朝霧カフカ 監督:五十嵐卓哉 制作:ボンズ

 架空の都市・ヨコハマ。白い霧の中で起こる異能力者の集団自殺事件が多発し、異能力者の集団である武装探偵社は、事件の容疑者である異能力者・澁澤龍彦の排除を政府から依頼される。澁澤が首謀者となった、六年前の「竜頭抗争」に因縁があるポートマフィアも参戦する中、武装探偵社の太宰治はフョードル・Dと共に澁澤の協力者として現れる。
 文豪と同じ名前を持つ者たちによるバトルアクション作品の劇場版。敦が事件の中で自分と向き合い、打ち勝つことが物語の軸に据えられ、自分の異能と戦うことでそれを乗り越える展開には胸が熱くなった。澁澤との最終決戦はクライマックスにふさわしい熱量が感じられ、敦、泉鏡花、芥川龍之介の共闘のシーンは本作の一番の見どころであると思う。また、過去に因縁がある中原中也の活躍も印象深く、敦たちとは逆の側から物語を動かすキーパーソンになっていると感じた。

17.『猫弾きのオルオラネ 完全版』(小説)著者:夢枕獏 早川書房 ハヤカワ文庫JA

 初雪の降った晩に、楽団をクビになった青年は三匹の猫を連れた不思議な老人・オルオラネと出会う。彼は猫を楽器のように爪弾いて美しい調べを奏で、人々の心を魅了していく。不思議な老人と猫をめぐる7つの不思議な物語。
 猫を弾く不思議な老人が登場する〈オルオラネ・シリーズ〉の作品を収録した短編集。不思議な出来事に遭遇した若者がオルオラネに助けられ、抱えている問題に何らかの救いを得ていく過程が幻想的な場面を交えて描かれるのが心を惹かれる。その中で語られるオルオラネの台詞は、自分の想いとの向き合い方などについても考えさせられる。また、猫を弾くシーンでは聴いている人々の不思議な高揚感が伝わってくるようで、非常に心を動かされる。

18.『ハクメイとミコチ』(アニメ)原作:樫木祐人 監督:安藤正臣 制作:Lerche 全12話

 ハクメイとミコチの二人は、森の奥に住む小さなふたりの女の子。木の洞に家を造り、時に自分たちより大きな動物や昆虫たちと過ごす、二人の愉快な日常の物語。
 身長9センチメートルの人々が暮らす日常を描く物語。動物や果物なども相対的に大きく見える世界で、普段の自分たちと比較すると面白い。回想などのシーンでは、画面に色やデザインが異なる枠が度々使用されたり、英語のテキストが用いられたりするなど、全体的に海外の絵本を読んでいるような印象を受けた。主題歌や劇中の音楽も、アコースティックギターやハーモニカなどの音が中心で、作品の世界観とマッチしていてとても魅力的だった。

19.『スロウスタート』(アニメ)原作:篤見唯子 監督:橋本裕之 制作:A-1 pictures 全12話

 おたふくかぜで高校受験に失敗し、一年遅れで高校一年生になった一之瀬花名。同じクラスの十倉栄依子、百地たまて、千石冠と友達になった花名は、浪人生だったという小さな秘密を抱えながらも、高校生活をにぎやかに過ごしていく。
 日常系アニメではあるものの、花名がみんなと一歳違うことを実感するシーンでは彼女の切なさを感じる部分がある。しかし、たまてたちの明るくテンションの高いやり取りがそれを緩和してくれるため、重苦しくなり過ぎず安心できると感じた。大学浪人生である万年大会とのやり取りでは、花名の方がしっかりした印象になるのも面白い。秘密を明かすまでは至らなかったが、花名の成長を感じられるラストだった。

20.『サンリオ男子』(アニメ)原作:サンリオ 監督:工藤昌史 制作:studioぴえろ 全12話

 平凡な日々を送る高校生、長谷川康太は小さい頃ポムポムプリンが大好きだったが、それを素直に言えずにいた。そんな中、同じ聖川高校に通う水野祐、吉野俊介、源誠一郎、西宮諒との出会いにより、康太の日常はキラキラしたものとなっていく。
 サンリオ好きな男子高校生の青春物語。第一話で語られる、幼少期の康太が自分の「好き」を否定された出来事はとても心に刺さった。その中で好きなものを好きだと認められるようになる康太や諒をはじめ、サンリオ男子たちがそれぞれ抱える悩みや葛藤を乗り越え、絆を深めていく姿は心に響くものがあった。全体を通して、自分の心に嘘をつかない、というテーマがある印象を受け、ハッピーエンドで幕を閉じたことはそれを象徴するものだったと思う。

以上、20作品です。
2018/4/10(Tue)04:54 ...No.1615
▼TA萱間
入間人間の作品はいくつか読んでいて、『きっと彼女は神様なんかじゃない』もチェックしていたのですが未読です。今までと作風が違う小説のようですね。
2018/5/9(Wed)14:15
▼三年 佐々木 RES
1.『劇場版 はいからさんが通る 前編―紅緒、花の17歳―』(アニメ映画)原作:大和和紀 監督:古橋一浩 制作:日本アニメーション
 
 時は大正時代。じゃじゃ馬な女学生・花村紅緒は新時代の女性としての人生を望んでいたが、伊集院家との約束により決められた許嫁である陸軍少尉・伊集院忍を父から紹介される。親に決められた縁談に反発していた紅緒だったが、次第に忍の人となりを知り、彼に惹かれていく。
 TVアニメで描かれなかった物語の完結までを描く、劇場版アニメの前編。尺の都合もあり、かなりテンポよく物語が進んでいく印象を受けたが、それが紅緒たちの繰り広げるドタバタ劇をより一層盛り上げているように感じた。紅緒や忍をはじめ、時代の求める女性像や男性像、価値観に抵抗し、自分の意思で人生を切り開こうとする人々の前向きで力強い姿が様々な場面で描かれ、時代は違うが現代に生きる人々に対する問いかけが含まれている印象を受けた。

2.『きっと彼女は神様なんかじゃない』(小説)著者:入間人間 KADOKAWA メディアワークス文庫

 大地を愛せ、という一族の教えに反し、海を愛した一人の少女。神の力を借りて村を救うため、海の中にある神の岩に向かった少女が出会ったのは、自称神様の少女だった。
 二人が交流を重ねる中で次第に相手を特別な存在だと認め、共に生きる道を進んでいく姿が印象的で、それを決定づけるメイの皐月との決別はかなり衝撃的だった。大地を愛せ、という一族の掟や進化で姿を変えた仲間など、共同体の中で多数派である価値観と、それに馴染めない二人の姿や価値観が印象的で、現実の社会にもあるようなマジョリティとマイノリティの対立のような印象を覚えた。
 
3.『少女終末旅行』(TVアニメ)原作:つくみず 監督:尾崎隆晴 制作:WHITE FOX 全12話
 
 文明が崩壊し、人が姿を消した世界。二人ぼっちになった少女、チトとユーリは、愛車ケッテンクラートに乗り、世界を旅する。
 広大な世界を旅する二人の様子が、空虚さも感じさせつつもどこか楽しげに感じられるところが印象的だった。文明が崩壊し、前時代の遺物となったものを二人が旅の中で見つけるシーンが度々描かれているが、その中でユーリがチトに、何のために作られたものなのか、と聞いているシーンでは、今の生活で当たり前にあるものの意味や価値を改めて問いかけられているような気もした。

4.『宝石の国』(TVアニメ)原作:市川春子 監督:京極尚彦 制作:オレンジ 全12話

 今から遠い未来、生き物は人型の宝石へと姿を変え、彼らを装飾品にしようとする「月人」と日々戦いを続けていた。しかしその中でもフォスフォフィライト(フォス)はその脆い性質から戦闘には向かず、博物誌編纂の仕事を任される。そんな中で彼は毒の性質を持つシンシャの本音を知り、彼に有意義な仕事を探そうとする。
 3DCGによって描かれる作品で、宝石たちの描写がとても美しい。特に髪の描写が宝石の特徴を表現しつつ柔らかさも感じられるようになっており、印象的である。また、月人との戦いで体が砕ける場面も度々描かれるのが特徴で、戦いの悲愴さを感じさせる。物語はフォスの成長が中心であり、アンタークチサイトが月人に連れ去られた後の別人のようなフォスの成長は特に印象深い。

5.『姫のためなら死ねる』(マンガ)著者:くずしろ 竹書房 既刊7巻

 平安時代。趣味の物書きばかりして引きこもりのニート生活をしていた清少納言は、知人の紹介で中宮定子の家庭教師の仕事を紹介される。最初は乗り気ではなかったものの、定子と対面した清少納言はすぐさま彼女に一目ぼれし、時に愛ゆえに暴走する清少納言の宮仕えの日々が始まる。
 平安時代の女流文学者が多く登場するギャグマンガ。ブロガーで引きこもり体質の少納言や恋多きギャル風の和泉式部など、登場人物に現代的なキャラクター付けがされており面白い。漫画などのパロディやSNSなどの現代文化に絡めたネタも度々描かれ、平安時代が舞台でありながら現代人にも共感できる部分が多く、笑って楽しみながら平安時代について触れられる作品でもあると思う。
 
6.『狼少年は今日も嘘を重ねる』(マンガ)著者:namo KADOKAWA エンターブレイン 全5巻

 目付きの悪さがコンプレックスの高校生・五木圭吾。思いを寄せる同級生、外鯨葵に告白するもあっけなく振られてしまった彼に、姉の伊吹は「女装」という方法で彼に救いの手を差し伸べた。女装姿で葵に近づくことに成功した圭吾は、彼女が男性恐怖症であることを知り、その克服の手伝いをすることになる。「イツキ」という女性として、彼女やその親友の倉敷牡丹と交流を重ねる中で、正体を隠すための圭吾の嘘と罪悪感が次第に募っていく。
 童話の狼少年になぞらえた設定となっており、葵や牡丹に自分の正体を隠し、複雑な三角関係を築いていく圭吾には、読んでいてハラハラさせられる。「イツキ」の姿でいる時に、コンプレックスを持つ「圭吾」を葵や牡丹から肯定されるたびに、圭吾が感じる嬉しさと罪悪感がモノローグから伝わってくるのが印象的である。三人が交流する中で抱えるモヤモヤとした感情が非常にもどかしく、最後まで目が離せない。

7. 『リィンカーネーションの花弁』(マンガ)著者:小西幹久 マッグガーデン 既刊7巻

 才能を渇望する高校生・扇寺東耶は、天才的な剣術の腕を持つ同級生、灰都=ルオ=ブフェットから、前世から偉人や罪人の才能を引き出す「輪廻の枝」、そしてそれを使い才能を引き出した「廻り者」の存在を知る。宮本武蔵の「廻り者」である灰都に素質を見込まれた東耶は、輪廻の枝を手にし、自らも廻り者になる選択をする。
 偉人だけではなく、独裁者や犯罪者などの罪人もモチーフとして大勢登場するのが特徴で、教科書であまり名前を聞かない人物も多く採用されているのが面白い。才能の応酬であるバトルシーンは、そのモチーフの多彩さが特に反映されるシーンであり、思いがけない使い方に驚かされることも多い。廻り者は現世で才能に恵まれず前世の才能に縋った人々でもあり、東耶の抱える劣等感や罪人の才能を引き出した廻り者の苦悩などが描かれ、それぞれの生き様から目が離せない。

8.『地球(テラ)へ…』(マンガ)著者:竹宮惠子 中央公論新社 中公文庫 全3巻

 急速に生命力が衰え始めた地球(テラ)を離れ、衛星都市に住む人間たちは、コンピューターによる生命管理システムにより地球を再生する道を選んだ。だがそれは結果的に、思念波を持つ新人種「ミュウ」を生み出してしまい、ミュウは人間社会から排除されるようになってしまう。ミュウの力に目覚めた少年・ジョミ―は、ミュウの長ソルジャー・ブルーに選ばれ、新たなミュウの長として故郷・地球を目指す。
 1970年代の作品であるにもかかわらず、コンピューターによって支配される人類という現代にも通じるテーマを描いており、人工知能の発達とその在り方についても考えさせられる。ミュウ側と人間側にそれぞれジョミ―とキースという中心人物を据え、ミュウと人間それぞれの抱える事情や思いを並行して描くことで、人間側も単純に悪とは言い切れない側面が描かれていると感じた。コンピューターによる支配システムを破壊するという結末によって、救いのある未来を予感させる終わり方になっているように思う。

9.『ポーの一族』(マンガ)著者:萩尾望都 小学館 小学館文庫 全3巻

 青い霧に閉ざされたバラの咲く村、ポーの村に住むバンパネラの一族。彼らは、血とバラのエッセンス、そして愛する人間を仲間に加えながら、永遠の時を生きる。その一族のエドガーとメリーベルの兄妹は、19世紀の時代でアランという少年に出会い、彼を仲間に加えようとする。
 年を取らず同じ姿のまま生きるエドガーとメリーベルたちの秘密が、時系列がバラバラの短編を読む中で繋がっていくのが面白く、彼らの生きた歴史を紐解くような感覚があった。どの短編にも、エドガーたちが抱える不老不死であるが故の悲しみや切なさがにじみ出ており、いつまでも変われないままで愛する人との別れが宿命づけられる彼らの人生は、優雅である反面悲しいものだと感じられる。

10.『あの娘にキスと白百合を』(マンガ)著者:缶乃 KADOKAWA メディアファクトリー 既刊8巻

 清蘭学園高等部の優等生・白峰あやかは、天才と呼ばれる同級生・黒沢ゆりねにライバル意識を燃やしていた。しかしその黒沢から、白峰はひょんなことからキスされてしまい、動揺する。女子校を舞台に繰り広げられる、少女たちのオムニバス・ストーリー。
 女子校に通う生徒たちの群像劇。白峰と黒沢の二人を起点に、様々なペアやトリオにスポットが当てられ、各巻ごとに中心となるキャラクターが異なるのが特徴である。また、ほとんどの回にキスシーンが描かれているのも特徴である。それぞれのエピソードは切なくはあるがコミカルに進み、重くなり過ぎずに読み進められると思う。
2018/4/10(Tue)04:51 ...No.1614
▼三年 平田 RES
@ 蛍火の杜へ(アニメ映画) 原作:緑川ゆき 監督:大森貴弘
夏休みに、祖父の家に遊びに来ていた少女・蛍は、妖怪たちが住むといわれる“山神の森”へ迷い込んでしまう。途方に暮れ、泣き出した蛍の前に現れたのは、狐の面を被った少年・ギン。ギンに助けられた蛍は、毎年夏になると、ギンのもとを訪れるようになる。そして、ふたりはいつしか惹かれあってゆく。だがギンは、人でも妖怪でもない、触れると消えてしまうという不思議な存在だった。
二人の出会いから別れまで、特に大きな事件は起こらないが、時間の流れと共に成長する蛍と変わらないギンの姿に、不思議と物悲しさを覚える。二人で妖怪たちの祭に行った帰り、やっと思い通じ合いそうだった二人を引き裂いたのが、蛍ではなく、通りすがりのなんの関係もない人間の子どもだったこと。それは、幼い蛍を助けたように、変わらないギンの優しさを象徴しているように感じた。春夏秋冬の四季の描写などの風景の作画もよかった。


A ガールズ&パンツァー(アニメ版全12話)
主人公・西住みほはとある理由により大洗女子学園に転校生としてやってくる。みほは 戦車道が嫌いで、戦車道のない大洗女子を選んだ、ところが転校そうそう生徒会長に呼び出され、必修選択科目で戦車道を選択し、戦車道全国大会に出場するよう強要される。さらに集まってくるのは個性あるメンバーたちばかり、華道家元の娘の五十鈴華、恋に恋する武部沙織、戦車マニアの秋山優花里、朝に弱い優等生の冷泉麻子――。友達とのフツーの女子高生活を夢見るみほの、ささやかな願いは叶うのか―?!
作品紹介で興味を持ったのでこの機会に見ました。1話の冒頭のつかみがよく、後の試合とつながったときは、あのときの!と爽快感を感じた。賑やかな学園生活と和気藹々とした戦車道のメンバーの裏で繰り広げられる、華やみほの家の問題、学園廃校の危機など、シリアスとコメディのメリハリがよかった。試合シーンも、戦車の何の知識がなくともしっかり作中で解説が行われ、最低限の知識は追いつく。本格的な戦車の作画と女子高生、という組み合わせが癖になる。最後の黒森峰での試合は、姉妹の一対一での攻防は手に汗を握った。hとんどの主要キャラクターに出番が与えられており、これだけ多くのキャラクターが登場するにも関わらず12話でちゃんとキャラクターを確立している点がすごいと思う。

B ガールズ&パンツァー これが本当のアンツィオ戦です!(OVA)
本編ではほとんど描かれなかったアンツィオ戦の戦いを描く。「調子づかせると手強い」という前評判にも関わらず、サンダース大付属高校に勝利して勢いづく大洗女子学園にあっさりと敗北したと思われたアンツィオ高校。だがその裏には知られざる熱闘があった。アンツィオ高校のアンチョビによれば、対大洗女子学園の秘策があり、それは少ない予算をやりくりし、貯金をして秘密兵器・イタリアの重戦車P40を購入したのだった。大洗女子学園ではアンツィオ高校が新型戦車を導入したという情報を掴んでいたものの、その正体まで把握していなかった。そこで、またまた優花里がアンツィオ高校に潜入して…。
アニメ本編では盛り上がるだけ盛り上がって練習シーンのみを映し、実際の試合は終盤1分未満で終わって何があったか知らないが大洗が勝利した、アンツィオ戦の全貌が明かされている。前年度優勝校なのでどんなチームかと思っていたら、本当に噂通りノリと勢いのチームだった。しかし、アンツィオの主要の一人と大洗の主要の一人が友達で、今まであまりスポットの当たらなかったメンバーにスポットが当てられたりするなど、12話で数々の学校と戦わなくてはいけなかった本編ではできない、メンバー個人での他校との交流が描かれている。ノリと勢いだけで突き進むアンツィオとそれをまとめる苦労人アンチョビがかわいらしい。しかし、アンツィオは、戦車道のみにあらず試合を行う競技全般に言える、戦った後はみんなでねぎらいあう、というスポーツマンシップに溢れたいいチームだった。

C ガールズ&パンツァー劇場版
「戦車道」が大和なでしこのたしなみとされる世界。大洗女子学園の戦車道チームは、戦車道の全国大会で優勝し、学校の存続を勝ち取った。記念に大洗町では、知波単学園との混成チームと、聖グロリアーナ女学院とプラウダ高校の混成チームが対戦する、エキシビションマッチが開催された。試合後に生徒会長の杏が学園艦に呼ばれ、学園は廃校になることが告げられた。みんな意気消沈するが、杏の必至の交渉により、大学選抜チームに勝利すれば、廃校は取り消されることになる。しかし相手は30台に対し、こちらは8台のみ。あきらめかけたその時...。
エキシビションマッチで出てきた知波単学園があまりうまくなく、どうしようかと思ったが、少しもぎすぎすせずにいいところは褒め、足りない部分は補い合うという、みほが目指していた戦車道が形になっていた。大人の汚いところをみせつけられる展開に胸くそ悪かったが、大学生チームとの試合、絶体絶命の場面で、これまで戦ったチームの主要メンバーが大洗に転校してきて試合に参加しにきたのは熱かった。劇場版って感じだった。アニメ本編では敵対していたみほと姉・まほが最後共闘して大学生チームを倒す。みほの戦車道に触れ、それに少なからず影響された結果であり、みほの行動の全肯定であるように感じた。
ガールズ&パンツァーの世界にはほとんど男性は主要では登場せず、また恋愛が絡むような描写もほとんど行われない。女子高生につきものな恋愛を排除し、友情と努力にテーマを一貫することで、散らからない熱い演出になったのではないかと思う。

D KING OF PRISM by PrettyRhythm(アニメ映画)
華々しいデビューを果たしたOver The Rainbowは、プリズムショー界の頂点へ一気に上り詰めた。エーデルローズには彼らを目指す新入生が続々と入学するが、突如「シュワルツローズ」という対立勢力が現れ、エーデルローズは苦境に立たされる。
プリティーリズムのOVAのような作品。そちらを見ていなければ理解できないような場面が多々見受けられる。応援上映が売りで、その火付け役となった今作は、ライブ描写はさすがにすごかった。スケートをしながら演技をするので、その躍動感やプリズムのきらめきによる演出が、応援上映にはもってこいなのだろうなと思った。しかし、やはり今作だけではストーリーやキャラクターまではよくわからないので、これだけ見てもただ笑えるだけである。ぶっとんだ演出が多いため、たまに脳がついて行かない。明かされない謎が多すぎるので、ぜひ本編のプリティーリズムの方も見てみようと思った。

E うらみちお兄さん(漫画) 作:久世岳
教育番組「ママンとトゥギャザー」の体操のお兄さん・表田裏道(31)。さわやかだけど情緒不安定な“うらみちお兄さん”が垣間見せる大人の闇に、よい子のみんなはどん引き必須…!? 大人になった“よい子”たちに送る、哀しみの人生賛歌。
社会風刺の新しい形だと思う。明るく目を引く表紙と中身、登場するキャラクターの表と裏のギャップがすさまじい。こんな人いそうだなとキャラデザに現実味がある分余計につらい。子どもの頃、大多数が見ていたであろう番組をもとに、その番組を構成するお兄さん・お姉さん・着ぐるみたちの大人と無邪気な子どもたち。純粋な子どもたちの悪意ない言葉がお兄さんを苦しめる。年をとるにつれて隠すようになっていく本音をさらけ出したい欲求を満たしてくれる作品だと思った。

F 天地創造デザイン部(漫画) 原作:蛇蔵&鈴木ツタ 作画:たら子
地上に存在する、さまざまな動物たち。彼らはなぜ「そのような形状・生態」となったのか。実は天上には、神様(クライアント)から無茶振りされて生き物をデザインする「デザイン部」があったのだ。
動物たちの豆知識を面白おかしく漫画にしている。今まで不思議に思っていた生物の不思議解明ではなく、へえそうなんだというネタの方が多い。様々な性癖をもつデザイン部のメンバーが個性豊かで面白い。神様の採用の基準がいまいち謎なところが、また生き物の種類が豊富なことに謎の裏付けを与えている。普通に勉強になるので、ぜひ続いて欲しい。

G 俺の推しが世界一輝いている〜2.5次元舞台おっかけ男子の活動記録〜(漫画) 作:缶爪さわ
男子大学生の千明が大好きな漫画の舞台に行ったら、周りは女子だらけで!? 2.5次元舞台を体験した千明は、俳優の天真の演技に魅せられてしまう。
推しに会いにいくためにおしゃれをしたり、推しのカラーを集めたり、普段使いできるグッズで同士を探したり、チケットほしさに当日並んだりと、2.5に触れてる人には共感しかない。作中では割と簡単に推しと日常でエンカウントしていたり、突然主人公がイケメンになったりと若干の非現実味はあるが、そこを差し引いても主張には頷ける。また、役者目線でも話は展開されており、どこまで捏造かは不明だが、作品協力に俳優の名前がないため信用性は低い。が、役者もこうだといいな、みたいな夢が詰まっている。

H 天使は奇跡を希う(小説) 作:七月隆文
瀬戸内海にほど近い町、今治の高校に通う良史のクラスにある日、本物の天使が転校してきた。正体を知った良史は彼女、優花が再び天国に帰れるよう協力することに。幼なじみの成美と健吾も加わり、四人は絆を深めていく…。これは恋と奇跡と、天使の嘘の物語。「私を天国に帰して」彼女の嘘を知ったとき、真実の物語が始まる。
作者特有のネタバレ、作品のからくり、どんでん返しが物語の中盤で行われ、後半の若干の冗長感があった。しかし、優花の献身は健気で泣けてくる。同作者の「僕は明日、昨日の君とデートする」でも思ったが、この作者のヒロインは健気で可愛くて明るくて、まさに理想のヒロインである。大して主人公は冴えないことが多く、平凡な主人公のことが多いように感じる。秘密の共有する四人の友情と今治の土地描写、ヒロインの献身と焦りで、感動させられる。

I 冷たい校舎の時は止まる 上下(漫画) 原作:辻村深月 漫画:新川直司
大学受験を控えた高3の冬、雪の中集まった8人の生徒たちは、無人の校舎に閉じ込められる。クラスの学級委員達8人以外の姿が見当たらぬ中、学園祭で自殺したクラスメイトの名を、どうしても思い出せないことに気付く。自殺したというクラスメイトがこの状況に関わっているのか。この8人のうち、1人が死んでいるのでは…? 疑心暗鬼はふくらみ、彼らは追いつめられていく。迫る5時53分の恐怖と戦いつつも、過去の闇に立ち向かい、彼らは文化祭で自殺したクラスメートの名を探し続ける。
「四月は君の嘘」の作者が作画である。大学受験という誰もが進路に迷う時期に無人の校舎に閉じ込められた八人は、脱出に向け謎を解き明かしていく。時を越え、自分の葛藤、未来への不安を抱えながら前に進もうとする高校生たちの姿に胸打たれた。全体的に暗く、登場人物たちの底知れない不安が伝わってくるようだった。漫画だったから理解できたが、原作は小説であるため、登場人物八人+αを文章のみで理解するのは多少難しいのではないかと感じたため、今度原作小説も読んでみたい。
2018/4/10(Tue)04:35 ...No.1613
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