米村ゼミの掲示板
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▼四年 大川 RES
夏休み課題11〜20

11.「やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる」(ドラマ)脚本:浜田秀哉
 新人弁護師・田口章太郎は青葉第一中学の校長室にいた。今春から導入された「スクールロイヤー制度」で、弁護士事務所のボス・高城から派遣されたのだ。担任の望月から娘が体罰を受けたと抗議をしてきた保護者・水島に対し、田口は「あなたの行為は『威力業務妨害』にあたる」と言い切り、見事に追い返す。校長の倉守は事なきを得たと上機嫌だが、教務主任の三浦は田口のやり方に反発する。それから数日後、体罰問題は思わぬ事態へと発展することになる。
 新たな制度であるスクールロイヤーを描いた作品で非常に興味深かった。教員間では当たり前にあるが、常識では考えられないような学校なりのルールというものがあり、それに驚き反発しながらも奮闘する田口の姿に胸を打たれた。様々な立場の人間からの考えを知ることができ勉強になった。

12.「マリア様がみてる」(アニメ)監督:ユキヒロマツシタ 原作:今野緒雪
 純粋培養の乙女達が集う、私立リリアン女学園。清く正しい学園生活を受け継いでいくため、高等部には『姉妹(スール)』と呼ばれるシステムが存在していた。ロザリオを授受する儀式を行って姉妹になることを誓うと、姉である先輩が後輩の妹を指導するのである。高等部に進学して、まだ姉を持っていなかった祐巳は、憧れの「紅薔薇のつぼみ(ロサ・キネンシス・アン・ブゥトン)」である二年生の祥子から、突然の姉妹(スール)宣言をされる。
 スールという独特な制度により、妹と姉がお互いを求めて関わり成長していく様子がとても魅力的だった。作中でメインのスールである祐巳と祥子だけでなく、他のスールの物語も素敵だった。また、白薔薇の過去が描かれる“いばらの森”は、特に胸が熱くなった。それぞれのキャラクターが丁寧に描かれており、面白かった。

13.「マリア様がみてる〜春〜」(アニメ)監督:ユキヒロマツシタ 原作:今野緒雪
 1年生の福沢祐巳は山百合会に所属する憧れの先輩・小笠原祥子のスールとして、紅・黄・白薔薇さま達が運営する山百合会を手伝いながら学園生活を送っている。山百合会の個性的な面々やお嬢様である祥子の言動に振り回される日常が続く中、やがて薔薇さま達も卒業、そして新入生「瞳子」の登場により祥子を取り巻く衝撃の展開が祐巳を待ち受けていた。
 後輩である瞳子の登場により、祐巳が祥子に疑念を抱いたり、瞳子に嫉妬したりと祐巳の醜い感情が描かれており、それを乗り越え成長するまでが丁寧に描かれている。また、“チェリーブロッサム”などに描かれる黄薔薇姉妹の志摩子と乃梨子の関係は、“片手だけ繋いで”に描かれる前黄薔薇姉妹の聖と志摩子の関係に似ていて、胸が熱くなる。

14.「マリア様がみてる 3rdシーズン」(アニメ)監督:ユキヒロマツシタ 原作:今野緒雪
 祐巳は、祥子から二人での避暑地の別荘行きに誘われる。別荘では、ゲームをして夜更かししたり、読書をしたり、お散歩したりと、ゆったりと楽しいイベントが続く。そんな中、毎年こちらで夏休みを過ごしている瞳子を含む祥子の親戚が遊びにきていた。そして最後は親戚が集まるパーティに招かれた祥子と祐巳だが…。
 夏休み、学園祭、体育祭、修学旅行などを通して祐巳が祥子との絆がさらに深まっていく物語に感じた。また、祐巳と同学年の山百合会のメンバーである志摩子と由乃との仲も深まっていく様子も面白かった。

15,「マリア様がみてる 4thシーズン」(アニメ)監督:ユキヒロマツシタ 原作:今野緒雪
 高等部に進学した福沢祐巳が、当時「紅薔薇のつぼみ」として学園中のアイドルだった二年生の小笠原祥子と姉妹(スール)になってから一年が経とうとしていた。祥子との関係は確固たるものとなりつつあるが、祐巳にはまだ妹ができていない。山百合会の手伝いをしてくれている一年生の瞳子や可南子が気になってはいるが…。
 まだスールができない由乃と祐巳はオーディションを行ったりと妹探しに奮闘する。その中で祐巳はこれまで憎まれ役だった瞳子を守りたいと思うようになり、瞳子の傷ついた心に寄り添うように関わっていく祐巳の姿が印象的だった。これまでの瞳子のイメージが大きく変わり瞳子の過去を知ったときは胸が熱くなった。

16.「それでも告白するみどりちゃん」(ドラマ)監督:松本壮史
 音楽を中心に国内外の新たなカルチャーシーンを取り上げるデジタルスタジオ「lute/ルーテ」のInstagram上のStoriesにて公開される新感覚の縦型ドラマ。女子高生のみどりちゃんが友人の倉知さんと協力して谷口くんに告白する。毎回様々な技巧を凝らして告白するみどりちゃんの思いは伝わるのか。
 InstagramのStoriesというこれまでに考えられなかった媒体を活用して作品を伝達しており、斬新だった。毎回様々な方法で告白するみどりちゃんの純情さと可愛さがとても魅力的な作品だ。告白は超能力やマイクロソフトAIの“りんな”を使うなど予想を超える方法で毎回面白かった。

17.「ボヘミアン・ラプソディ」(映画)監督:ブライアン・シンガー
 世界的人気ロックバンド「クイーン」のボーカルで、1991年に45歳の若さでこの世を去ったフレディ・マーキュリーを描いた伝記ドラマ。クイーンの現メンバーであるブライアン・メイとロジャー・テイラーが音楽総指揮を手がけ、劇中の楽曲には主にフレディ自身の歌声を使用。「ボヘミアン・ラプソディ」「ウィ・ウィル・ロック・ユー」といった名曲誕生の瞬間や、20世紀最大のチャリティコンサート「ライブ・エイド」での圧巻のパフォーマンスといった音楽史に残る伝説の数々を再現するとともに、華やかな活躍の裏にあった知られざるストーリーを描き出していく。
 “ボヘミアン・ラプソディー”や“ウィ・ウィル・ロック・ユー”の作成の背景が知ることができ、非常に面白かった。クイーン内での確執、ゲイであることやインド人の血を引いていること、ゾロアスター教徒であることからくるマイノリティさなどフレディの内面が丁寧に描かれていた。また、音楽は素晴らしく、最後の“ライブ・エイド”は本物の音楽ライブを観ているのではないかと錯覚するほど興奮する。それは、ムーブコーチがついたラミ・マレックをはじめ役者それぞれが映像などから本人の動きを忠実に再現していたからこそ成せたのではないかと考える。

18.「グリーンブック」(映画)監督:ピーター・ファレリー
 時は1962年、ニューヨークのナイトクラブで用心棒を務めるトニー・リップは、ガサツで無学だが、腕っぷしとハッタリで家族や周囲に頼りにされていた。ある日、トニーは、黒人ピアニストの運転手としてスカウトされる。彼の名前はドクター・シャーリー、カーネギーホールを住処とし、ホワイトハウスでも演奏したほどの天才は、なぜか差別の色濃い南部での演奏ツアーを目論んでいた。二人は、〈黒人用旅行ガイド=グリーンブック〉を頼りに、出発するのだが─。
 人種差別やアイデンティティというものについて考えさせられた。黒人でありながら、白人の富裕層と交流するシャーリーは黒人から浮いている。しかし、黒人差別が横行しる時代ではゲストでありながら酷い扱いを受けることが度々あった。そんなシャーリーの「黒人でもなく、白人でもなく、どう生きるのが正解だ?」という台詞からは、シャーリーの孤独が感じられる。

19.「日日是好日」(映画)監督・脚本:大森立嗣 原作:森下典子
 雨の日は雨を聞く。雪の日には雪を見て、夏には夏の暑さを、冬は身の切れるような寒さを。五感を使って、その全身で、その瞬間を味わう。“お茶”の魅力に気付き、惹かれていった女性が体験するのは、静かなお茶室で繰り広げられる、驚くべき精神の大冒険。
 茶道をやっていた誰でも経験するようなことや、茶道を始めたばかりの典子と美智子が「これ何の意味があるんだろうね?」と会話する様子は、懐かしく観ていて楽しかった。茶道に対する向き合い方や考え方は様々だと思うが、武田先生の“世の中にはすぐに分かるものと分からないものの二種類がある。すぐに分からないものは時間をかけて、少しずつ気づいて、分かってくる。”という考えは、しっくりときた。茶道を通じて人生や自分を向き合う典子はとても魅力的だった。

20.「海がきこえる」(映画)脚本:中村香 原作:氷室冴子
 高知の進学校から東京の大学に入学した杜崎拓は、吉祥寺駅のホームで武藤里伽子に似た女性を見かける。その後、はじめての夏休みに同窓会のために故郷・高知へと帰省する道中、拓はその高校時代を思い起こす。季節外れに東京から転校して来た里伽子との出会い、ハワイへの修学旅行、里伽子と2人だけの東京旅行、親友と喧嘩別れした文化祭。ほろ苦い記憶をたどりながら、拓は里伽子の存在を振り返っていく。
 大学生の主人公が高校時代を回想するという構成で、懐かしさやノスタルジーな雰囲気が作品に漂っていた。また、高校時代の恋愛と友情が描かれている王道の青春物語で、観た後に爽やかな気分になる作品だった。
2019/4/9(Tue)01:14 ...No.1692
▼四年 大川 RES
夏休み課題1〜10

1.「凪のお暇」(漫画)著者:コナリミサト
 場の空気を読みすぎて、他人にあわせて無理した結果、過呼吸で倒れた大島凪、28歳。仕事もやめて引っ越して、彼氏からも逃げ出したけど…。元手100万、人生リセットコメディ。
 同僚や彼氏など知り合いが全くいない場で、新たに自由に生きていこうとする凪の姿は清々しいものがあった。隣人との新たな出会いにより人間関係も良好だと思われたが、毒親と思われる母親との確執や元彼氏の慎二の心情が描かれる中で、凪の変わることができなかった一面も見え、それをどう乗り越えていくのか面白かった。

2.「高嶺の花」(ドラマ)脚本:野島伸司
 華道の名門「月島流」の令嬢・月島ももは美しく才能豊かで、すべてに恵まれていたが、婚約者に裏切られ結婚が破談となり、深く傷つき立ち直れずにいた。そんなある日、ももは転んで自転車を大破させ、迷い込んだ商店街で自転車店を営む風間直人と出会う。ももは、直人が周りから“ぷーさん”というニックネームで呼ばれ、愛されていること知り、彼のことが気になりはじめ、行動を共にするように。ももは少しずつ心が癒やされていく。
 月島流の跡取りという重い責任と愛情が交差する様子が描かれている。一見、わがままなお嬢様のように思われるももだが、元婚約者の浮気相手とその子供を案じる姿や、妹のななに対する姿など、優しい一面がみられる。家の責任や婚約者の裏切りにより殻にこもっていたももに直人が真っ直ぐ向き合っていく姿が良かった。

3.「スキャンダル弁護士QUEEN」(ドラマ)監督:関和亮
 情報を操作し、影で社会を動かす“スピン・ドクター”を日本で初めて題材にしたドラマ。主人公・氷見江は弁護士でありながら、専門は危機管理で主戦場は法廷ではなく、スキャンダルの裏側。様々なスキャンダルと対峙し、崖っぷちに立たされている女性の心情に寄り添い、奔走する。
星野源やperfumeのMVを手掛けてきた映像クリエイターの関監督。そのため、ドラマというよりも映画を見ているようなカメラワークが印象的だった。また、個性豊かな弁護士事務所のメンバーにより、巧妙に問題を解決していく物語が面白かった。

4.「半分、青い。」(ドラマ)脚本:北川悦吏子
岐阜県の小さな町に鈴愛という名の女の子が誕生した。小学生の時、病気で左耳の聴覚を失う不幸に見舞われるが、温かい家族や幼なじみに支えられ、鈴愛はのびのびと成長する。高校卒業後、漫画家を目指して上京したものの、紆余曲折の末やがては挫折。その後、結婚して一人娘を授かりますが、夢追い人の夫から離縁を言い渡されてしまう。シングルマザーとなって故郷・岐阜に帰った鈴愛だが、そこには新たな運命が待ち受けていた。
この物語は、“岐阜・故郷編”“東京・胸騒ぎ編”“人生・怒涛編”“戻りました!岐阜編”の4つに分かれているが、この中で特に、少女漫画家を目指し上京し、漫画家として生きる姿を描いた“東京・胸騒ぎ編”は面白かった。漫画家仲間の優子とボクテや師匠である秋風羽織などの出会いにより鈴愛の成長が見られた。鈴愛が漫画家を辞め、最後の弟子が巣立っていたときに、秋風羽織が壁に描かれた大きな少女の絵に涙と鳥を三羽描いた場面は非常に印象深い。

5.「風が強く吹いている」(アニメ)監督:野村和也 原作:三浦しおん
 夜。逃げるように街を駆け抜ける蔵原走。その横に、不意に自転車が走り込んで来る。見知らぬ男が、走に向かって問いかける。「なあ!走るの好きか!」男の名は清瀬灰二。走は、灰二に導かれるまま、竹青荘という古びたアパートに辿り着く。そこに暮らす個性豊かな9名の住人。最後の空室を勧められ、戸惑いながらも、押し切られていく走。まさか自分が、『10人目の男』だとは、夢にも思っていなかった…。
 走るとは何かという漠然とした疑問にカケルやハイジがどう向き合って行くのか、面白かった。竹青荘のメンバーは初めから箱根駅伝を目指していた訳でもなく、登場人物の意識が変化していくところが見どころの一つだと思う。最後に箱根駅伝を走る際、一人ひとりの心情がよく描かれていて、その場面では特に胸が熱くなった。

6.「獣になれない私たち」(ドラマ)脚本:野木亜紀子
 外づらは完璧だけど、周囲に気を使いすぎて疲れている深海晶と、人当たりはいいけれど、内心は冷めまくっている根本恒星。どちらもオトナになって野獣のように本能で生きられなくなった2人が、仕事終わりのクラフトビールバーで偶然出会い、次第に本音でぶつかる仲に…。2人が傷つきながらも、お互いに出会ったことで自分らしく踏み出す姿を描いたオトナ向け等身大ラブストーリー。
 「逃げるは恥だが、役に立つ」と同じ脚本家とキャストにより構成されている本作は、女性目線からの社会に対する不満や恋愛観などがよく描かれていていたと思う。また、本作ではビールがよく出てくるが、ビールの苦みが本作に描かれていている生きる上での苦みに通じるのではないかと思った。

7.「おっさんずラブ」(ドラマ)脚本:徳尾浩司
 まったくモテない33歳の春田創一は、会社の上司である黒澤武蔵と後輩(単発版では長谷川幸也)の2人の同性に告白される。困惑しながらもピュアな恋心を持つ男たちの存在がいつしか春田の心を大きく揺さぶることになる。
 2018年に大きな話題となった連続ドラマ「おっさんずラブ」の単発版。連続版と比べると、春田以外の内面を描いている描写が少ないのではないかと感じた。しかし、吉田鋼太郎演じる黒澤の行動やおっさんの三角関係など、これまでに見たことがない展開で非常に面白かった。

8.「名探偵・明智小五郎」(ドラマ)監督:木村ひさし
 “警察のデータベース流出から巻き起こる犯罪者連続殺人事件”と、“巨大病院を襲う絶体絶命のサイバージャック”に焦点を当てながら、明智が世にはびこる《サイバー犯罪》に挑んでいく。原作の神出鬼没の「怪人二十面相」を世界的ハッカー集団「ファントム20」に置き換え、ネット犯罪の脅威が忍び寄る現代日本を舞台にしたオリジナルドラマを創作。また、智とタッグを組む原作の「少年探偵団」の小林少年を、本作では警視庁刑事部「サイバー捜査支援室」の小林捜査官として創作。
 サイバー犯罪に立ち向かうというこれまでに見たことがないような明智小五郎が描かれていた。物語はもちろん、コミカルなタッチを盛り込んだ映像表現も作品をより面白くしている。作中に“黒蜥蜴”や“人間椅子”といった江戸川乱歩の作品を想起させるような小ネタもあり、非常に魅力的な作品だった。

9.「映画 『聲の形』」(映画)監督:山田尚子 脚本:吉田玲子 原作:大今良時
 耳の聞こえる少年・石田将也。耳の聞こえない転校生・西宮硝子。5年後、将也は人生の最後に、西宮硝子に会わなければいけないと決意する。初めて伝わる2人の「こえ」。そして物語は、幕を開ける。
 いじめの加害者、被害者、観客、傍観者、加害者の家族、被害者の家族をきちんと丁寧に描いていて、印象深かった。本当の友達や友情と何なのかという普遍的な問いに向き合っている作品だとも感じた。

10.「イブの時間」(アニメ)監督・脚本:吉浦康裕
 ロボットがさまざまな分野で活躍し、人間型ロボットであるアンドロイドも人間社会へと溶け込んでいる未来の世界。家事用アンドロイドであるハウスロイドが一般家庭にも普及する一方で、頭上に浮かぶホログラムのリングを除いて人と見た目の差がないアンドロイドに精神的に依存する人々が着実に増え始めていた。ある日、高校生の向坂リクオは自宅のハウスロイド・サミィの行動記録の中に奇妙なログを発見。気になったリクオは友人のマサキと共にGPSの記録を追っていく。二人が辿り着いたのは「人間もロボットも区別しない」という奇妙なルールを掲げる喫茶店・イヴの時間だった。
 AIが発展している現代において興味深い物語だった。もしもロボットに心があったら、人間と同じ人権のようなものがロボットにも存在するのではないかという考えをもった。SF作品でありながら、人間とロボットの心の交流が丁寧に描かれており、面白かった。
2019/4/9(Tue)01:13 ...No.1691
▼三年 廣瀬 RES
後期振替授業大学院講座の感想
欧米圏におけるポップカルチャーの受容について

日本人と外国人で文化の受け取り方に差があり、文化のかたちが変わってもその本質は変わらないということで今後の価値観に影響を及ぼす興味深い授業でした。
あと講師の方がシャンプー推しということでシンパシーを感じました
2019/1/29(Tue)22:07 ...No.1690
▼三年 高島 RES
春課題11〜15

11 SSSS.GRIDMAN 原作/『電光超人グリッドマン』 監督/ 雨宮哲

響裕太はある日、クラスメイトの宝多六花の家の前で倒れ、自分の名前を含むすべての記憶を思いだせない状態で目覚める。混乱する裕太は、六花の家が営むジャンクショップに置かれていた古いパソコンから呼びかけて来るハイパーエージェント・グリッドマンから、自身の使命を果たすように諭される。裕太は戸惑いながらも日常生活に戻るが、街に謎の怪獣が現れたとき、グリッドマンに導かれるまま彼と合体して怪獣を撃破する。かくして裕太は、六花や友人の内海将と「グリッドマン同盟」を結成し、怪獣の脅威に立ち向かう。

原作は特撮作品の『電光超人グリッドマン』である。ただ原作を視聴していなくてもしっかりと楽しめるアニメだった。町を侵略しに来る怪獣たちに、主人公率いるグリッドマン同盟が立ち向かうという物語である。しかし単純な脅威である怪獣に立ち向かうだけではなく、怪獣の誕生の原因である少女の歪んだ心を救わなければいけないという事が主な課題になってくる。脅威である怪獣をただ単純に倒すだけはなく、怪獣や少女の心と立ち向かう事で根本的な解決に向かおうとする構成は面白いと思った。また戦闘シーンそのものや音楽の使い方も夢中になるような作りで観ていて飽きることはなかった。

12 ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 原作/荒木飛呂彦 監督/木村泰大、エ興ハ

イタリアのネアポリスに住む少年ジョルノ・ジョバァーナは、ジョースター家の宿敵・DIOの血を継ぐ息子であった。周囲から迫害され、悲惨な少年時代を送っていたジョルノだったが、名前も知らない一人のギャングとの出会いによって「ギャングスター」になるという夢を抱くようになる。
西暦2001年。15歳に成長したジョルノは、ある日イタリアの裏社会を牛耳るギャング組織「パッショーネ」とトラブルになり、組織の一員であるスタンド使い・ブローノ・ブチャラティに襲撃される。自身のスタンド「ゴールド・エクスペリエンス」で戦いを制したジョルノは、ブチャラティに「組織のボスを倒し、組織を乗っ取る」という自らの野望を告白し、その想いに共鳴したブチャラティはジョルノを自身のチームに引き入れる。

ジョジョの奇妙な冒険の5章に当たる作品である。1~4部のようにジョースターの血を引く主人公ではなく、敵であるディオの血を引いた少年が主人公である点が他の部に比べて変わっているところである。また主人公の夢も「ギャングスター」であり、それまでの主人公達に比べると自らアウトローな世界に突入していく。勿論、ギャングと抗争する事になっていく。味方のチームももちろんギャングではあるが、ギャングのような嫌らしい一面の他にそれぞれが壮絶な過去を抱いていたり確固たる意志を持っていてそのギャップが楽しめる。
13 青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 原作/鴨志田一 監督/増井壮一

ゴールデンウィークの最終日、高校2年生の梓川咲太は同じ高校の先輩・桜島麻衣に図書館で出会う。彼女はなぜかバニーガール姿であり、咲太以外の図書館の利用客には彼女のことが見えていないようだった。
やがて、麻衣の透明化現象は都市伝説として知られる思春期症候群であり、彼女が学校で空気のような存在を演じていたことが原因だと判明する。
そんな中、思春期症候群により咲太以外の全人類は麻衣が見えなくなり彼女に関する記憶を失っていくが、咲太さえも麻衣のことを忘れてしまう。
そしてとあることがきっかけで麻衣の存在を思い出した咲太が教室を飛び出し、校庭から校舎に向かって大声で麻衣への告白をしたことで、全校生徒が麻衣の存在を再び認識できるようになった。その一か月後、麻衣と交際を始めることになる。

ヒロイン達がそれぞれ抱えている思春期特有の悩みが原因で発現する「思春期症候群」という病に主人公が解決に向かって振り回されていくという作品である。作中の思春期特有の悩みは普通にあり得るものだが、その悩みに呼応して発現する思春期症候群はSF的要素満載なのである。しかしこの思春期症候群を治す方法はSF的な要素に頼るのではなく、ヒロイン達が抱えている思春期特有の悩みを現実的な方法で根本的に解決させなけばいけないのである。共感しやすい思春期特有の悩みとSF要素を組み合わせるしかけも面白いと思ったが、SF的要素を解決するにはしっかりとそれぞれの悩みに立ち向かわなければいけないという点で面白い。

14 ラーメン大好き小泉さん 原作/鳴見なる 監督/セトウケンジ

女子高生・大澤悠のクラスに、小泉さんが転校して来る。無口でミステリアスな小泉さんだが、実は彼女は日ごと美味しいラーメンを求める、ラーメンマニアだった。 東京近郊の関東首都圏が舞台とされ、大阪が遠くてなかなか行けないが、東京なら行けるという設定がある。

無口でミステリアスな小泉さんだがラーメンが大好きでラーメンの事になるとつい熱が入ってしまうラーメンオタクである。作中に登場するラーメンも全部本当に実在しているもので、見ていると「あ。ここかあ。久しぶり行ってみたいな。」「へえ。こんなとこあるんだ。近いし行ってみようかな」という気持ちになれてかなり楽しめる。またキャラクターもみんな可愛いのでそういった面でも楽しめる。


15 カードファイト!! ヴァンガード

この物語の主人公、先導アイチは臆病で引っ込み思案だがとても心の優しい少年。そんな彼の心の支えは、幼い頃出会った最強のヴァンガードファイター・櫂トシキより譲り受けた一枚のカード「ブラスター・ブレード」であった。櫂に憧れを抱いたアイチはこのカードを宝物とし、再び櫂と再会する日を夢見るのだった。時は流れ、中学三年生になったアイチはヴァンガードファイトへの憧れを強めながらも、なかなか前に踏み出せない毎日を送っていた。そんなある日、同級生の森川カツミに「ブラスター・ブレード」を奪われてしまう。何とかしてカードを取り戻そうと彼の後を追いカードショップ「カードキャピタル」に向かったアイチは偶然にも櫂と再会する。しかし、彼は以前とは別人のように豹変し、冷たい態度を取る。森川は「ブラスター・ブレード」を賭けて櫂と戦い敗れてしまっていた。「ヴァンガードファイトで失ったものはヴァンガードファイトでしか取り戻せない」と冷淡な態度を崩さない櫂に勝負を挑むアイチ。初めてのヴァンガードファイトを行い、ビギナーズラックもあり勝利したアイチは本格的にヴァンガードファイトを始め、森川や同級生の井崎ユウタとも打ち解ける。そしていつの日か、彼にとっての“先導者”である櫂を超えることを夢見て戦うことを決意するのだった。

気弱で友達が少ない主人公「先導アイチ」がカードゲームである「カードファイトヴァンガード」を通じて、逞しく成長する物語である。最初は気弱だったアイチもヴァンガードが強くなるにつれて、同時に人としても強くなっていき次第に仲間も増えていく。いつもは遠慮がちで優しい少年のアイチがここ一番では勝負師としての目で戦っていく姿がみどころである。
2018/12/31(Mon)22:43 ...No.1689
▼三年 高島 RES
春課題16~20


16仮面ライダー龍騎 原作/石ノ森章太郎 監督/田確蟻タ

暦2002年。街では、人々が忽然と失踪する事件が連続発生していた。真相を追うネットニュース配信社の「OREジャーナル」に所属する見習い記者、城戸真司は失踪者の部屋を取材中、奇妙なカードデッキを発見。その力で仮面の戦士に変身してしまった真司は、鏡の中の世界に迷い込み、自分と同じような仮面の戦士がモンスターと戦う光景を目撃する。
命からがら現実世界に戻って来た真司は、もう1人の仮面の戦士である秋山蓮と、彼と行動を共にしている神崎優衣から、ミラーワールドとミラーモンスター、そして仮面ライダーの存在を知らされた。連続失踪事件はミラーモンスターによる捕食であり、仮面ライダーはミラーモンスターの力を使うことができる超人であった。ミラーモンスターから人々を守る決意をした真司もミラーモンスターと契約し、正式な仮面ライダー龍騎となった。
だが、仮面ライダーナイトこと蓮は、真司と共闘するどころか「龍騎を潰す」と告げて襲いかかってきた。仮面ライダーは全部で13人いるが、それぞれの目的のために、最後の1人になるまで戦わなければならない宿命にあったのだ。真司はモンスターと戦いながらライダーバトルも止めようとするが、真司の願いとは裏腹にライダーバトルは繰り広げられていく。

従来の仮面ライダーは敵の怪人と戦う設定のものがほとんどであったが、今作品は仮面ライダー同士が戦い最後の一人までつぶしあうという設定になっている。従来の仮面ライダー史上、作品の中で一番多くの種類の仮面ライダーが登場した作品でもあり、また主人公の龍をモチーフとしたライダーの他にも様々な生物をモチーフとしたライダーが登場して様々なライダーが楽しめる作品となっている。

17 仮面ライダー電王 原作/石ノ森章太郎 監督/田確蟻タ 他

2007年の現代に現れ、時間の改編を企てる侵略者イマジンと、これを阻止するために戦う仮面ライダー電王・野上良太郎、そして良太郎に憑依し力を貸す味方イマジン達の活躍を描く。イマジンは憑依した人間との間にその望みをかなえるという「契約」を結び、手段を選ばず「契約完了」することで望みにまつわる記憶を呼び覚まし、それを足がかりに過去へ飛び破壊活動を行うことで時間を改変してしまう。それに対抗できる電王に変身できるのは、時間改変の影響を受けない特質の持ち主「特異点」のみ。だが時の列車デンライナーに乗って未来から来た女性ハナが見出した特異点・良太郎はひ弱で気弱、しかも不運続きと一見およそヒーローらしくない。そんな良太郎に憑依して力を貸すのが、モモタロス・ウラタロス・キンタロス・リュウタロスといった強烈な個性を持ったイマジン達。彼らが憑依することで良太郎は能力のみならず性格も一変する。彼らの力と良太郎の奥底にある正しく強い心が合わさることで電王はその力を発揮する。そして過去へ飛んだイマジンを追って、電王もデンライナーで過去へ飛ぶのだ。そうして戦いを続ける良太郎の前に、仮面ライダーゼロノス・桜井侑斗と名乗る青年がイマジン・デネブを伴って現れる。良太郎の姉・野上愛理の失踪した婚約者と同じ名前を持つ彼の存在には、この事件の根幹に関わる秘密が隠されていた。

今までの仮面ライダーはどこか頼もしい男性のイメージがあったかもしれないが、本作の主人公は気弱で頼りがいがない。最初の変身場面でも変身の仕方がよく分からずヒロインにベルトをつけてもらったりしている。また普通に変身しても頼りなく弱いライダーで怪人に太刀打ちできない。この「弱くて頼りがいがないライダー像」が今までの仮面ライダーと違う。しかし「イマジン」と呼ばれる怪人に自分の体を憑依させて変身する事でパワーアップが可能になり、この段階で初めて敵の怪人と戦える戦闘力になる。自分だけの力では怪人に勝てないので、怪人と協力して戦うライダーというのも新鮮であった。また憑依する怪人によってライダーの姿はもちろんのこと、佐藤健が演じる主人公の容姿も変化していくので全国のお母さまも楽しんでみていただく事が出来た作品だったのではないかと思う。

18 仮面ライダーディケイド 原作/ 石ノ森章太郎 監督/田確蟻タ 他

西暦2009年。光夏海は無数の仮面ライダーが「1人の標的=ディケイド」に総攻撃を仕掛けて全滅するという夢を繰り返し見てはうなされていた。現実に戻れば家業の「光写真館」に居候している青年・門矢士がきちんと写真を撮らないと客から苦情を受け、謝罪と士への説教をする毎日。ある日、突如世界のあちこちで謎のオーロラと共に無数の怪人が現れ、人々を襲い始める。夏海と離れ離れになった士は謎の青年・紅渡と接触し、自分がディケイドと呼ばれる仮面ライダーであることを知らされる。夏海と合流した士は、彼女が見つけたバックルで仮面ライダーディケイドに変身して怪人たちを倒すが、世界の崩壊は止まらない。士は再び現れた渡により、それぞれの仮面ライダーが戦う9つの並行世界が1つに融合し、最終的に崩壊しようとしているということ、そして士は九つの世界を旅してそれを防ぐ使命を課せられた存在だということを告げられる。こうして士は自分の写せる世界を探すために、夏海は夢で見たディケイドへの不安から、異世界への旅に出ることを決意する。

平成仮面ライダー10周年という節目で製作された仮面ライダーである。それまでの平成仮面ライダー全員に変身できる異質のライダーである。本来仮面ライダーの世界戦はそれぞれ独立しているため映画などの特別な舞台でしか別作品のライダー同士が共演するという事はほとんどなかった。しかしその別の世界戦を旅するという設定でそれまでの平成ライダーすべてと接点を持つという点で極めてお祭り感がある作品でもあった。しかしディープな部分や意外な結末が待っていたりするので物語もしっかり楽しめる。また平成最後の仮面ライダー『仮面ライダージオウ』にも準レギュラーとして出演しており、平成ライダー11年目以降の平成ライダーにも変身が可能になった。

19 仮面ライダーW 原作/石ノ森章太郎 監督/田確蟻タ 他

今から1年前(2008年)、私立探偵の鳴海荘吉とその弟子の左 翔太郎は、謎の組織に拘束されていた少年を助け出す。脱出の途中に荘吉が追手の凶弾に倒れ、残る2人も絶体絶命の窮地に陥る中、少年は翔太郎に謎の機械を渡し、こう告げた。「悪魔と相乗りする勇気、あるかな?」そして2009年秋。あらゆる場所で風車が回る風の街風都において、荘吉の後を継いで探偵業を営む翔太郎と1年前に救出された少年フィリップの元に、荘吉の娘鳴海亜樹子が事務所からの立ち退きを要求しにやってきた。翔太郎に付きまとううちに、亜樹子は風都で怪事件を起こす怪人ドーパントの存在を知る。そして、翔太郎とフィリップが変身する風都を守る戦士仮面ライダーWの戦いに深く関わっていくことになる。

それまでの仮面ライダーは一人の人間が一つのベルトつけてライダーに変身するという設定がほとんどであった。しかしWは二人の主人公が同じベルトを装着して二人で一人のライダーに変身するという異色なライダーである。また「ガイアメモリ」と呼ばれるアイテムを駆使してフォルムを変えていく。使用しているガイアメモリによって体の色と能力が変形する。そしてガイアメモリは一度に2つ使用する事が可能なため、様々な組み合わせのフォルムが存在する。そういったバリエーション豊富なところもみどころの一つである。

20 仮面ライダーフォーゼ 仮面ライダーW 原作/石ノ森章太郎 監督/ 坂本浩一 他

西暦2011年、天ノ川学園高校にリーゼントに短ランという往年のツッパリスタイルの転校生・如月弦太朗がやってきた。教室に入ってきた弦太朗は「この学校の生徒全員と友達になる」と宣言する。彼の言葉に困惑し、呆れる生徒達をよそに、幼なじみの城島ユウキは彼との再会を喜び、同じくクラスメイトで登校中に彼と一悶着起こしていた歌星賢吾は嫌悪感を隠さずにいた。一方、ユウキに学内を案内された弦太朗だったが、この天ノ川学園高校は学園一の情報通・JK(ジェイク)をはじめ、非常に個性豊かな生徒達が多い学校である事を知り、更に学園のルールを知らなかった為に、学園ヒエラルキーの頂点に立つ、アメフト部部長の大文字隼とチア部部長の風城美羽に目をつけられてしまうなど、登校初日から様々なトラブルに遭遇してしまう。 そんな中、弦太朗の前に突如ゾディアーツと呼ばれる怪物が現れる。弦太朗は勇猛果敢に立ち向かうが、敵うはずもなく、賢吾が操縦するパワーダイザーの援護もあってその場を切り抜けた。本格的に活動を始めたゾディアーツと戦うため、賢吾はフォーゼドライバーを装着しようとするが、元来の病弱体質が祟り、ユウキに止められる。それを見かねた弦太朗は、賢吾からドライバーを奪い、彼に代わってフォーゼに変身する。ゾディアーツを退けた弦太朗は、戦いの一部始終を見ていた少女・野座間友子からネット上にある都市伝説の一つ「仮面ライダー」に似ていると言われ、仮面ライダーフォーゼと名乗るようになる。こうして学園生徒全員と友達になる目標を掲げた学園生活を送りながら、ユウキと共に仮面ライダー部を結成した。やがて、そんな弦太朗の人柄に触れることで彼と友情を交わした隼、美羽、友子、JK、そして賢吾を加え、仮面ライダー部と弦太朗=仮面ライダーフォーゼの学園の平和を乱すゾディアーツとの戦いと青春の日々が始まった。

高校生ライダーという点でも新しいライダー像ではあったが、何よりも新しかったのは部活動として仮面ライダーの活動を送っていたところである。そのため時には和気あいあいとしながら活動もするが、怪人と対峙するときに真剣に立ち向かう姿からは従来の仮面ライダーの精神をしっかりと受け継いでるという事が感じられる。

以前提出した春課題20点のうち残り10点が残っていたので提出いたします。遅れてしまい申し訳ございません。
2018/12/31(Mon)22:42 ...No.1688
▼三年 高島 RES
10/12(金) 大学院公開講座
戦前期カナダ日系移民の文学環境について 感想

まずカナダという国と日本という国が歴史上ここまで関わりがあった事を知らなかったのでそこに驚いた。話を聞いていると本当にもう一つの小さな日本がカナダにもあるような気分だった。
移民をした日本人たちが選挙権を獲得できなかった理由や日本独特の風習について、文学という形で訴えた事を知り、文学にも政治的な力は込められているという事を再認識できた。
2018/12/24(Mon)13:01 ...No.1687
▼三年 柿崎 RES
10/5 後期振替授業
欧米圏におけるポップカルチャーの受容について 感想


クールジャパンという単語を、日本人は日本独特の文化という意味で使用している。特定の文化ではなく、日本の文化の総称として使われている部分もある。
しかしクールジャパンは、他国民からみれば、「日本にはこんなにも素晴らしい文化がある!」と、日本人が自慢のように使っているのが実態である。このことから、日本のイメージは、日本人と外国人で異なっていることがよくわかる。

この講座で他国の人により日本文化、およびクールジャパンを説明されることで、内からも外からも日本文化の価値を見直すことが出来た。

人は、未知のものを、面白い!と感じる性質がある。それは文化や言語が違っていても共通している。
外国人が面白いと感じる日本文化を研究し、観光に来た外国人に、日本文化を持って帰りたいと思ってもらうこと、またはこの文化をもっと深く知りたいと思ってもらうことが、日本文化を広めるコツと考える。



提出が遅れて申し訳ありません。
2018/11/24(Sat)16:32 ...No.1686
▼三年 柿崎 RES
作品紹介
『宝石の国』
(コミック)作者:市川春子、出版社:講談社
発刊:2013年7月23日:第1巻が発売。既刊9巻。
(アニメ)監督:京極尚彦、シリーズ構成:大野敏哉、アニメーション制作:オレンジ、放送期間:2017年10月 - 12月、話数:全12話

『あらすじ』
人類が滅亡したずっと未来。地球に生まれた新生物は、宝石で構成された身体を持ち、長い間月から襲来する月人という謎の敵と攻防を繰り返している。宝石たち28名は、各々の適正に合った役割を振り、協力して暮らしていた。
脆く不器用な性質だが、口だけは達者なフォスフォフィライトは、ある日、自分以上に脆く、体から発する毒液のため周囲から距離を置かれるシンシャに窮地を救われる。自分が誰の役にも立てていないことを嘆き、月人に攫われることを望むシンシャに、フォスは「夜の見回りよりずっと楽しくて、シンシャにしかできない仕事」を見つけてみせると約束するのだった。

『考察』
  ただの宝石擬人化漫画だと思って読んではならない。仏教的観念が組み込まれて構成された世界観こそが、「宝石の国」である。欲も性別も寿命もない、性交を必要とせず自然に生まれ、美しく永遠を生きる宝石たちからは、仏教で言う極楽浄土の天女をも連想する。
 仏教では他者の命は皆平等であり、「相手のことを自分のことのように考え、恨みも憎しみも持たず相手の幸福を願うこと」を、人が目指すべき理想とする。不死である宝石たちは、長寿のため負の感情を持ちにくく、皆家族のように支えあって暮らしている点から、この理想に限りなく近いと考えられる。月人に攫われた仲間の帰還を待つ、穏やかで秩序立った世界――これが何千年と続いている。興味深いのは、宝石たちには変化を望んでいる一面がある点である。フォスは「シンシャの力になれるよう」変わりたい。劣等感の塊であるダイヤモンドは、「ボルツのように強くなりたい」、シンシャは「夜から出たい」。生存の欲求がほとんどない長寿な彼らにも、悩みや願いがあり、より良い方へ進んでいきたいという傾向がある。だが、外からの働きかけがほとんどない彼らが変わることは難しい。その中で、唯一変化したと自他ともに認められているのがフォスである。
 物語が進むごとに、フォスは体の部品を欠損し、違う鉱物と付け替える。繰り返すうちに、容姿と思想が変化していく。恩人の先生が大好きだから戦争に出たかったという初期の気持ちは、先生が疑わしいから月人に真実を聞いてみたいという思考に変わっていく。美しい浅瀬色のフォス自身の体の比率は、7巻の時点で半分以下になり、読者の知るフォスから遠ざかっていってしまう。体の部品の欠損は故意ではないが、新しい部品を受け入れたのはフォスであり、変化を受容したともいえる。フォスの変わり果てた姿から、仲間を取り戻すためには、弱さ――フォスらしさ――を捨てなければ前に進めなかったことが読み取れる。
 さて、「宝石の国」は、新巻が発刊される度に、読者から「地獄が更新された」と言われる傾向がある。新事実が発覚したり伏線が回収されたり、フォスや宝石たちをより苦しめる展開に進んでいく。確かに無知だった初期より、仲間を取り戻す計画は着実に進んでいる。だが、「変化」によって恩師を疑い仲間内に不和をもたらし、秩序を壊したのもまた事実である(8巻)。変化を求める心が良い結果を引き寄せるかどうかは、誰にもわからない。どれだけ変化しても、慎重に事を進めても、人の知恵には限界があり、フォスは何度も壊れてしまう。
 この点でいえば、「宝石の国」は釈迦に祈ってもらうことで救われる、仏教の他力本願の教えを肯定している作品であると感じた。
2018/11/6(Tue)13:00 ...No.1685
▼三年 遠藤 RES
9月29日 日本児童文学学会 感想

『この世界の片隅に』はゼミナールでも扱っていたため、関心のあるテーマだった。
今まで知りたかった戦後おたく文化についての話や、船が浮かび上がる場面についての新たな見方など興味深い話題がいくつもあり、勉強になった。また機会があれば、すずの絵とリアリティ、サバイバーズギフトについて授業で話し合ってみたい。
これまでとは違う視点から作品を見直し、更に理解を深めることが出来た。
2018/10/23(Tue)23:35 ...No.1684
▼二年 葛山 RES
9月29日 日本児童文学学会 感想

『この世界の片隅に』を通してアニメーションドキュメンタリーの受容の形や国ごとのアニメーション受容の違いについて学ぶことができた。特に興味深く感じたのは、アニメーション内で現実を超越する道具として戦争や兵器ではなく「美」を用いたという樺島勝一らの挿絵についてである。
校外での講演を聞きに行ったのは初めてだったが、様々な視点からの考察を知るには大切な時間だったと思う。アニメーションについての理解を深めることができて良い経験になった。
2018/10/19(Fri)19:33 ...No.1683
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