米村ゼミの掲示板
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▼二年+葛山 RES
夏休み課題(21〜30)

21.映画『ミッションインポッシブル』
イーサン・ハント率いるスパイチームの活躍を描いた人気シリーズの第6弾。複数のプルトニウムを盗んだ犯人をイーサンたちが追う。前作『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』に続いてクリストファー・マッカリーがメガホンを取り、トム・クルーズ、サイモン・ペッグらおなじみの面々が結集。飛行するヘリコプターにしがみついたり、ビルからビルへ跳躍したりするなど、トム渾身のスタントが今作でも見られる。ビルからビルへ飛び移りプルトニウムを盗んだ犯人を追いかけるシーンでは、実際に飛び移ったところでトムが足を怪我してしまった。それゆえに、その後の追跡シーンで足を引きずりながら必死にはしる姿は、よりリアルで緊迫したものになっていた。これまでほどの深いストーリー性はなかったように感じたが、プルトニウム爆弾を解除するシーンでジュリア(イーサンの妻)が協力しに来るのは、今までの作品の続編であることを意識させる役割を果たしていると思う。


22.映画『海賊と呼ばれた男』
2013年度本屋大賞第1位を獲得した百田尚樹の同名ベストセラー小説を、同じく百田原作の「永遠の0」を大ヒットさせた岡田准一主演×山崎貴監督のタッグで映画化。出光興産創業者の出光佐三氏をモデルにしたといわれる主人公・国岡鐵造を岡田が演じ、吉岡秀隆、染谷将太、綾瀬はるか、堤真一ら豪華キャストが共演する。主要燃料が石炭だった当時から、石油の将来性を見抜いていた国岡鐡造(岡田准一)は、北九州の門司で石油業に乗り出すが、国内の販売業者や欧米の石油メジャーなど、様々な壁が立ちふさがる。それでもあきらめない鐡造は、型破りな発想と行動で自らの進む道を切り開いていく。やがて石油メジャーに敵視された鐡造は、石油輸入ルートを封じられてしまうが、唯一保有する巨大タンカー「日承丸」を秘密裏にイランに派遣するという大胆な行動に出る。それは当時のイランを牛耳るイギリスを敵に回す行為だった。このシーンは印象的であった。特に、船長以外だれもイランのアバダンに行って石油を運ぶことを知らず、出航したあと電報でそれを知らされるが、戦争直後で危険にさらされることに神経質になってしまう時期なのにだれも文句を言わずイランに向かう。それまではモデルの人物がいるためかリアルな展開が多かったけれど、このシーンは「ありえない」と思いつつも映像だからできる演出で、店主への信頼と乗組員の連帯感が表れていた。演技の面では、主人公を演じる岡田准一は90歳代まで演じるということで、見た目だけではなく声も老人に似せるため、わざと大声を出して声を潰したそう。


23.映画『コード・ブルードクターヘリ緊急救命』
リアルな医療・災害・事故現場の描写や主人公たちの成長と絆の人間模様を描き、2008年7月の放送以来、連続ドラマ3シリーズ、スペシャル版1作品が放送された人気テレビドラマを映画化。舞台は17年に放送された3rdシーズンで描かれた地下鉄トンネル崩落事故から3カ月後。東京湾を運行していたフェリーが濃霧の影響で海ほたるに衝突し、さらに成田空港でも異変が生じる。未曽有の連続大事故現場から藍沢たちに出動要請が入る。藍沢役の山下、白石役の新垣、戸田恵梨香、比嘉愛未、浅利陽介といった10年間シリーズに参加したレギュラー陣のほか、テレビ版から続投の安藤政信、椎名桔平、劇場版から参加する新田真剣佑、かたせ梨乃、山谷花純らが出演。
映画版ではドラマよりも短い放映時間でいくつもの事故やトラブルが生じるため、解決するまでが短くて物足りない感じがしたが、逆にあっという間な2時間だったと思う。末期癌の花嫁の話は最も感動的なだった。私たち人間は生まれた時から死へと向かって生きていて、その道程が長いか短いかの違いによって人生の物語が変わってくるのだろう、ということを思い起こさせる作品だった。


24.ドラマ『プロポーズ大作戦』
思いを寄せていた幼なじみ・吉田礼(長澤まさみ)に告白できないまま、彼女の結婚式に出席することになった主人公・岩瀬健(山下智久)が、妖精(三上博史)の力を借りて過去に戻って恋の成就を試みるラブコメディ。タイムスリップを用いて過去をやり直すことで、現在をより良くしようという誰もが憧れたことのあるシチュエーションは年齢を問わず見る人を引き付けたのではないだろうか。この作品でキーパーソンとなっている妖精であるが、彼の残すさまざまな名言は心に響くものが数多くあった。その中でも「口でいくらやると宣言したところで、自分の殻を破れなければ、そんなことできるはずがない。」という言葉に共感した。何度も過去へタイムスリップする健だが、なかなかうまくいかない、そんな時にかけた言葉であるがこれは恋する誰にも言えることであり、また恋以外の面でも日々を生きる私たち誰にでも当てはまる言葉である。このように、ストーリーだけでなく、それに沿った名言の数々もこの作品の構成要素となっていると考えられる。


25.ドラマ『プロポーズ大作戦スペシャル』
健(山下智久)の告白を聞いて、礼(長澤まさみ)が多田(藤木直人)との結婚披露宴を途中で飛び出してから1年。二人は、お互いに思いは通じ合っているものの、新たな一歩は踏み出せずにいた。
そんな中、エリ(榮倉奈々)とツル(濱田岳)の結婚式がハワイで行われることになり、健、礼、そして幹雄(平岡祐太)らが海辺の教会を訪れた。ところが予定の時間を過ぎてもいっこうに式が始まらない。なんとかごまかそうとするツルだったが、実はエリが行方不明だということが発覚。朝起きたら姿がなく、参列者に謝るエリの両親や落ち込むツルの姿を見るうち、1年前の自分たちのした事を思わずにいられない健。エリ一筋だったツルにはなんとか幸せになってほしい、そう強く願ったとき、久しぶりにあの妖精(三上博史)が現れた。友情に免じて健を再びタイムスリップさせた。健は、なんとか花嫁に逃げられるというこの未来をツルに伝え、警告するべく奮闘する。
ドラマの続編という形で製作されたスペシャル版では親友の2人の仲を取り持つためにタイムスリップする。2人のために奮闘する健の姿は、まるで自分と礼との過去を重ね合わせているようであった。タイムスリップでは当人以外の人がその事実を知らないのが常だが、この作品ではドラマ版の際に引き続き、幹雄はなにかを察しているようにみえる。このような登場人物は珍しく、その分未来を変えるために重要な役割を果たしている。


26.漫画『黒執事』
舞台は19世紀末期のイギリスを舞台としたパラレルワールド。名門貴族・ファントムハイヴ伯爵家の執事セバスチャン・ミカエリス。彼は日頃の執事としての業務は勿論、全てにおいて完璧。幼い領主シエル・ファントムハイヴと共に裏家業である「女王の番犬」として動く。悪魔であるセバスチャンと契約をしたシエルは暗い過去を持っていた。シエルの過去や因縁、事件などに翻弄されつつ、セバスチャンとシエルは難問を解いていく。
多くは3巻ごとに事件が解決するが、その事件はシエルの過去と繋がるように構成されている。過去の回想シーンでは現在のシエルとは顔は同じでも性格がまるで違うシエルが登場するなど「シエル双子説」が浮上した。それについては単行本の最新刊で明らかになっているのでそちらで確認してほしい。このように、主人公であるシエルの目線で話が進んでいるようでいて、登場人物としてのシエルは過去が明らかになっておらず、読者にも謎のまま話が進むため飽きずに読むことができるのだと思う。


27.映画『黒執事 book of murder上巻』
28.映画『黒執事 book of murder下巻』
19世紀のイギリス。13歳にして名門貴族ファントムハイヴ家の当主であるシエルと、わがままなシエルの執事を務めるセバスチャン。ある日、売れない小説家のアーサーは、ファントムハイヴ家のパーティーに招待されたものの、何と殺人事件が発生。シエルが殺人の容疑を掛けられ、さらに事件の謎を解き明かした執事のセバスチャンが殺されてしまう。殺害された屋敷の執事・セバスチャンの依頼でやって来たという名探偵・ジェレミーが現れる。裏で行われていた執事による自作自演とは一体どういうことなのか。
原作を忠実にアニメ映画化した作品であった。ダークファンタジーというカテゴリーに収められてしまうのがもったいないくらい緻密に計算されたトリックになっていて作者の賢明さがわかる。シエルの過去から繋がる軸のようなストーリーとはまた別に付属している女王の番犬として挑む事件は、軸からは逸脱しているようでいて最終的には元のストーリーへ帰着する仕掛けになっていると考えられる。


29.漫画『東京喰種トーキョーグール』(最終巻)
人間社会に紛れ込み、人を喰らう正体不明の怪人「喰種」が蔓延する東京。上井大学に通う青年カネキは女性の喰種・リゼに襲われ瀕死となるが、直後に起こった鉄骨の落下がリゼに当たったことで捕食を免れ、命も取り留める。しかしその後、彼女の臓器を移植されたことで、半喰種となってしまう。それ以来、カネキは苦悩と恐怖に満ちた日々を送ることになる。
この作品で感じたことは、共存の形についてである。人間は知恵という武器で弱肉強食の世界を生き残って来たが、よく言われるようにそれと対で行われてきた生態系の破壊について目を向けなければならない。ただのグロテスクな物語としてこの作品を受け取るのではなく、そういった現在の世界との対比で見ると面白いと思う。


30.漫画『終わりのセラフ』
突然発生したウイルスにより大人たちが死に絶え、人間社会が崩壊してから4年。残された子供たちは吸血鬼たちが住む地下都市に囚われ、血液を提供する代わりに生かされるという家畜同然の生活を送っていた。その中の一人、百夜優一郎は「家族」である百夜ミカエラたちと共に地下からの脱出を図るが、ミカエラたちは脱出計画に気付いた吸血鬼たちの手にかかって死亡し、優一郎は唯一地上へ帰還する。それから4年後、吸血鬼への強い憎しみを胸に秘めた優一郎はミカエラが吸血鬼として蘇ったことを知らないまま、帝鬼軍の門を叩く。
この作品で多く描かれているのは「家族」である。駆逐の対象となっている吸血鬼にも家族がいた設定になっており、主人公の家族であるミカエラが敵である吸血鬼になってしまうというこの物語の始まりは、そのような「家族」のつながりの深さやあっという間に変化する関係性を表す鍵になっている。
2018/10/7(Sun)23:08 ...No.1667
▼TA萱間
『銀魂』はここ最近の実写化作品の中では、かなり良くできてましたね。アニメと連動したプロモーションなど、いろいろと斬新な手法が多かったように思います。
2018/10/24(Wed)14:29
▼二年 金成 RES
9/29 日本児童文学学会出席 感想

すずの絵についてリアリティーの問題という視点で論じていたのがおもしろいと思った。すずの絵をリアルなものとして見る憲兵とその憲兵を笑う家族が描かれるシーンがある。ドキュメンタリー的シナリオでありながら画面的にはリアルなものではないと表現していると紹介されていた。私はそのシーンを見ても家族の信頼関係を表しているとしか思わなかったので、もっと深く考察できるようにならなければと感じた。
またすずの絵を通して描かれる世界と現実が混在するという一貫しない表現方法から、観客に戦争をどうとらえるか考えさせるという見方もおもしろいと思った。作品に描かれていることがすべてではなく、外側にも世界が広がっていることを再認識できた。
『この世界の片隅に』という作品が細部まで考察されていた。普通に見ただけでは流してしまいそうな小物にも着目していて、私も何らかの作品を研究する際にはそういった見方ができるようになりたいと思う。
2018/10/7(Sun)19:04 ...No.1666
▼四年 小林 RES
「この世界の片隅に」は授業内でも取り扱った作品だったので、内容を思い出しながら講演を聞くことが出来て、理解が深まった。
戦艦が空に上がっていく描写について、何の力で上がっていくのか、釣り上げられているのかという見方は今までにしたことがなかったので新鮮だった。新たな視点を得ることが出来たので、これから作品を鑑賞する際に今までとは違った見方をすることが出来そうだと感じた。
すずが絵を描くシーンが度々挟まれ、その絵がどこからどこまでが絵で、どこからが現実なのか不明であるという話を聞き、確かにそうだと感じた。はっきりとすずの絵の世界だと分かる描き方がされているところもあれば、現実に混じる形ですずの絵が入るシーンもあるため、そのあたりのことを研究するのも面白そうだと感じた。
2018/10/7(Sun)16:12 ...No.1665
▼二年+葛山 RES
夏休み課題30点(16〜20)

16.大河ドラマ『軍師官兵衛 第3話「命の使い道」』
おたつを助けねばと、官兵衛(岡田准一)が必死に馬を飛ばし、室津城へ駆けつけてみると、時すでに遅く、城は火に包まれていた。そして躯が、そこかしこに散乱しているという痛ましい惨状であった。浦上軍は全滅。室津城での婚礼の宴もたけなわの時、赤松の軍は攻め寄せた。鎧兜で装備した赤松軍と、何の備えもない浦上では、負けより他に道は無く…。
官兵衛が到着した時には、赤松軍は既に撤退しており、官兵衛は、必死におたつの居場所を探す。そしてとうとう土蔵の奥で、胸を一突きにされ、花嫁衣装を血に染めて倒れるおたつ(南沢 奈央)を見つける。官兵衛は、行き場のない怒りと無情の心を持て余し、荒んで、ただ無闇に刀を振り回す。
いつか、おたつと二人で見た海をぼんやりと見つめている官兵衛に、祖父、重隆(峰雷太)は、こう告げる。「今のお前は怒りに任せているだけだ。そんなざまで、赤松に勝てると思うか?」「負けたら死ぬまで」と投げやりに言う官兵衛を「たわけ!命を無駄に使うものではない。お前は命の使い方が分かっておらん」と叱り飛ばす重隆。官兵衛は耐え切れず「おたつは私の腕の中で死んだのです!婚礼の夜に!」と言いながら立ち上がる。そして「泣きながら、死んで行ったのです!仇を討ってやらねば、おたつが・・・おたつが・・・」と訴える。そんな官兵衛に重隆は静かに語りかける。「頭を冷やせ。あのおたつが仇討を望んでいると思うか?」官兵衛の頬を伝う涙。「官兵衛お前はまだ若い。こんな小さな播磨が世のすべてではないぞ。世界は広い。己が何をすべきか世の中を見てよーく考えるんじゃ。」
第3話は、幼馴染のおたつを亡くした官兵衛が復讐に目がくらみ、周りが見えなくなってしまった時に祖父重隆に諭されるシーンが印象的である。感情むき出しになった官兵衛に重隆は全く動じることなく命のあり方、尊さについて語る。このシーンで官兵衛は自分の役割を認識し、その後の活躍へとつながっていくのである。この作品では、「自分の役割を理解することで人はもっと強くなれる」ということが学べると思う。


17.アニメ『新テニスの王子様』
全国大会で激闘を繰り広げた中学生たち。そこから選ばれし50名が今度は高校生に挑む。今度の舞台はアンダー17日本代表合宿。日本テニス界のトップ選手を育成するその合宿に始めて中学生が召集されていた。全国優勝を成し遂げた青学を始め、氷帝、立海、四天宝寺など全国大会で激しい戦いを繰り広げたライバルたちが勢ぞろいし、皆ひさびさの再会に士気高く合宿に挑む。最初は高校生を相手に余裕を見せていた中学生たち。しかし、この合宿はそんなに甘くはなかった。彼らの前に立ちはだかる、これまでの奴らとは比べ物にならない実力を備えた選手とコーチたち。過酷な試練が次々に立ちはだかる中、中学生たちはそれぞれの道を見つけていく。
アニメ第1期から大人気アニメとなったテニスの王子様。今回は新しく高校生という大きな壁にぶつかり、勝利のために中学生たちはそれぞれに自分の課題と向き合い、乗り越え成長していく。相変わらず試合のシーンは常人技ではない必殺ショットが飛び出し、視聴者の予想を上回る迫力の試合となっている。見所としては、今まで対戦相手として接してきた中学生たちがお互いの成長のために協力し、個人ではなく「中学生」の誇りを胸に様々な無理難題に正面から対峙する。そのため、主人公の越前リョーマ以外の選手にも焦点が当てられたストーリーは、他の学校を応援している視聴者も惹きつけた。


18.ドラマ『アルジャーノンに花束を(2015)』
子供の頃、白鳥咲人(山下智久)は手を離してしまったので、買ってもらった黄色い風船が天高く飛んでいってしまった。すると、母・白鳥窓花(草刈民代)は白鳥咲人を「なんで手を離すの?馬鹿な子は嫌い」と言って叱ったのだった。このため、白鳥咲人は、利口になれば、母・白鳥窓花が自分のことを好きになってくれると思い利口になろうとしていた。一方、脳生理科学研究センターの教授・蜂須賀大吾(石丸幹二)は、白いネズミのアルジャーノンを使った動物実験で知能向上という大きな成功を収め、つぎに人間を使った臨床試験となり、精神障害のある被験者を探すこととなる。ひょんなことから咲人がその候補となる。
結局、咲人は手術を受け周りのだれよりも頭が良くなるが、それは副作用を持っており徐々に退行してもとに戻ってしまうことが分かる。それと同時に咲人が手術を受ける前の友達が難病であり、それを治すための知識があるのは咲人しかおらず、術後性格まで変わってしまっていた咲人であったがこの友人を助けるために自分の身を削る決意を固める。原作小説と異なる部分の1つに、咲人と母親の関係がある。原作では、頭が良くなった咲人を母親は受け入れることはない。しかしドラマでは、咲人が母親の苦悩を認め感謝することで和解している。この脚色によって主人公咲人も1人の人間として受け入れられたいという欲求があり、それを以前の自分では満たすことができなかったことへの嫌悪が少なからずあったのがわかる。常に周りを笑顔にする性格だった手術前の咲人であってもそのような悩みを持っていた。人間は見た目で判断してはならないのだ。主観的に物事を考え、それを他人のものさしに押し付ける行為をする者は未熟だと感じさせられた。


19.アニメ『ユーリ!!!on ice』
「現役続行と引退はハーフ ハーフ…」そんな気持ちで実家に引きこもっていた勇利のところに突然やってきたのは世界選手権5連覇のヴィクトル・ニキフォロフで…日本の崖っぷちスケーター勝生勇利と、ロシアの下克上スケーターユーリ・プリセツキー。2人のユーリと、王者ヴィクトル・ニキフォロフで挑む前代未聞のグランプリシリーズ。お互いの関係が様々に変化しながら成長し続けた3人はついにグランプリファイナル出場を決める。全世界の強豪ライバルがひしめき合う中、それぞれが精一杯の演技を披露する。一方ヴィクトルに放った「終わりにしよう…」の勇利の言葉を引き金に、最悪のコンディションで迎えたフリー当日。2人で戦う最後の試合に最高難度のプログラムで、勇利はヴィクトルとのむきだしの愛を滑りきれるのか…そしてそれぞれが出す結論とは。
大人気スケートアニメとなったこの作品は、2019年には映画化が決定している。内容としては、1話からいろいろなところにフラグがたてられており、特にユーリが憧れて真似をしたヴィクトルがフリーの曲として使用していた「離れずにそばにいて」の曲名を回収したシーンは大きく2人の関係が変化したシーンだと思う。ヴィクトルと勇利の関係をただ腐だと認識せずに見ることができるため、幅広く楽しんでもらえると思う。ちなみに原案とキャラクターデザインを担当した久保ミツロウ先生によると、ヴィクトルの髪型が決まった際「でもこれでかっこいいのか?」と悩んでいた。その時、テレビで歌い踊る三宅健の髪型を見て「同じ髪型いたー!これはいける!」と思ったそう。


20.映画『劇場版 夏目友人帳〜うつせみに結ぶ〜』
人と妖の間で忙しい毎日を送る夏目は、偶然昔の同級生・結城と再会したことで、妖にまつわる苦い記憶を思い出す。そんな頃、夏目は、名前を返した妖の記憶に出てきた女性・津村容莉枝と知り合う。レイコのことを知る彼女は、いまは一人息子の椋雄とともに穏やかに暮らしていた。彼らとの交流に心が和む夏目。だが、親子の住む町には謎の妖が潜んでいるらしかった。そのことを調べに行った帰り、ニャンコ先生の体についてきた"妖の種"が、藤原家の庭先で、一夜のうちに木となって実をつける。どことなく自分に似た形のその実を食べてしまったニャンコ先生が、なんと3つに分裂してしまう――!?
大人気コミックの映画化。夏目は妖が見えるというだけで除け者にされ、両親が亡くなってから親戚をたらい回しにされた身である。だからこそ妖という異界のものにも優しくすることができるのである。夏目と妖との関係意外にも、夏目を引き取って大切に育ててくれている藤原夫妻や学校の友人たちとの人間模様にも様々な変化があり、成長していく夏目を見ていると心温まる物語となっている。今作は夏目の用心棒のニャンコ先生が三体に分裂するのがとてもかわいい。

2018/10/4(Thu)13:43 ...No.1664
▼二年 葛山 RES
夏休み課題30点(11〜15)

11.映画『東京タワー』
東京タワーの見渡せるマンションの一室で愛し合う男女がいる。男は小島透・21歳(岡田准一)。女は浅野詩史・41歳(黒木瞳)。理屈ではない、互いが放つ空気のようなものに惹かれあった透と詩史は、年齢や立場をいとも簡単に乗り越え、出会った瞬間に恋に落ちたのだった。詩史が教えてくれた美しいものたちに囲まれながら、透は彼女からの電話だけを待っている。まるで、そうすることしか知らない生き物のように。透の友人である大原耕二・21歳(松本潤)は、高校時代、冗談半分に同級生の女の子、吉田(平山あや)の母親に手を出したことがあり、またも最近、年上の人妻との恋がはじまったばかり。アルバイトで警備員をしている駐車場で、駐車に苦戦する主婦・川野喜美子・35歳(寺島しのぶ)の車を、彼女に代わってとめてあげたのがきっかけだった。耕二に彼女(加藤ローサ)がいることを知っている透は、耕二の恋に反対する。いつかは終わりにしなくてはならない、ふたつの恋。透はずっと一緒にいたくても、それが叶わない詩史との恋に苦しみ、耕二は、すべてをぶつけ激しく求め合える喜美子との関係をなくしたくないと感じていた。
「不倫はダメ」という固定観念を打ち崩す作品だった。本当の愛とは何かをまだ知らない青年2人が「恋はするものじゃなくて、落ちるものだ」という言葉通り恋に落ち、溺れていく姿がみものである。恋とか愛とかを見失ってしまっている人にとって、恋愛は理屈じゃないということがわかると思う。年の差や何らかのマイノリティーを感じようとも、恋に落ちてしまえばそのような観点は見失ってしまうものだと感じた。


12.舞台『滝沢歌舞伎2017』
上演期間は2017年4月6日 - 5月14日。全53公演。ファンからかつてないほどの「もう一度出演してほしい」という声があり、三宅との再共演が実現した。
第一部の「道成寺 蛇退治」では滝沢と三宅のW女形で「白拍子の舞」を踊り、滝沢と三宅の新曲「蒼き日々」や、滝沢プロデュースによるSnow Manの新曲「Boogie Woogie Baby」も披露された。第二部『鼠小僧 夢小判〜笑いあり、涙なし〜』のラストでは約8トンの水を使用した大立ち回りが演じられた。
『滝沢歌舞伎』とは、まず歌舞伎と銘打ってはいるが、「総合エンターテインメント」と考えてほしい。2016年から共演している三宅健のソロ曲「mask」が特に注目の部分であり、「覇王感」が漂う衣装と王座は彼だからこそ操れるものであった。面白いのは「鼠小僧」の幕で、本当に笑いはあるが涙はないといった演出で、水を使用した大立ち回りでは三列目まで水を被るような迫力ある演出になっている。


13.映画『図書館戦争』
『阪急電車 片道15分の奇跡』などの原作者、有川浩の代表作を基に、岡田准一と榮倉奈々が本を読む自由を守る自衛組織の隊員にふんするSFアクション。国家によるメディア検閲が正当化されている架空の社会を舞台に、“図書隊”の新人女性隊員が鬼教官や仲間たちに助けられながら、知る権利や本を読む自由を死守すべく戦いに身を投じていく。田中圭や栗山千明、石坂浩二など豪華なキャストが共演。『GANTZ』シリーズなどの佐藤信介がメガホンを取る。本格的な戦闘シーンと共に、登場人物たちの恋の行方からも目が離せない。
小説、漫画、映画といった複数のメディア化を達成していることからもこの作品の人気度がうかがえる。小説では少しSっ気のある郁(榮倉奈々)であるが、漫画や映画ではより堂上(岡田准一)にいじられる役として描かれている。女子がキュンキュンするようなシーンがあるため、女性ファンが多いが、戦闘シーンのアクションにも迫力があるため男性にも楽しんで観てもらえるとおもう。


14.映画『永遠の0』
零戦搭乗員の悲劇を描いた百田尚樹のベストセラーを、『ALWAYS』シリーズなどの監督・山崎貴が映画化した戦争ドラマ。祖父の歴史を調べる孫の視点から、“海軍一の臆病者”と呼ばれたパイロットの真実の姿を、現代と過去を交錯させながらつづっていく。主人公の特攻隊員役に、『天地明察』『図書館戦争』などの岡田准一。現代に生きる孫に三浦春馬がふんするほか、井上真央や夏八木勲など若手からベテランまで多彩な俳優が共演する。生と死を描く奥深い物語はもちろん、サザンオールスターズによる心にしみる主題歌にも注目。
祖母の葬儀の席で会ったことのない実の祖父・宮部久蔵(岡田准一)の存在を聞いた佐伯健太郎(三浦春馬)。進路に迷っていた健太郎は、太平洋戦争の終戦間際に特攻隊員として出撃した零戦パイロットだったという祖父のことが気に掛かり、かつての戦友たちを訪ねる。そして、天才的な技術を持ちながら“海軍一の臆病者”と呼ばれ、生還することにこだわった祖父の思いも寄らない真実を健太郎は知ることとなり……。
この年の日本アカデミー賞には最多11部門にノミネートされ、8冠に輝いた名作。この作品は戦争経験者の一部の人たちに散々批判されていた。しかし、私のように戦争の経験がないものからすると、生々しくリアルな戦争ドキュメンタリー映画よりも若干の脚色がありながら戦争に臨む人々の人間模様を心に響く形で描かれているこの映画のような演出の方が観やすいと思う。健太郎が戦友たちを訪ねて行き少しずつ祖父について知っていく構成は、今の私たち世代に重ねられており、自分に重ね合わせることができ感情移入しやすい。「戦争賛美」や「特攻美化」某有名映画監督には「捏造」と批判されたが、それはこの作品をどう鑑賞するか、どの点で批評するかによるものだと思う。純粋にこの作品を消化することができたらそのような批判は見当違いだと感じてしまう。もし観る機会があれば戦争の背景知識などを熟考せずに観てほしい。特に特攻に向かい艦隊に突っ込んでいくシーンの岡田の表情に注目してほしい。死ぬ間際の人物がなぜあのような表情ができたのか?日本アカデミー賞主演男優賞に輝いた岡田准一の演技に脱帽すると思う。


15.ドラマ『空から降る一億の星』
独身の刑事、堂島完三(明石家さんま)は妹の優子(深津絵里)と二人暮らし。完三は女子大生殺害事件の担当になり、その後おきた殺人事件で、完三は知人の西原美羽(井川遥)の誕生日パーティーで出会ったコック見習いの片瀬涼(木村拓哉)に目をつける。その中で優子は涼に惹かれていく。しかし、完三と優子、そして涼にはそれぞれ秘密があった。涼が失われた記憶を探る中、事態は悲劇へと向かっていく。
月曜9時のドラマでこれほど儚い悲劇は見たことがない。3人が隠し持つ秘密がうまく交錯するようになっていて、その秘密を知ることでお互いが傷つきながら関係を深めていく。現実世界を舞台にしているのにどことなく非現実なフワフワとした感覚に陥るが、これは涼が記憶をなくして自分を見失っている姿と、登場人物の過去を知らずに見ている視聴者が重なるからであろう。
2018/10/4(Thu)13:42 ...No.1663
▼二年金成 RES
作品紹介

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』

原作:キングレコード / EVIL LINE RECORDS
キャラクターデザイン:IDEA FACTORY
オトメイト
シナリオ:百瀬祐一郎

〈あらすじ〉
H歴、武力による戦争は根絶され、人々は武器ではなく人の精神に干渉することができる特殊マイク=ヒプノシスマイクを使って争うようになった。ヒプノシスマイクを通したリリック(歌詞)は人の交感神経、副交感神経等に作用し、様々な状態にすることが可能である。人々はヒプノシスマイクを使ったRapで優劣を決める。女性優位な世界で男性は中王区以外のイケブクロ・ディビジョン、ヨコハマ・ディビジョン、シブヤ・ディビジョン、シンジュク・ディビジョン等の区画で生活する。各ディビジョンの代表グループによるRapバトルが行われ、勝ったディビジョンは他の領土を獲得することができる。武器ではなく言葉が力をもつ世界で男たちの威信をかけたテリトリーバトルが今始まる!

〈考察〉
曲中に「ペンは剣よりヒプノシスマイク」という言葉がある。これは「ペンは剣よりもつよし」ということわざをもとにした言葉である。また武器ではなく言葉(Rap)で争うという設定も踏まえると、この作品には言論は武力に勝るという強いメッセージが込められていることが分かる。インパクトが強い歌詞と個性的すぎるキャラクターが印象的な作品ではあるが、そこに込められたメッセージを忘れてはいけない。この作品は主にCDで展開されていて、各CDにはRap曲とドラマパートが収録されている。ソロ曲にはキャラクターの個性と信念が強く反映され、生い立ちを語る形式のものもある。どの曲も非常に魅力的であり、声優×Rapという珍しい試みは成功したと言えるだろう。作品の特徴としてファンがRapバトルに参加できる点が挙げられる。作中で行われるRapバトルに実際に投票することができ、それをもとに勝敗が決まるのだ。作品の中の出来事に参加することで自分も物語の一員だと感じられる。まだまだ世界観やキャラクター同士の関係性に謎が多いので今後も注目していきたい。

前期の作品紹介です。提出が遅くなってしまい申し訳ありません。
2018/10/3(Wed)12:53 ...No.1662
▼三年 平田 RES
夏休み課題30点(14〜19)
※20を間違えて下に投稿しました

M 隠れオタクの恋愛戦略(漫画) 大場玲耶
隠れオタクの成海春斗は、同じく隠れオタクである進藤結衣に自ら告げずにオタクだと気づかせたい。しかし、優衣はオープンオタクが嫌いな春斗とオタバレせずに仲良くなりたい。素直に話せば良いだけなのに、なかなか進展しない2人の関係。隠れオタク同士のスレ違いまくりラブコメディ。
日常で同士を探す人にはよく共感できる作品。実は結衣は幼い頃から春斗の真っ直ぐさに惹かれており、ぜひ仲良くなりたいと思っている。LINEのアイコンや身長、本屋など、オタバレスポットはたくさんあるのだな…と苦しくなった。春斗のオタク度がわりと高く、リアクションは見ていて楽しめる。どのキャラクターもパリピ、非オタ、ニワカオタ、オープンオタと、「現実にいるよな〜」というラインで誰かには感情移入ができる。既刊2巻だが、2巻ラストに新キャラが出てきたので、今後が気になる作品である。

N 舞台『刀剣乱舞』虚伝 燃ゆる本能寺 制作︰マーベラス 演出脚本︰末満健一
西暦2205年。歴史改変を目論む「歴史修正主義者」が過去への攻撃を開始した。対峙する時の政府は歴史の守りとして「審神者」なる者を過去へと派遣する。物の心を励起する審神者の力によって生み出された、刀剣に宿りし付喪神「 刀剣男士」たちは、審神者と共に歴史を守る戦いへと身を投じる。ある日、彼らの本丸に新しい刀剣男士が顕現する。不動行光──戦国武将・織田信長が佩用し、彼に仕えた近習・森蘭丸へと授けられることとなる一振りである。不動行光は信長の愛刀であったことの誇りを顕わにするが、同じく信長を元主とする宗三左文字、へし切長谷部、薬研藤四郎らとうまく噛み合わない。
近侍に任命された山姥切国広は、不動行光の参入により和の乱れた本丸を立て直そうと奔走する。そのさなか、審神者より天正十年──織田信長が果てた歴史的事件「本能寺の変」へ出陣の命が下だるのだった。
人気舞台『刀剣乱舞』の第1作目。当時発表・実装直後だった刀剣男士、不動行光の登場で話題を呼んだ。本能寺の変を舞台に、織田信長とは何者であったかがテーマとして描かれる。歴史上の人物、織田信長の側近であった森蘭丸と本能寺の変首謀者である明智光秀の葛藤も取り上げる。
また、刀剣男士の使命である「歴史を守る」とはどういうことなのか、この第1作では特に強く取り上げられている。そもそもが織田信長への思い入れが異なり、不動行光はしきりに「信長様に会える!」「蘭丸に会える!」と喜ぶ。しかし、すぐ目の前で死にゆく自分を愛してくれた人をなぜ救ってはいけないのか。不動行光が苦悩する様子が痛々しく、またそれを乗り越えるシーンは涙無しでは見られない。タイムスリップものにおいて、歴史を変えてはならないというのは鉄則のようなものだが、刀剣乱舞は「なぜ歴史を変えてはならないのか」について原作ゲームから追及している。歴史を守るために戦う、歴史にあった刀たち。しかし、一部辛い運命を辿った持ち主のことを知る刀たちに、その歴史を守れというのは、審神者は多少酷なのではないかと考えた。

O舞台『刀剣乱舞』再演 燃ゆる本能寺 制作︰マーベラス 演出脚本︰末満健一
あらすじはおおまか上記Nと同様のため割愛。
文字通りNの再演である。しかし、再演でありながらその有り様は異なる。上手下手の交代、主要キャラクター三日月宗近の台詞や森蘭丸の台詞、「煤けた太陽」という舞台『刀剣乱舞』のキーワードとなる単語の追加などの台詞の改変が行われている。再演が上演された当初、三日月宗近はタイムリープしているのではないかという考察が上がったが、舞台『刀剣乱舞』最新作にてそれは明確なものとなった。再演から、舞台『刀剣乱舞』はタイムリープを繰り返す世界として描かれている。それに歴史上の人物である森蘭丸がうっすらと気がついている。虚伝では明智光秀と話す際、ころころと表情を変えていたにも関わらず、再演では終始苦しそうな表情で会話をする。また、再演にて追加された台詞に「上様を今度こそお守りする」とある。刀剣男士がループに気づくのならまだしも、もともとその時代に存在した人物がループに気づきかかっているのは、歴史を守るという刀剣男士の使命からすると良くないのではないかと思う。その人物はその時代外の人間ではないのであり、その人物の行動が歴史そのものとなる。時代外から訪れた刀剣男士とは立ち位置が異なる。歴史上の人物が勘づき動くことで、「守ろうとしている歴史は、どこで誰が定義付けられた歴史なのか」の説明が必要になってくるのだ。その説明が不明瞭である以上、刀剣男士たちが守ろうとしている歴史は果たして何なのか、曖昧化され、「歴史を守る」これ自体が揺らいでしまう気がする。タイムリープものは難しいなと思った。

O 舞台『刀剣乱舞』外伝 此の世らの小田原 制作︰マーベラス 演出脚本︰末満健一
ある日、主より調査任務を命じられた山姥切国広、へし切長谷部、小夜左文字の三振りは自分たちが到着したのが目的地ではないことに気づく。そこは小田原征伐発生前の小田原。山姥切国広たちは、山犬の群れに襲われるひとりの男をなりゆきで助けることとなる。男の名は藤原在吉。足利長尾氏当主・長尾顕長の命により、山姥切国広を打った刀工の弟子であった。なぜ山姥切国広たちはこの時代にたどり着いたのか。小田原城の麓で出会う、或る一夜の出来事。
舞台『刀剣乱舞』第4作目、ジョ伝前に一夜限り、小田原城下で行われた野外公演。生憎の雨だったが、脚本とその熱量から評判高い。雨のため余計に臨場感が増し、迫力があったとも言える。
自身が長船派刀剣の写しであることをずっと気にしている山姥切国広が、自身の刀工堀川国広の弟子と出会うことで話は始まる。この作品の敵は、足利城主長尾顕長、山姥切国広の元の持ち主に取り付いた山姥である。第3作もそうだったように、舞台『刀剣乱舞』は元の主を最終的な敵に添えがちであると思った。山姥切国広を美しいと、あなたのような刀を打ちたいと弟子に言われ、山姥切国広の写しコンプレックスは多少晴れたかと思われる。
また、この公演は時系列では第3作義伝の前なのだが、義伝で苦悩していた小夜左文字のきっかけが、へし切長谷部の発言であったことが判明した。へし切長谷部は山姥切国広を思いやった故の発言だったのだが、結果的にそれが小夜左文字を苦しめる結果となる。へし切長谷部の勝負のふっかけで時代に留まり山姥切国広の悩み解消に繋げるなど、へし切長谷部はとても優しい刀であるが、その優しさが如何せん伝わりにくく不器用である。そんなところが好きです。

P アイドリッシュセブン(アニメ) 制作︰TROYCA 監督︰別所誠人
 「小鳥遊事務所」に集められた、未来を担うアイドルの卵たち。 お互いに出会ったばかりの7人は、性格も個性もバラバラ。 けれど、それぞれに異なる魅力を持ち、アイドルとしての未知の可能性を秘めていた。 グループを結成し、共に第一歩を踏み出した彼らの名は「IDOLiSH7」。 光り輝くステージで歌い踊る姿は、
やがて人々の心を惹きつけていく。 華やかだが、時に厳しいアイドルの世界で 彼らは夢を抱きながら、その頂点を目指す――!
 アプリゲーム「アイドリッシュセブン」の万を持してのアニメ化である。もともとMVなどでアニメ化の期待度は高かったように思う。
元のゲームでのメインストーリーがフルボイスであるため、アニメはどう変わるか楽しみにしていたが、キャストのコメントなどを見ると、ゲームは好きに演技できたが、アニメは絵と合わせる時間の制限があるため、多少難しかったようだ。しかし、そんな様子は露とも見せず、ゲームのキャラクターのまま上手くアニメにはめ込んでいた。ストーリーと楽曲が1曲ごとに深く絡むのがアイドリッシュセブンの魅力だが、アニメによりさらに楽曲に思い入れが深まった。例えば、IDOLiSH7デビュー前に先立ってデビューした四葉環・逢坂壮五のユニットMEZZO"の楽曲「miss you」が、アニメにより歌詞を変え、IDOLiSH7Ver.が作られたりした。ゲームのボイスだけでなく、ライブシーンも加えられたことにより、よりキャラクターが魅力的に見え、やはりキャラが動くアニメっていいなあと感じた。
注目したいのはOPだ。各キャラクターがソロで映るシーンでは、必ず各キャラクターの数字、また関連するポイントが背景に入れられている。細かい。一時停止で見たい。MVやアニメと共通性の高いパフォーマンスでライブも話題になった。2期も決定し、目が離せないコンテンツである。

Rはたらく細胞(アニメ) 制作︰david production 監督︰鈴木健一 原作︰清水茜
ここはとある「人」の体内。その中では数十兆個もの細胞が年中無休で働いている。赤血球は酸素を身体中に運び、免疫細胞たちは細菌やウイルスなどの身体を脅かす異常と戦い、その他の細胞も自分たちの働きを全うしている。小さなことから大きなことまで様々な騒動が起こる身体の中で、新米の赤血球「AE3803」や白血球「U-1146」などを中心に、そんな細胞たちの日常を描く。
擬人化ものが増える昨今だが、その中で生まれた細胞の擬人化という斬新な設定が面白い。病気や各細胞の役割について薬学科に通う友達に聞けば、「曖昧にだいたい合ってる」らしい。今までただ病院に行くだけだった自分の体のことが少しだがわかった気がして、もう少し健康に気を使おうと思う。血小板の可愛さで一躍有名作品となった。今のところマクロファージさんが最強だと思う。何の変哲もない細胞のCVに石田彰氏が起用され、あの細胞がモブなわけがないとも話題になった。実際がん細胞として物語のターニングポイントとなった。ほのぼのとした細胞たちの日常を描く日常ものでありながら、同時に健康促進作品にもなり得る、良い作品だと感じた。
また、今夏記録的な猛暑だったが、その際には原作漫画「熱中症」の回が無料公開されたり、アニメの素材が教育施設に対し使用自由になったり、懐の深いコンテンツである。
2018/10/1(Mon)00:28 ...No.1661
▼三年 平田 RES
夏休み課題30点(14〜20)

S僕のヒーローアカデミア THE MOVIE 二人の英雄(アニメ映画) 製作︰東宝(他) 監督︰長崎健司 原作総監修他︰堀越耕平
人口の約8割が何らかの超常能力「個性」を持って生まれる超人社会を舞台に、何の個性も持たずに生まれた少年・緑谷出久(通称デク)が、ナンバーワンヒーローのオールマイトに素質を見出され、ヒーロー輩出の名門校である雄英高校に入学して一人前のヒーローを目指して成長していく。
ある人物からの招待を受けて巨大人工移動都市「I・アイランド」を訪れたデクとオールマイトが、「無個性」の少女メリッサと出会い、デクは彼女にかつての自分の姿を重ね合わせる。そんな折、鉄壁のセキュリティを誇るはずのI・アイランドの警備システムがハッキングされ、ヒーロー社会を揺るがす、ある計画が発動する。
少年ジャンプ連載「僕のヒーローアカデミア」の劇場版である。
平和の象徴・オールマイトが若き日の友人デヴィッドの娘、メリッサに招待されたことからすべてが始まる。オールマイトも身動きが取れなくなったところを、出久たちがなんとか脱出劇を試みる。中途、走り出したメンバー全員に見せ場が与えられ、特にお茶子ちゃんを助けに来た爆豪には震えた。無個性であるメリッサは、その分発明でヒーローを補佐する自分なりのヒーローのなり方を考えている。それらはすべて偉大な発明家父の背を見て育ったからなのだが、これまで無個性の出久に感情移入して僕のヒーローアカデミアを見てきた読者にとって、このメリッサの考え方は出久になかったもののため輝いて見え、応援したくなった。その分、余計に途中のデヴィッドが事件の発端であったという種明かしが重くのしかかる。実際の元凶は違ったのだが、デヴィッドが罪を犯したことは変わりなく、たとえそれが友人オールマイトのためであっても許されないことである。メリッサのことを思うと、あまりにも残酷なストーリー展開だった。
最後、メリッサにもらった機械で出久はオールマイトと共に敵を倒す。それはメリッサの夢を実現する希望となる。オールマイト・デヴィッド世代から出久・メリッサ世代への交代が顕著に表された。二人の英雄という副題も納得できた。
2018/10/1(Mon)00:27 ...No.1660
▼二年 葛山 RES
夏休み課題(6〜10)

Eドラマ『白い影』
町の病院を舞台に、優れた技術を持つ一方、無愛想でどこか謎めいた外科医・直江庸介『中居正広)と、最初は彼を非難していた看護師の志村倫子(竹内結子)が惹かれあっていく物語。しかし、直江の身体は病に蝕まれていた…。
お互い惹かれ合い、このまま幸せに暮らすのだろうと思っていたら一気に絶望へ突き落とされるシーンは涙してしまう。病気を言わず隠し続けた直江の優しさと、最後に2人の愛によって生まれた奇跡を最愛のひとに告げることができなかった倫子の後悔が入り混じる最終話は、ただの悲劇で終わらせることのできないシーンとなっている。


F小説『散り椿』
18年前、藩の不正を訴えたことであらぬ疑いをかけられ自身が藩を追われることとなった瓜生新兵衛。新兵衛の妻である篠は、新兵衛とともに藩を立ち去るがもともと体の弱かった篠は病に伏せる。そんな篠が死ぬ間際、新兵衛に「お願いがある」と切り出し、「私が死んだら故郷の散り椿をもう一度見に行ってほしい」と語る。新兵衛はもちろん了承するが、篠にはもう一つ願いがあった。
篠の死後帰藩する新兵衛だが、藩は田中屋惣兵衛が和紙の独占売買に成功し家老のみが私腹を肥やしている状態だった。新兵衛と同じ道場で稽古をしており共に「四天王」と呼ばれたうちの1人で篠と婚約するはずだった榊原采女と再会し、18年前の事件の真相を突き止めようと動き出すとともに、篠が残した願いの本当の意味をそれぞれが感じとっていく。
この作品は本当に美しい時代小説だと思う。最初に新兵衛と京でささやかに、病気を患っていながらも幸せに暮らしている篠の願いを語るシーンから始まる。すでにここから泣けるのだが、篠のもう一つの願いというのがもっと泣かせにくる。帰藩した新兵衛に待ち受けているのは、うやむやにされた18年前の事件(采女は新兵衛が離藩したのち何者かに殺された)によって腐り果てた家老たちと、真相を解明されるのを恐れる黒幕であった。様々な事件に巻き込まれていく新兵衛だが、それとともに気になるのは篠の本当の想いである。それが篠の立場から語られるのは最終章になってからである。どうして篠は采女ではなく、新兵衛を選び付いて行ったのか。「男はただ愛のために剣を振るう」この言葉通り、事件の真相を追いながらも愛によって翻弄される者たちを華麗に描いているのでぜひ読んでみてほしい。


G映画『散り椿』
前述した小説『散り椿』とあらすじはほぼ同じなので割愛させていただく。
映画版は巨匠木村大作監督、主演岡田准一、采女役に西島秀俊、篠役に麻生久美子など粒ぞろいのキャストに心踊った。ストーリーは111分と限られた時間にぎゅっと小説の内容を押し込んだ印象は全くなく、小説の重要場面を自然に繋げていった感じだった。原作の最終章にあった篠が新兵衛と結婚しようと決めた過去の場面が映画版には描かれていかなかったのはとても残念だが、木村監督が「日本で一番美しい時代劇」と言っていた通り、人物に焦点を当てながらバックとなる屋敷や竹林や椿の色彩を活かした撮影はさすがだと思う。木村監督と岡田准一が初めてタッグを組んだ前作の『追憶』と同様に今回も岡田は撮影陣にも加わっている。また今作の注目である殺陣の指導にも岡田は関わっており、役者としてだけでなく多方面で才能を発揮しているのがわかる作品である。私が一番気に入ったのはエンドロールの名前が全て本人の手書きであったこと。この演出は木村監督ならではだと感じた。

H映画『ジュラシックワールド』
ジュラシック・ワールド事件から3年後の2018年。パーク崩壊後も、イスラ・ヌブラル島では恐竜達が自由に島中を徘徊して生きていた。が、島北部のシボ山で火山噴火が起き、島の恐竜達は存亡の危機にさらされる。ある嵐の夜、イスラ・ヌブラル島である傭兵の一団が、前作でラグーンの底に沈んだインドミナス・レックスの遺体を回収すべく、小型潜水艇でラグーン内を探査していた。傭兵たちは、任務中にティラノサウルスとモササウルスに襲われるも、何とか目的のインドミナスの骨を回収し、依頼主の「上司」の元へ持ち帰った。
恐竜保護を目的とした団体「Dinosaur Protection Group(DPG)」を設立した「ジュラシック・ワールド」の元運用管理者クレア・ディアリングは、イスラ・ヌブラル島の恐竜を救出するため、故ジョン・ハモンドの元ビジネスパートナーであったベンジャミン・ロックウッドを訪ね、彼の支援・サポートを取り付ける。また、ベンジャミンに仕えるロックウッド財団の経営者イーライ・ミルズの依頼でヴェロキラプトルのブルーを捜索するため、元恐竜監視員のオーウェン・グレイディを雇い、彼ら探検隊がイスラ・ヌブラル島に向かった…。
前作を観ていなくても間違いなく楽しめるエンターテイメント映画である。凶暴化した恐竜に屋敷内で追われるシーンは誰もがハラハラドキドキする展開となっている。CGを駆使した映像はリアルで、まるでこの世界に恐竜が存在しているかのような錯覚になる。恐竜との対立だけでなく、それをどうにかしたいと奔走する登場人物たちから共存することの難しさと多様性の問題が提起されている。この世界観を味わうと、今の世界が人間同士で争い血を流しているのが本当にあほらしく思えてくる。


I映画『二重生活』
直木賞作家・小池真理子の同名小説を、ドラマ「ラジオ」で文化庁芸術祭大賞を受賞するなど、数多くのドラマやテレビ番組を手がける岸善幸の劇場デビュー作として映画化。門脇麦演じる大学院生が近所に住む既婚男性を尾行することで、他人の秘密を知ることに興奮を覚えていく。大学院の哲学科に通う珠は、担当教授のすすめから、ひとりの対象を追いかけて生活や行動を記録する「哲学的尾行」を実践することとなる。最初は尾行という行為に戸惑いを感じる珠だったが、たまたま近所に住む石坂の姿を目にし、石坂の姿を追う。一軒家に美しい妻と娘と暮らす石坂を、珠が尾行する日々が始まった。主人公・珠役を演じる門脇は本作が映画単独初主演作。石坂役を長谷川博己、教授役をリリー・フランキー、珠の恋人役を菅田将暉がそれぞれ演じる。
あらすじを読んだだけで異色感が伝わってくると思うが、本当にこの作品は異色だった。恋人と同棲している珠のマンションの管理人が「ゴミの違法投棄をやめさせるため」にゴミ置場に監視カメラをつけたところからこの作品の「哲学的尾行」は始まっている。それは見ているうちに、尾行している珠を我々観客が尾行している感覚に陥るからである。特に、前から珠の表情を撮るカットだけでなく、普通の映画やドラマではあまりない珠の後ろからのカットはドキュメンタリーチックでリアルさが増す演出となっている。作品考察したくなるような伏線や演出が散りばめられており、誰かと一緒にみると、そのあとどうしても考察したくなる作品となっているのでぜひ見てほしい。
2018/10/1(Mon)00:10 ...No.1659
▼二年 葛山 RES
夏休み課題(1〜10)

@映画『検察側の罪人』
都内で発生した殺人事件。犯人は不明。事件を担当する検察官は、東京地検刑事部のエリート検事・最上(木村拓哉)と、刑事部に配属されてきた駆け出しの検事・沖野(二宮和也)。最上は複数いる被疑者の中から、一人の男に狙いを定め、執拗に追い詰めていく。その男・松倉は、過去に時効を迎えてしまった未解決殺人事件の重要参考人であった人物だ。最上を師と仰ぐ沖野は、被疑者に自白させるべく取り調べに力を入れるのだが、松倉は犯行を否認し続け、一向に手応えが得られない。やがて沖野は、最上の捜査方針に疑問を持ち始める。「最上さんは、松倉を、犯人に仕立て上げようとしているのではないか?」・・・。互いの正義を賭けて対立する二人の検事。彼らの戦いに、待ち受けていた決着とは――。
この映画は原田監督が述べていた通り「演技合戦」である。主演の木村拓哉×二宮和也の2人が演出する人間模様と、正義と正義のぶつかり合いは実際に先輩後輩であるこの2人だからこそできたものであろう。123分間緊張しっぱなしでないと少しでも集中が途切れると、次から次に交錯する会話と流れに置いていかれてしまう。見終わると多少の疲労感があるくらい濃い内容であり、どちらか正義が正しいのか意見が分かれるため、いっしょに見た人と語り合えるかも。


A映画『銀魂2ー掟は破るためにあるー』
時は幕末――地球人と宇宙人・天人が共に暮らす江戸・かぶき町。仕事がなく金欠の<万事屋(なんでも屋)>メンバー=銀時(小栗旬)、新八(菅田将暉)、神楽(橋本環奈)は、キャバクラに床屋とバイトを始めるが行く先々で将軍・徳川茂茂(勝地涼)に出くわしてしまい、打ち首覚悟で接待する羽目に――。その頃、真選組始まって以来の大事件が勃発! 局長・近藤勲(中村勘九郎)の暗殺計画が企てられ、副長・土方(柳楽優弥)は第2の人格=へタレオタク“トッシー”に体を乗っ取られ真選組を追われてしまう。犬猿の仲の銀時に頭を下げて助けを求める土方だが、裏では、銀時の因縁の相手・高杉(堂本剛)率いる鬼兵隊が将軍・徳川茂茂の命を狙い、幕府の転覆を企んでいた。果たして銀時は、江戸の町を守れるのか――!?
大人気漫画を実写映画化した作品の第2弾。大成功に終わった前作であったが、日本アカデミー賞で無冠に終わったことを今作では皮肉るところから始まる。真選組動乱編は原作派からも熱い支持を受けている部分であるが、見どころの部分は原作に忠実に再現している。しかし、助演男優、女優もかなり豪華なキャスト陣であり、リアルなCG演出で制作費のかなりを使ってしまったのではないかと思うほど、新撰組の衣装が陳腐なのが少し気になってしまう。それを気にしなければ終始笑えて、最後は泣ける映画になっていたと思う。


B映画『武士の一分』
幕末時代の海坂藩。藩主の毒見役を務める侍、三村新之丞は妻・加世と慎ましくも幸せに暮らしていた。新之丞は毒見役に関心はなく、隠居して剣術道場を開いて子供たちを稽古することを夢見ていた。そんなある日、いつも通り毒見を終えた新之丞は身体の異常を訴え倒れてしまう。城内は藩主を狙った毒殺未遂に騒然となるが、原因はつぶ貝の毒だと判明し、城内は落ち着きを取り戻すが、広式番の作之助は責任を取らされ切腹し、新之丞も意識不明の状態となってしまう。新之丞は3日後に意識を取り戻すが、毒が原因で失明してしまう。加世は医師の玄斎を頼るが、彼は「新之丞の目はもう治らない」と告げる。
目が治らないと知った新之丞は取り乱すが、加世の献身的な支えにより落ち着きを取り戻す。ある日、新之丞の叔母・以寧から「夫・東吾が、加世が他の男と一緒にいるところを見た」という話を聞かされる。新之丞は叔母の話を一蹴するが疑念は募り、中間の徳平に命じて加世を監視させ、加世と島田が密通している事実を知ってしまう。加世から「島田に身体を預けることを引き換えに家禄を安堵された」と聞かされ、激怒した新之丞は加世を離縁する。
しかし、同僚の加賀山から、「家禄の安堵は藩主の温情からもたらされたものである」と聞かされ、島田は事情の分からない加世を弄ぶために家禄を口実に加世を騙したことを知り、新之丞は自らの「武士の一分」を賭けて島田に果たし合いを挑むことを決意する。
まず、新之丞を演じる木村拓哉と妻の加世を演じる檀れいの2人は、ドラマや現代を描く映画では普通に立っているだけでオーラが出てしまうであろうが、この映画内の2人は仲睦まじく平凡な暮らしをしているのが伝わってきてさすがだと思った。ベルリン国際映画祭で上映された際、絶賛された木村の演技であったが山田洋次監督は「セリフで演じてはいけない」と常に言っていたそうで、例えば夫にただ駆け寄るシーンでもセリフが無い場合表情で芝居をしなければならなかった。素人はセリフを言う口調や表情に注目しがちだが、セリフのないシーンというものに真の演技力が試されるのだろう。初めはそれに苦戦していた役者たちも、徐々に表情で演技ができるようになったそう。目が見えなくなった新之丞には見ることのできない表情であっても、観客はその様々な表情を見ることができ、新之丞には伝わっていないだろう加世の気持ちまで推測して見ることができる。だからこそ加世に感情移入していき、心動かされるのだと思う。またこの映画は、全編にナレーションが入っており、視覚障害がある人でも作品をそのまま堪能できるようになっている。
この年の日本アカデミー賞では12部門にノミネートされ、興行収入は当時の松竹配給映画で最高の40億を超えた。


Cドラマ『ロングバケーション』
落ち目のモデル、葉山南(山口智子)は結婚式当日に婚約者が失踪してしまい、そのルームメイトだった冴えないピアニスト、瀬名秀俊(木村拓哉)とやむを得ず同居することになる。婚約破棄で落ち込む南に瀬名は人生がうまくいかない時は「神様がくれた休暇」だと考えようと提案し励ますが、一方で瀬名も自分の才能に自信を持てず、後輩の涼子(松たか子)との恋もなかなか進展しない。瀬名と南はトラブルだらけの同居生活の中で、次第にお互いがかけがえのない存在になっていく。
名前だけは聞いた事ある、という人も多いのではないだろうか。1996年放送ということもあり私たち世代ではない作品ではあるが、見直してみると瀬名が抱えている問題は現代の若者にも当てはまるものだと思う。
当時は瀬名のようにピアノを習い始める男性が増える「ロンバケ現象」が起こり、月曜9時枠だったため「月曜の夜は街からOLが消える」とまで言われたほどの人気だった。キャストは竹野内豊や松たか子、広末涼子など豪華な顔ぶれである。
この作品は、自分に自信がなかったり、何を目標に生きていけばいいのか悩んでいたり、少し人生の休暇が欲しいひと、最近恋愛にご無沙汰なひとに見てほしい。


D舞台『TWENTIETH TRIANGLE TOUR 戸惑いの惑星』
不意に手渡された一通の手紙。そこには不思議な質問が記されていた。深く遥かな、心の奥を探るような問いかけ。そこから、この舞台の「旅」は始まる。
三池(坂本昌行)は画家をめざした。由利(長野博)は子ども時代に目にした「奇跡」を研究しようとした。長谷川(井ノ原快彦)は作家を志した。せちがらいこの世の中に抗うように、「夢」を追い続けた3人の男たち。けれど終わりなき闘いは、彼らを少しずつすり減らしていく。そんな時に訪れた突然の再会。そこには懐かしいメロディが流れていた。あふれ出し溯っていく記憶は、大きなうねりとなってほとばしりその流れの中にはそれぞれにとって大切な女性の姿があった。よみがえる甘く切ない痛み、恋の想い出。メロディはさらに3人が心にフタをしていた様々な想いを呼び起こしていく。
叶わなかった夢、取り戻さなければいけない大切なもの。混乱しながら時空の狭間を彷徨う3人を、「現在」へと連れ戻すのも、決して忘れることのできない、あのメロディだ。思い通りにならなくても、つらくても、遠く離れてしまっても絶対に切り離すことのできない「本当の自分」に、3人は音楽に導かれ、再びめぐり合う。
不惑の歳を迎えた3人が描く戸惑いと戸惑いと戸惑いは精神論的な要素が強い作品となった。どこからどこまでが夢の世界なのかわからない。落語のように3人の語りから始まり、急に物語がスタートする演出はこの作品の夢と現実のつながりを曖昧にする点で大きな効果を持っていると思う。公演のなかにトニセンの3人の楽曲が散りばめられていて、それをもとに作品が作られてるわけではないにもかかわらず、そう思ってしまうほど物語と楽曲がうまく絡み合っている。最後まで観てもすぐにもう一度みてみたくなった。悲劇なのか喜劇なのか?観る人によって様々に捉えられる作品である。
2018/10/1(Mon)00:08 ...No.1658
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