米村ゼミの掲示板
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▼三年 平田 RES
作品発表
あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。

制作:A-1 Pictures
監督:長井龍雪
脚本:岡田麿里
キャラクターデザイン:田中将賀
放映:2011.4-6(全11話)
フジテレビ・ノイタミナ枠

<あらすじ>
高校受験に失敗し、希望の高校に入学できなかった宿海仁太(じんたん)。彼は、入学式以来、ろくに登校しておらず、引きこもりの状態となっていた。そんな仁太の元へ、小学生の時に川へ転落して亡くなったはずの本間芽衣子(めんま)が現れる。仁太は、芽衣子から「お願いを叶えて欲しい」と頼まれ、小学生の時に一緒に遊んでいた「超平和バスターズ」の安城鳴子(あなる)、松雪集(ゆきあつ)、鶴見知利子(つるこ)、久川鉄道(ぽっぽ)らと久しぶりに再会し、芽衣子が成仏するための「お願い」を叶えるべく奮闘する。

<考察>
通称「あの花」「あのはな」。秩父の田舎を舞台に描いている。聖地巡礼でも有名な作品である。ガリガリ君やサッポロ一番など、めんまという幽霊が登場する以外にはあくまでも日常を繊細に描いており、現実と虚構の境界を曖昧にさせる。
この作品は、ターゲット層は若年層であると考えられる。ポケモン金銀、ZONE(主題歌)など、ちょうど世代が懐かしいアイテムが多々登場する。超平和バスターズのメンバーは、めんまの事故に対し少なからず負い目を感じている。仲良しだったにも関わらず、疎遠になっている。過去のトラウマ、未練であるめんまを克服する物語である「あのはな」は、起こってしまった過去は変えられないから、前を向いて生きていこうというメッセージを読み取ることができる。めんまとの別れのシーンでは、全員が滅茶苦茶に泣き叫ぶ。見ているこちらもエネルギーを使うような演出は、過去との決別にはこれぐらいのエネルギーを消費するのだという過酷さを物語る。
また、友情、恋愛だけでなく、家族の物語としてのあのはなにも注目したい。芽衣子を失った本間家は、父母弟と全員が芽衣子の死から目を背けていた。しかし、芽衣子の登場により、家族としてまとまっていく。子どもを失った家族はどう向き合っていったらよいのか。身近な人間の死とどう向き合えばよいのか、乗り越えるヒントをもらえる作品だと思う。
2018/10/11(Thu)18:57 ...No.1672
▼三年 平田 RES
9/29 日本児童文学学会 感想

『この世界の片隅に』はゼミナールでも扱い、また自身が発表を担当した題材だったため、非常に興味深かった。これまで日本で製作される戦争を扱う作品は、常に被害者目線であったが、『この世界の片隅に』では被害者目線のみで語られない。作者のこうの史代さんが原作に朝鮮旗を描いたのは提言を受けてのことだと初めて知ったが、すずが日本人も加害者であると気づき、「知らんまま死にたかったなあ」と言うのは、戦争は善悪・正解不正解など存在しない無意味なものであることを示すのではないかと思った。この作品は、そうして戦争批判を表現していると思う。前期にお話があった、日本を賛美するという日本のマスコミ、日本の自画自賛につながる話であると思った。戦争映画を被害者目線でしか描かないということは、加害者であるということを忘れさせる装置である。確かに世界で唯一の被爆国ということで日本人からしたら被害者の意識が強いが、同時で加害者であることも忘れてはならない。それなのに、忘れさせる助長をメディアが行うのはよくないと思った。
しかし、同時にすずというキャラクターを通すことで物語がリアルを帯びなくなるという話が面白かった。すず本人が「夢だったんじゃろうと思う」ということや、すずの絵が画面に反映されることなどにより、物語がリアルではないように思える。戦争を描く作品はほとんどがドキュメンタリーで自己言及性による受取が多いと述べていたが、『この世界の片隅に』はそうではない、戦争の新たな描き方を発見している。改めてすごい作品だと感じた。
 発表を通してもまだ解釈できない場面があったが、船が浮かんでいくシーンやなぜ憲兵に捕まったすずが笑われていたのかなど、今回の学会を通してまた新しく『この世界の片隅に』の世界を深く知れたような気がした。実写ドラマも放映され、今冬には新作の上映も決定している『この世界の片隅に』をこれからも追っていきたいと思う。参加してよかったです。
2018/10/11(Thu)18:56 ...No.1671
▼2年+二見 RES
夏休み課題(21〜30)

21、はたらく細胞(アニメ) 原作:清水茜 監督:鈴木健一
舞台はとある人間の体の中。そこでは数十兆個もの細胞が年中無休で働いている。赤血球は酸素を運び、免疫細胞たちは細菌やウイルスなど身体を脅かす異常と戦い、そのほかの細胞はそれぞれの仕事をしている。擦り傷や花粉症、インフルエンザなど様々な騒動が起きる体内で、必死にはたらく擬人化した細胞たちの日常を描いたアニメ。
毎回病気などをおもしろおかしく、しかし忠実に表現している。見ている側としては楽しく、なおかつ病気の原因やその時の体内ではどんなことが起きているのかを詳しく知ることができ、とても勉強になる。きっと生物の授業が苦手な人でもきちんと理解できるだろう。
また、いわゆるモブ役の一般細胞に有名声優を起用してそれを後の伏線にしていたため一時ネットを騒がせた。


22、魔法少女俺 (アニメ)原作:毛魂一直線 監督:川崎逸朗
売れないアイドルユニット、マジカルツインのメンバーの卯野さきは幼馴染で人気アイドル、STAR☆PRINCEの御翔桃拾に片思いをしていた。そんなある日、さきは母親が魔法少女だったということを知らされる。動揺するさきだったが、桃拾が妖魔に連れ去られそうになっているところを目撃したさき。桃拾を助けたい、その強い愛がさきを魔法少女へと目覚めさせる…
大抵、魔法少女というと、フリフリのかわいい衣装に身を包んだかわいい女の子のことを指すだろう。しかし、本作は魔法少女に変身した子はフリフリの衣装を着た筋肉モリモリのマッチョで、しかも男になっている。戦い方も全く魔法ではなく、素手やステッキで殴るなど、どちらかというと格闘家に近いようなスタイルである。また、変身前と変身後で担当する声優が変わるのがポイントである。かわいい女の子が筋肉モリモリの役を演じたら違和感しか感じないからだろうか。また、敵の妖魔も顔と声はかわいいのに筋肉モリモリの裸体、というなんとも言えないミスマッチ感を醸し出している。5話では、メインの2人が修学旅行という設定にしてサブキャラが「シン・ゴジラ」のパロディをするなどかなり自由な作品である。


23、BROTHERS • CONFLICT(アニメ)
原作:叶瀬あつこ、水野隆、ウダジョ
主人公の朝日奈絵麻は父親の再婚をきっかけに、30代から小学生まで13人の男兄弟を抱える朝日奈家の一員になる。絵麻がやってきたことで平穏な日々を送っていた兄弟たちの生活に変化が起き、いつしか絵麻を巡るコンフリクト(衝突)が発生する。
主人公は自分のせいで仲の良かった兄弟が衝突するようになったことを苦しみ、さらに自分の父親が本当の父親でなかったことを知り、家出してしまう。しかし、兄弟にそのことを打ち明けることで自分の居場所はここにあると実感し、本当の意味での家族とは何かを理解し、日々を過ごすようになる。
医者、弁護士、僧侶、小説家、声優、会社員、美容師、バスケ選手、モデル、同級生、アイドル、小学生…様々な魅力をもった兄弟が主人公をとりあうストーリー。
初めて見た時は13人兄弟なんて存在するのか、ゲームだから許されるだけなのか…と思考停止しそうだった。アニメでは全員との絡みが見れるが特に会社員と声優2人の3つ子が優遇されているように見えた。ゲームもあるのでそちらも時間があればプレイしてみたい。


24、神々の悪戯(ゲーム) 開発元:日本一ソフトウェア 発売元:ブロッコリー
神話の世界において、神々の中に人間嫌いの問題児がいるということが問題になっていた。これをうけゼウスは問題児たちと人間の女の子を学校によく似た「箱庭」に召喚する。そこで神と人間の繋がりを再認識してもらうことにした。箱庭にはギリシャ、日本、北欧、エジプト神話に登場する神々がおり、人間の女の子は人間とは、そして愛とは何なのかを彼らに教える目的で召喚された。ゼウスは神々の力を封じて、1年以内に全員が人間について理解することが出来なければ箱庭に閉じ込められることになると告げる。こうして人間と神々の学園生活が始まった。
ゲームを進めていくと、なぜ人間のことが嫌いで遠ざけるのか、神々の過去が逸話に沿って語られる。エンドは大きく2つに分けられ、主人公が自分の世界に帰るか、恋をした神の世界に行くかとなっている。ストーリーは基本的に切ないものが多く、なぜこんなにも泣かせにかかってくるのだろうと何度も思った。2014年にテレビアニメが放送されたが、そちらは割とコメディが強いのでゲームの後に見ると頭が混乱する。


25、明治東亰恋伽FullMoon(ゲーム)発売元:MAGES.
ある赤い満月の夜、綾月芽衣は謎の奇術師、チャーリーのマジックによって明治時代の「東亰」にタイムスリップしてしまう。タイムスリップとともに記憶をほとんどなくしてしまった芽衣は、そこで森鴎外や川上音二郎と出会う。また、その時代には物の怪がおり芽衣はそれを見ることが出来る「魂依」という特殊能力者ということがわかる。チャーリーは、現代に戻りたいならばひと月後の赤い満月の夜にもう一度おいでと告げる。芽衣が選ぶのは果たして現代か、明治時代か。
もともとPSvitaのソフトをスマホアプリに移植したものをプレイした。全ルートクリアしたキャラクターは物の怪の存在が鍵となっている。母を殺した物の怪が彼を助けて、その時の真実を知る。とても切ない気持ちになるがその後は、前を向いて進み出す彼をそばで応援したいと思うようになる。
ストーリーなどはPSvita版と全く変わらないためスマホでお手軽に出来るのが利点である。また、ダミーヘッドマイクを使用して収録した部分には始まる前にきらめきが走る設定となっており、心の準備をしろと言われているように思えた。
2019年にはアニメの放送が決定している。
新作ゲームで新キャラも登場する予定なのでそちらも楽しみだ。


26、3月のライオン(漫画) 作者:羽海野チカ
監修:先崎学
主人公の桐山零は幼い頃に家族を交通事故で亡くし、父の友人の幸田に引き取られ15歳でプロ棋士になった天才少年。幸田家から出て一人暮らしを始めた零はある日、川本家の三姉妹に出会う。それまで不調だった成績も上り調子になり始める零。様々な人々と関わることで少しずつ零の心境にも変化が生じる。
現在連載中で将棋を題材とした作品となっている。将棋を全くやったことがなく、知識のない私でも対局の大まかな流れは読んでいると理解することが出来た。ストーリーもほっこりするものからシリアスなものまで様々だが、登場人物の心情が細かく描写されているように思える。また、猫の心の声もセリフのように書かれており面白い。アニメ化、実写化もされておりいま注目の作品となっている。


27、ちはやふる(漫画) 作者:末次由紀
主人公の千早と幼馴染の太一は、小学6年生のとき福井からの転校生綿谷新と出会い競技かるたを知る。仲良くなった3人だったが小学校卒業と同時に離れ離れになってしまう。「かるたを続けてさえいればいつかまた逢える」と再会を約束し、それぞれの道を進んでいった。高校生になった千早は再会した太一と競技かるた部を設立し、新との再会を目指す。
実写化、アニメ化もされているメディアミックス作品。競技かるたを題材としている少女漫画だが、熱い展開が多くスポーツ漫画的な一面も持ち合わせている。それと同時に、恋愛や人間ドラマ、離別と再会などのストーリーも織り込まれている人気作品だ。
1巻の冒頭が千早が高校3年のクイーン戦に挑んでいるシーンから始まっていて、ストーリーが進むにつれてそこに近づいている。現在39巻まで出ているのだが、クイーン戦予選まで来ているためもうすぐ1巻の冒頭とリンクすると思うとワクワクする。2019年にアニメ3期が始まるのでそちらも見逃さないようにしたい。



28、心が叫びたがってるんだ(映画) 監督:長井龍雪 原作:超平和バスターズ
成瀬順は小学生の頃、自分のおしゃべりが原因で両親が離婚。ショックを受けた順は、突然現れた卵の妖精におしゃべりを封印される。
高校2年になった順は地域ふれあい交流会の実行委員になってしまう。
そのうちの一人、坂上拓実のピアノを聞いて彼に自分が喋れないことを打ち明ける。しかし、歌なら平気かもしれないといってふれあい交流会の演目にミュージカルを提案する。紆余曲折あり、当日を迎えるが順の姿はそこにはなかった。しかし、拓実の呼びかけにより途中から参加、エンディングを無事迎えることが出来る。
あの花のスタッフが再集合して制作された劇場映画。順の複雑な心境は本人の言葉では語られることは無いが、かわりに文字として、心の叫びがこちらにも理解出来る仕組みになっている。
ミュージカルシーンに民謡やミュージカル楽曲のアレンジを入れることでより、生徒がミュージカルをつくりあげたという感じが伝わってくる。昨年、実写映画化もされた。また、この作品の公開後、「あの花」と同じように聖地巡礼をする人が多かったという。



29、メガロボクス(アニメ) 原案:高森朝雄、ちばてつや 監督:森山洋
身体能力を向上させる強化外骨格ギアを身に着けたメガロボクサーたちによる、ボクシング以上に激しい格闘技メガロボクスが行われている近未来。超近代的な摩天楼が屹立する「認可地区」と、市民IDを持たない貧民が生きる「未認可地区」という2つのゾーンを抱えたとある都市では、メガロボクス世界王者決定戦メガロニアが開催されようとしていた。未認可地区のメガロボクサーのジャンクドッグは最強のメガロボクサー勇利に敗北、それをきっかけにメガロニアへの出場を決意する。偽の市民IDとジョーという新たな名前をもって勇利へのリベンジを目指す。『あしたのジョー』の連載50周年を記念して『あしたのジョー』を原案として制作された作品。類似点が多く見られるものの、原案との直接的な関わりはない。ジャンクドッグと勇利の関係は丈と力石のようだが、どこか違うように見える。
物語のラストは勇利とジョーがメガロニアの決勝で戦ったあとの、登場人物たちの平凡な日常を描いている。しかし、勇利とジョー、どちらが勝ったのかは結局明らかにされていない。最高の試合を視聴者自身が結果を考えるという構造になっており、色々考えさせられた。



30、屍者の帝国(映画)
原作:伊藤計劃 監督:牧原亮太郎
19世紀末のロンドンでは死体蘇生技術が飛躍的に進歩し、すでに亡くなった人々を労働力として有効活用していた。優秀な医学生のジョンは、内密にイギリス政府が運営するウォルシンガム機関から召集がかかり、ある秘密の任務を請け負う。彼は伝説の書物であるヴィクターの手記を求め、唯一の手掛かりと思われるアフガニスタン奥地へと向かう。
2009年に早世してしまった伊藤計劃の未完の作品を、円城塔が完成させた劇場アニメーションだが、原作と映画版でストーリーがかなり異なっている。
キャッチフレーズが「求めたのは21グラムの魂と君の言葉」となっており、ストーリーもワトソンが友人であったが今は屍者となってしまったフライデーの魂を取り戻す、すなわち生き返らせることを目的としている。
原作ではワトソンとフライデーは友人という設定はなく、ただの記録係の屍者ということになっている。しかし、それを友人という設定に変えることでより感情移入しやすくなっていた。

提出が遅くなり申し訳ありません。
2018/10/9(Tue)00:09 ...No.1670
▼TA萱間
『3月のライオン』の羽海野チカはあまり将棋に詳しくなくて、監修の先崎学に「こういう感じの棋譜を用意してほしい」と注文し、それ通りの棋譜を過去の対局から探してくるそうです。将棋があまり分からなくとも、この対局が物語の中でどういう役割を持っているのかが分かりやすく描かれているのは、そういう制作手順の影響なのかもしれません。
2018/10/24(Wed)14:19
▼2年+二見 RES
夏休み課題(11〜20)

11、恋するシロクマ (漫画) 作者:ころも
捕食者であるシロクマ(オス)が被捕食者のアザラシ(オス)に恋をする純白のラブストーリー(?)。弱肉強食の世界で紡がれるホワイトラブを描いた作品。2017年3月から劇場で予告編前にプチアニメとして上映されている。
登場するキャラクターこそ少ないが、捕食者からの一方的な愛を受けるアザラシくんの怯え方が笑ってしまうくらいかわいい。初めて見た時はそんなことって…という思いが大きかったが、絵柄やストーリーのおかげでほっこりとした気持ちになる。


12、シリョクケンサ (漫画)
原作:40mP 漫画:たま
13年前に起きた飛行機事故。その事故の唯一の生存者であるめぐみの前に、事故を知る鈴木が教育実習生として現れる。あることをきっかけに二人は接近し始めるが、お互いに誰にも言えない秘密を抱えていた。
大ヒットボーカロイド楽曲を漫画にした作品。
曲を聞いただけでは分からない設定などが細かく描かれている。楽曲のこの歌詞はこのシーンとリンクしているのか!とストーリーにもかなりこだわっていることが伝わってくる。


13、劇場版 デジモンアドベンチャー(映画)
監督:細田守
デジモンシリーズの映画第1作。東映アニメフェアの1作として公開され、アニメシリーズの前日譚として選ばれし子供たちが初めてデジモンと接触し、なぜ彼らが選ばれたのかという原因となった事件のことを描いている。劇場版と記述したが20分の短編映画である。しかし、その短い時間の中で重要な部分をしっかりおさえ、さらにアニメシリーズに繋がる伏線を残している。この作品を見なくともアニメシリーズは見ることが出来るが、見ればよりいっそう楽しんでみることが出来る。この夏新作を公開した細田守監督の作品だが認知度が低いためあまり知られていないのが残念である。都心でモンスターが大暴れするシーンがあるため、ゴジラなどが好きな人には大変オススメしたい。


14、劇場版 デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!(映画) 監督:細田守
2000年3月4日に東映アニメフェアの1作として上映された作品。
選ばれし子供たちがデジタルワールドでの冒険を終え、現実世界に戻ってきてから数ヶ月後の春休みの出来事。ネット上に新種のデジモンが現れ、ネットデータを食い荒らし暴走を始める。選ばれし子供たちはこの暴走を止めるため再び戦いへと乗り出す。
先述の作品と同じようにこちらも40分の短編映画である。しかし、ラスト10分でピースキーパーという核ミサイルが発射されてからはほぼリアルタイムで物語が進行していく。
また、後に細田守さんが監督を務めた「サマーウォーズ」はこの作品をストーリーラインの原型としており、似ている点が何点か挙げられる。
デジモンシリーズ初の合体が行われるのだが、そこに至るまでの演技は注目してほしいポイントの1つだ。
また、ミサイルが落ちるまでのラスト30秒くらいは見ていてとてもハラハラする。リアルタイムで進行していることがいい味を出していると言えるだろう。
細田守監督の作品が好きな人でまだ見たことがないという人はぜひ見て、「サマーウォーズ」と比較をしてみてほしい。


15、デジモンアドベンチャーtri.第1章「再開」
(映画) 監督:元永慶太郎 制作:東映アニメーション
選ばれし子供たちの最初の冒険から6年後の2005年の夏。彼らは普通の高校生、中学生として平凡な生活を送っていた。
そんなある日、お台場に突如感染デジモンが現れ、暴れ始める。ただ街を壊されるのを見ていることしかできない主人公の太一。そのとき、デジヴァイスが光りパートナーデジモンのアグモンが現れる。
その後、太一は現実世界の被害の大きさを目の当たりにして、戦うことへの迷いを感じ始める。そんなとき、鳥取から新たな選ばれし子供の芽心が転校してくる。
デジモンアドベンチャー15周年記念で制作された作品の第1章。
小学生の時には感じなかった現実世界への被害、自分たちが過去の選ばれし子供たちであること、自分が大人になってしまったことで葛藤する主人公の気持ちが痛いほど伝わってくる。このとき選ばれし子供たちの声優は全員刷新されたことを受けて、子供だった彼らが成長したということを実感した。シリーズでは毎回悩みを抱えた人にフィーチャーをしているのが特徴だ。


16、デジモンアドベンチャーtri.第2章「決意」
(映画) 監督:元永慶太郎 制作:東映アニメーション
第1章の戦いから数日、お台場は復興が進んでいた。しかし、またしても感染デジモンがお台場に現れる。それを止めようとしたミミとパルモンは意図せずヘリを墜落させてしまい、自己中心的だと責められる。また、最年長の丈は大学受験を控えているのに、なぜまた自分たちが戦わなくてはならないのかとそれぞれ悩みを抱えていた。
そんななか、高校の文化祭に謎の男が出現し、芽心のパートナーを連れ去ろうとする。結果としてゴマモンとパルモンが敵を倒し事なきを得たと思ったその時、芽心のパートナーメイクーモンが暴走し、歪みの奥へと消えてしまう。
tri.シリーズ2作目の今作は前回とは別の悩みを抱えた2人に焦点を当てたものとなっている。特に丈は登場する度と言っても過言ではないほど受験をデジモン関連の事件に巻き込まれているためその思いがかなり大きいように思えた。
また、このあとから物語が大きく展開をしていく。



17、デジモンアドベンチャーtri. 第3章「告白」
(映画) 監督:元永慶太郎 制作:東映アニメーション
メイクーモンが歪みの奥へと消えてから、感染デジモンが現れる元凶はメイクーモンだと知らされた選ばれし子供たち。光子郎はパートナーデジモンたちを感染から守るために自身のオフィスに隔離するも、パタモンに感染の兆候が見え始める。いち早くそのことに気づいたパートナーのタケルはパタモンを連れ出してしまう。
また、ヒカリの体を通して世界の調和を望むものである「ホメオスタシス」はデジモンたちに最後の手段としてリブートを伝える。リブートとはデータを1度まっさらな状態に戻すことであり、パートナーと共に過ごした記憶が消えてしまうものなのだ。
デジモンたちを救う手段がないと焦る光子郎にテントモンは最後の手段としてリブートがあることを教えたその直後、暴走したメイクーモンが再び現れる。パートナーデジモンたちが応戦するも次第に感染していってしまう。そんな時、遂にリブートへのカウントダウンが開始される。唯一感染しなかったテントモンがほかのデジモンとメイクーモンを歪みの中に自分共々押し込んだ瞬間、光子郎のパソコンには「REBOOT COMPLETE」の文字が…
「告白」がタイトルになっている第3章だが、甘酸っぱいほうではなく辛いほうだったため見た時に「そっちか!!」と思わず言ってしまった。個人的にtri.シリーズで1、2を争うほど泣けるストーリーになっていると思う。パタモンが感染に気づいたときに「僕をやっつけて」というシーンがあるのだが、ここはハンカチ必須である。
そして、第3章が公開される直前にアニメシリーズでテーマソングを手掛けた和田光司さん、アニメシリーズの武之内空役の水谷優子さんが亡くなったため「和田光司さんと水谷優子さんに捧ぐ」のテロップが流れる。ファンや制作陣にとってこの2人の存在がいかに大きなものだったかが伺える。


18、デジモンアドベンチャーtri.第6章「僕らの未来」 (映画) 監督:元永慶太郎 制作:東映アニメーション
オルディネモンの誕生により太一と西島が地割れに巻き込まれ姿を消してしまったあと、残された選ばれし子供たちはオルディネモンと戦い続けることを決め、現実世界に戻る。同時刻、現実世界はイグドラシルの思惑で崩壊が始まろうとしていた。圧倒的な強さのオルディネモンに歯が立たず、ホメオスタシスはついに現実世界ごとリブートすることを告げる。
一方、行方不明になっていた太一と西島はデジタルワールドの研究施設で謎の男と対峙。男は施設を爆破寸前まで陥れる。どちらか1人しか助からない状況下で西島は未来を託して太一を現実世界へ転送する。帰ってきた太一は、みんなと最後の戦いに挑む。
tri.シリーズ最終章の今作は今までの集大成と言える。進化のシーンが長すぎて尺稼ぎだとか言われたりしていたが、それだけそのシーンにこだわりをもっているということなのだと思う。
また、太一がいない間リーダー的な存在となってみんなを支えていたヤマトとガブモンの掛け合いに涙した。息遣いだけで感情を伝えられる細谷佳正さんの演技にあっぱれです。
テーマソングのButter-Flyを亡くなった和田光司さんのソロから始めることでファンは号泣したことだろう。
tri.シリーズから3年後の続編も制作が決定したので今後の展開に期待したい。


19、妖狐×僕SS (漫画) 原作:藤原ここあ
「妖館」(あやかしかん)の異名を持つマンションであるメゾン・ド・章樫(あやかし)。
ここは厳しい審査を通過したもののみ入居を許される高級マンション…というのは表向きで、実は妖怪の先祖返りたちが集まって暮らすマンションであった。そして入居者に必ずSS(シークレットサービス)がつくという。
旧家の令嬢、白鬼院凜々蝶は息苦しい生活から逃れるため高校入学を機に妖館へと引っ越してくる。ここで個性豊かな住民たちと過ごしていくうちに凜々蝶は人の温かさに触れ、過去の出来事を乗り越えていく。
第1章〜第3章と話が構成されていて、第2章のみ時間軸がほかの2つと異なる。第1章の最後に登場するキャラクターの大半が死亡してしまうという、少し暗い展開を迎える。ここで正直読むのをやめたいと思った。しかし、第2章での紆余曲折があり、第3章に繋がる。過去の記憶を思い出して前へと進んでいく主人公の気持ちがしっかりと描き出されていることにより、最後まで読むことが出来た。登場するキャラクターも本当に個性豊かでコメディシーンは笑いが絶えないくらいである。シリアスなシーンがあるからコメディシーンが映えるのだろう。そのギャップがまたたまらない作品となっている。


20、喧嘩番長乙女-恋のバトルロワイヤル- (漫画) 原作:スパイク・チュンソフト 漫画:島田ちえ
高校入学の日、天涯孤独の中山ひなこの前に現れた少年、鬼ヶ島ひかる。彼は自分たちが生き別れの双子であることを告げ、自分の代わりにヤンキー男子校の獅子吼学園でトップになれと言われる。果たして、ひなこの学園生活はどうなるのか…
乙女ゲームをコミカライズした作品のため、ハッピーエンドで終わりとはなっておらず、各キャラクターが主人公を認めるまでとオリジナルストーリーで展開されている。(物理的)最強ヒロインの無双っぷりが読んでいてとても気持ちいい。またヒロインの純粋さ(物理)が攻略対象のキャラクターに真っ直ぐ伝わるところがこの作品の良さだ。キャッチフレーズが「拳で愛を語ろうか」なのでまさにその通りである。
2018/10/9(Tue)00:07 ...No.1669
▼2年 二見 RES
夏休み課題(1〜10)

1、ツキステ 第2幕「月歌奇譚 夢見草」桜の章(舞台) 原作:ツキウタ。
ツキウタメンバーが突然不思議な光へ包まれ、異世界へと飛ばされてしまうお話。新&葵、陽&夜がWキャストで主演を務める舞台『夢見草』とよく似たその世界は、一人の独裁者による圧政で、生と死が隣り合わせとなる、厳しい情勢におかれていた。
グラビ&プロセラメンバーは、同じ名前、同じ顔を持つ、『もう一人の自分』と、魂が入れ替わってしまう。命を脅かされることもなく、平和な日常を歩んできた彼らは、今、刀を手に立ち上がる!
「これは、命と絆の物語」というコンセプトのもと制作されたダンスステージ「ツキステ」の第2幕。異世界へと迷い込んだ12人が戦いの中で、命とは、絆とは何なのかを見つけながら成長していく部分が見どころだ。また、ダンスステージのため途中にダンスが入ってくるのもこの作品の特徴の一つだ。



2、ツキステ第3幕 「School Revolution!!!」ver.Black (舞台)原作:ツキウタ。
都内某所、中高大一貫教育をうたう私立の男子校『黒田学院』の『3年生を送る会』の依頼を受けたSix Gravityが黒田学園で一時期過ごすことに。彼らに与えられた使命は、ただ一つ。
「退屈な毎日を……革命だ!」
様々な悩みを抱えた生徒達にそれぞれアイドルが助言をしたり、一緒に過ごす中でこれから自分がどうすべきかというのを見つけていくストーリーになっている。
シリアスなシーンとコメディシーンのメリハリがあり、見ていてとても楽しめる作品になっている。またオリジナル楽曲もとても素敵で、ぜひ聞いてみてほしい。


3、ハイキュー!! (漫画)作者:古舘春一
幼い頃テレビで偶然見たバレーボール選手「小さな巨人」に魅せられ、バレーボールを始めた主人公、日向翔陽。中学までは環境に恵まれなかったが、憧れの烏野高校バレーボール部に入部するする。しかし、烏野高校はかつてのような強豪校ではなく「飛べないカラス」と言われていた。そこで出会った中学の時代の因縁の相手、影山飛雄。日向と影山は互いにいいライバルであり、さらに最強のコンビを組む。「頂の景色」を見るために。
週刊少年ジャンプの3代要素、友情、努力、勝利が全て織り込まれた、いわば「王道」作品である。試合で負けた選手にも焦点を当てているので勝ったチームだけでなく負けたチームにも感情移入しやすい。そこに魅力を感じた。


4、ワールドトリガー(漫画)原作:葦原大介
異世界からの侵略者ネイバーからの攻撃を受ける街、三門市。そこでは界境防衛機関ボーダーと呼ばれる組織が特殊な技術を用いてネイバーと戦っていた。ボーダー所属の三雲修はネイバーフッドから来たという少年、空閑遊真と出会う。2人は修の幼馴染の雨取千佳を仲間に加えチームを結成。そんなある日、三門市に大規模なネイバーからの侵略者が現れる…
この作品の見どころはやはり独特の世界観である。実際の人間は持っていない身体の器官があったり、三門市とネイバーフッドの配置が星のようになっていたり、トリガーと呼ばれる武器の設定であったりとSF好きにはたまらない設定が多い。また物語の構成も素晴らしく、正直全てが伏線に見えてしまうほどだ。今は休載中だがこれから再開されるのを心待ちにしている。


5、僕のヒーローアカデミア(アニメ)原作:堀越耕平
世界総人口の約8割が何らかの「個性」を持った特異体質である超人社会。
主人公、緑谷出久は無個性ながら憧れのNO.1ヒーローオールマイトのようになりたいと思っていた。ある日偶然オールマイトに出会った出久は無個性でもヒーローになれるか問う…これは無個性だった主人公が最高のヒーローになるまでの物語。
週刊少年ジャンプの3代要素を全て含んだ大人気作。現在アニメは3期まで放映されている。この夏番外編として劇場版にもなった。バトルシーンはかなり迫力があり、その作画もかなり手が込んでいる。見ていてこのあとはどうなるんだろうと思わせるそんな作品だ。


6、NARUTO (漫画) 原作:岸本斉史
里の落ちこぼれ忍者だったうずまきナルト。彼にはかつて里を襲った九尾の妖狐が封印されている。そのせいで里の人たちからは厄介者扱いをされていた。それでも彼は里のリーダー的存在、火影になることを諦めない。これはそんな彼が超一流の忍者に成長していくサクセスストーリーだ。ライバルとの対立、彼を狙う組織との戦いなど様々なバトルが起こる世界。仲間や家族、兄弟の死を乗り越えることで成長していく個性豊かなキャラクターが多数登場する。また世界でも認知度の高い忍者という設定を用いることで世界中で読まれる作品となっている。連載は終了してしまったが、今でも何度も読み返したくなる。


7、ツキウタ。THE ANIMATION (アニメ) 原作:ツキウタ。
人気急上昇中のアイドルグループ「SixGravity」と「Procellarum」。互いにライバルの2グループにある日、合同ライブの話が持ちかけられる。
彼らが合同ライブまでどんな日々を送っていたかを見る日常系音楽アニメ。1人ずつに担当回があり、そのキャラクターにスポットライトが当てられる。ある人は今の心境、ある人は過去の思い出など、キャラクターによってストーリーが全然違うのが特徴である。また、オープニング2曲と最終話の12人の歌のダンスの3DCGモーションがとても綺麗で、一人ひとりのダンスの癖や息遣い、汗まで細かく描かれているので注目して見てもらいたい。エンディングは原作の通り、各キャラクターの楽曲制作担当のボカロPが務めている。今現在原作の方があまり動いていないのが不安要素だが続報を待ちたい。


8、ツキプロ THE ANIMATION (アニメ)
原作:SQシリーズ、ALIVEシリーズ
ツキノ芸能プロダクション所属のSolidS、QUELL、SOARA、Growthは年末のツキプロライブへの出演が決まった。各グループ新曲4曲を披露することになり、アイドル達がどのような楽曲をどのような心境で作り上げるのかをアニメーションにした日常系音楽アニメ。各グループ3回の担当回があり、その中でも回によって誰にスポットライトが当たるかが変わってくる。悩みや葛藤をグループ全員で解消していく中で成長していく彼らを見ることが出来る。また17人全員で歌う曲は圧巻で、魅力がキャラクターの詰め込まれている。続編の制作も決定したのでまた動く彼らを見れると思うと今からとても楽しみだ。


9、BANANA FISH (アニメ) 原作:吉田秋生
舞台はアメリカ、ニューヨーク。並外れて整った容姿と、卓越した戦闘力を持つ少年・アッシュ・リンクスは、17歳にしてストリート・ギャングをまとめ上げていた。ある夜、アッシュは自身の手下によって銃撃された男からある住所とともに「バナナフィッシュ」という言葉を伝えられる。それは廃人同然の兄・グリフィンがしばしば口にする言葉だった。時を同じくして、カメラマンのアシスタントとしてやってきた日本人の少年・奥村英二と出会う。2人は様々な事件に巻き込まれながら、「バナナフィッシュ」の謎を追うことに…
原作は1985年〜1994年に連載していた作品だが作者の40周年記念プロジェクトとして2018年にアニメ化をした。現代では欠かせないスマートフォンやタブレット端末は原作には当然出てきていない。しかし、なんの違和感もなくそれらが登場していることから、現代風に少し変更されている点が伺える。少女マンガらしからぬハードボイルドなストーリーになっているがそのミスマッチ感が魅力と言えるだろう。現在フジテレビ ノイタミナにて放送中なので気になる人はぜひ見てほしい。(見逃し配信はFODにて)


10、憂国のモリアーティ (漫画) 構成:竹内良輔 絵:三好輝
舞台は19世紀末大英帝国全盛期のロンドン。
主人公は孤児だったところをモリアーティ家に引き取られる。そこで彼を引き取ってくれた兄と共謀し本物のジェームズを殺害、自身が彼に成り代わる。そして月日が経ち、ジェームズは腐敗した階級社会を変えるべく、時に犯罪相談役として時に犯罪卿として平民を虐げている貴族達を様々な手で殺害、没落させていく。
原案はコナン・ドイルの小説シャーロック・ホームズシリーズであるが、主人公はホームズではなく、原案では悪役に当たるモリアーティ教授である。今まで読んできた作品ではなかった悪役のしていることが正義というのが新鮮みを感じさせる。何が正義なのか、何が正しいのかをかなり考えさせられる。また、ここではあまり挙げなかったが、当然ホームズやワトソンも登場するため、ホームズvsモリアーティの描写もある。2人の心理戦も見ていてワクワクする。ジャンプSQで連載しているので多少グロテスクなシーンもあるが平気な人にはとてもオススメしたい作品だ。
2018/10/9(Tue)00:05 ...No.1668
▼二年+葛山 RES
夏休み課題(21〜30)

21.映画『ミッションインポッシブル』
イーサン・ハント率いるスパイチームの活躍を描いた人気シリーズの第6弾。複数のプルトニウムを盗んだ犯人をイーサンたちが追う。前作『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』に続いてクリストファー・マッカリーがメガホンを取り、トム・クルーズ、サイモン・ペッグらおなじみの面々が結集。飛行するヘリコプターにしがみついたり、ビルからビルへ跳躍したりするなど、トム渾身のスタントが今作でも見られる。ビルからビルへ飛び移りプルトニウムを盗んだ犯人を追いかけるシーンでは、実際に飛び移ったところでトムが足を怪我してしまった。それゆえに、その後の追跡シーンで足を引きずりながら必死にはしる姿は、よりリアルで緊迫したものになっていた。これまでほどの深いストーリー性はなかったように感じたが、プルトニウム爆弾を解除するシーンでジュリア(イーサンの妻)が協力しに来るのは、今までの作品の続編であることを意識させる役割を果たしていると思う。


22.映画『海賊と呼ばれた男』
2013年度本屋大賞第1位を獲得した百田尚樹の同名ベストセラー小説を、同じく百田原作の「永遠の0」を大ヒットさせた岡田准一主演×山崎貴監督のタッグで映画化。出光興産創業者の出光佐三氏をモデルにしたといわれる主人公・国岡鐵造を岡田が演じ、吉岡秀隆、染谷将太、綾瀬はるか、堤真一ら豪華キャストが共演する。主要燃料が石炭だった当時から、石油の将来性を見抜いていた国岡鐡造(岡田准一)は、北九州の門司で石油業に乗り出すが、国内の販売業者や欧米の石油メジャーなど、様々な壁が立ちふさがる。それでもあきらめない鐡造は、型破りな発想と行動で自らの進む道を切り開いていく。やがて石油メジャーに敵視された鐡造は、石油輸入ルートを封じられてしまうが、唯一保有する巨大タンカー「日承丸」を秘密裏にイランに派遣するという大胆な行動に出る。それは当時のイランを牛耳るイギリスを敵に回す行為だった。このシーンは印象的であった。特に、船長以外だれもイランのアバダンに行って石油を運ぶことを知らず、出航したあと電報でそれを知らされるが、戦争直後で危険にさらされることに神経質になってしまう時期なのにだれも文句を言わずイランに向かう。それまではモデルの人物がいるためかリアルな展開が多かったけれど、このシーンは「ありえない」と思いつつも映像だからできる演出で、店主への信頼と乗組員の連帯感が表れていた。演技の面では、主人公を演じる岡田准一は90歳代まで演じるということで、見た目だけではなく声も老人に似せるため、わざと大声を出して声を潰したそう。


23.映画『コード・ブルードクターヘリ緊急救命』
リアルな医療・災害・事故現場の描写や主人公たちの成長と絆の人間模様を描き、2008年7月の放送以来、連続ドラマ3シリーズ、スペシャル版1作品が放送された人気テレビドラマを映画化。舞台は17年に放送された3rdシーズンで描かれた地下鉄トンネル崩落事故から3カ月後。東京湾を運行していたフェリーが濃霧の影響で海ほたるに衝突し、さらに成田空港でも異変が生じる。未曽有の連続大事故現場から藍沢たちに出動要請が入る。藍沢役の山下、白石役の新垣、戸田恵梨香、比嘉愛未、浅利陽介といった10年間シリーズに参加したレギュラー陣のほか、テレビ版から続投の安藤政信、椎名桔平、劇場版から参加する新田真剣佑、かたせ梨乃、山谷花純らが出演。
映画版ではドラマよりも短い放映時間でいくつもの事故やトラブルが生じるため、解決するまでが短くて物足りない感じがしたが、逆にあっという間な2時間だったと思う。末期癌の花嫁の話は最も感動的なだった。私たち人間は生まれた時から死へと向かって生きていて、その道程が長いか短いかの違いによって人生の物語が変わってくるのだろう、ということを思い起こさせる作品だった。


24.ドラマ『プロポーズ大作戦』
思いを寄せていた幼なじみ・吉田礼(長澤まさみ)に告白できないまま、彼女の結婚式に出席することになった主人公・岩瀬健(山下智久)が、妖精(三上博史)の力を借りて過去に戻って恋の成就を試みるラブコメディ。タイムスリップを用いて過去をやり直すことで、現在をより良くしようという誰もが憧れたことのあるシチュエーションは年齢を問わず見る人を引き付けたのではないだろうか。この作品でキーパーソンとなっている妖精であるが、彼の残すさまざまな名言は心に響くものが数多くあった。その中でも「口でいくらやると宣言したところで、自分の殻を破れなければ、そんなことできるはずがない。」という言葉に共感した。何度も過去へタイムスリップする健だが、なかなかうまくいかない、そんな時にかけた言葉であるがこれは恋する誰にも言えることであり、また恋以外の面でも日々を生きる私たち誰にでも当てはまる言葉である。このように、ストーリーだけでなく、それに沿った名言の数々もこの作品の構成要素となっていると考えられる。


25.ドラマ『プロポーズ大作戦スペシャル』
健(山下智久)の告白を聞いて、礼(長澤まさみ)が多田(藤木直人)との結婚披露宴を途中で飛び出してから1年。二人は、お互いに思いは通じ合っているものの、新たな一歩は踏み出せずにいた。
そんな中、エリ(榮倉奈々)とツル(濱田岳)の結婚式がハワイで行われることになり、健、礼、そして幹雄(平岡祐太)らが海辺の教会を訪れた。ところが予定の時間を過ぎてもいっこうに式が始まらない。なんとかごまかそうとするツルだったが、実はエリが行方不明だということが発覚。朝起きたら姿がなく、参列者に謝るエリの両親や落ち込むツルの姿を見るうち、1年前の自分たちのした事を思わずにいられない健。エリ一筋だったツルにはなんとか幸せになってほしい、そう強く願ったとき、久しぶりにあの妖精(三上博史)が現れた。友情に免じて健を再びタイムスリップさせた。健は、なんとか花嫁に逃げられるというこの未来をツルに伝え、警告するべく奮闘する。
ドラマの続編という形で製作されたスペシャル版では親友の2人の仲を取り持つためにタイムスリップする。2人のために奮闘する健の姿は、まるで自分と礼との過去を重ね合わせているようであった。タイムスリップでは当人以外の人がその事実を知らないのが常だが、この作品ではドラマ版の際に引き続き、幹雄はなにかを察しているようにみえる。このような登場人物は珍しく、その分未来を変えるために重要な役割を果たしている。


26.漫画『黒執事』
舞台は19世紀末期のイギリスを舞台としたパラレルワールド。名門貴族・ファントムハイヴ伯爵家の執事セバスチャン・ミカエリス。彼は日頃の執事としての業務は勿論、全てにおいて完璧。幼い領主シエル・ファントムハイヴと共に裏家業である「女王の番犬」として動く。悪魔であるセバスチャンと契約をしたシエルは暗い過去を持っていた。シエルの過去や因縁、事件などに翻弄されつつ、セバスチャンとシエルは難問を解いていく。
多くは3巻ごとに事件が解決するが、その事件はシエルの過去と繋がるように構成されている。過去の回想シーンでは現在のシエルとは顔は同じでも性格がまるで違うシエルが登場するなど「シエル双子説」が浮上した。それについては単行本の最新刊で明らかになっているのでそちらで確認してほしい。このように、主人公であるシエルの目線で話が進んでいるようでいて、登場人物としてのシエルは過去が明らかになっておらず、読者にも謎のまま話が進むため飽きずに読むことができるのだと思う。


27.映画『黒執事 book of murder上巻』
28.映画『黒執事 book of murder下巻』
19世紀のイギリス。13歳にして名門貴族ファントムハイヴ家の当主であるシエルと、わがままなシエルの執事を務めるセバスチャン。ある日、売れない小説家のアーサーは、ファントムハイヴ家のパーティーに招待されたものの、何と殺人事件が発生。シエルが殺人の容疑を掛けられ、さらに事件の謎を解き明かした執事のセバスチャンが殺されてしまう。殺害された屋敷の執事・セバスチャンの依頼でやって来たという名探偵・ジェレミーが現れる。裏で行われていた執事による自作自演とは一体どういうことなのか。
原作を忠実にアニメ映画化した作品であった。ダークファンタジーというカテゴリーに収められてしまうのがもったいないくらい緻密に計算されたトリックになっていて作者の賢明さがわかる。シエルの過去から繋がる軸のようなストーリーとはまた別に付属している女王の番犬として挑む事件は、軸からは逸脱しているようでいて最終的には元のストーリーへ帰着する仕掛けになっていると考えられる。


29.漫画『東京喰種トーキョーグール』(最終巻)
人間社会に紛れ込み、人を喰らう正体不明の怪人「喰種」が蔓延する東京。上井大学に通う青年カネキは女性の喰種・リゼに襲われ瀕死となるが、直後に起こった鉄骨の落下がリゼに当たったことで捕食を免れ、命も取り留める。しかしその後、彼女の臓器を移植されたことで、半喰種となってしまう。それ以来、カネキは苦悩と恐怖に満ちた日々を送ることになる。
この作品で感じたことは、共存の形についてである。人間は知恵という武器で弱肉強食の世界を生き残って来たが、よく言われるようにそれと対で行われてきた生態系の破壊について目を向けなければならない。ただのグロテスクな物語としてこの作品を受け取るのではなく、そういった現在の世界との対比で見ると面白いと思う。


30.漫画『終わりのセラフ』
突然発生したウイルスにより大人たちが死に絶え、人間社会が崩壊してから4年。残された子供たちは吸血鬼たちが住む地下都市に囚われ、血液を提供する代わりに生かされるという家畜同然の生活を送っていた。その中の一人、百夜優一郎は「家族」である百夜ミカエラたちと共に地下からの脱出を図るが、ミカエラたちは脱出計画に気付いた吸血鬼たちの手にかかって死亡し、優一郎は唯一地上へ帰還する。それから4年後、吸血鬼への強い憎しみを胸に秘めた優一郎はミカエラが吸血鬼として蘇ったことを知らないまま、帝鬼軍の門を叩く。
この作品で多く描かれているのは「家族」である。駆逐の対象となっている吸血鬼にも家族がいた設定になっており、主人公の家族であるミカエラが敵である吸血鬼になってしまうというこの物語の始まりは、そのような「家族」のつながりの深さやあっという間に変化する関係性を表す鍵になっている。
2018/10/7(Sun)23:08 ...No.1667
▼TA萱間
『銀魂』はここ最近の実写化作品の中では、かなり良くできてましたね。アニメと連動したプロモーションなど、いろいろと斬新な手法が多かったように思います。
2018/10/24(Wed)14:29
▼二年 金成 RES
9/29 日本児童文学学会出席 感想

すずの絵についてリアリティーの問題という視点で論じていたのがおもしろいと思った。すずの絵をリアルなものとして見る憲兵とその憲兵を笑う家族が描かれるシーンがある。ドキュメンタリー的シナリオでありながら画面的にはリアルなものではないと表現していると紹介されていた。私はそのシーンを見ても家族の信頼関係を表しているとしか思わなかったので、もっと深く考察できるようにならなければと感じた。
またすずの絵を通して描かれる世界と現実が混在するという一貫しない表現方法から、観客に戦争をどうとらえるか考えさせるという見方もおもしろいと思った。作品に描かれていることがすべてではなく、外側にも世界が広がっていることを再認識できた。
『この世界の片隅に』という作品が細部まで考察されていた。普通に見ただけでは流してしまいそうな小物にも着目していて、私も何らかの作品を研究する際にはそういった見方ができるようになりたいと思う。
2018/10/7(Sun)19:04 ...No.1666
▼四年 小林 RES
「この世界の片隅に」は授業内でも取り扱った作品だったので、内容を思い出しながら講演を聞くことが出来て、理解が深まった。
戦艦が空に上がっていく描写について、何の力で上がっていくのか、釣り上げられているのかという見方は今までにしたことがなかったので新鮮だった。新たな視点を得ることが出来たので、これから作品を鑑賞する際に今までとは違った見方をすることが出来そうだと感じた。
すずが絵を描くシーンが度々挟まれ、その絵がどこからどこまでが絵で、どこからが現実なのか不明であるという話を聞き、確かにそうだと感じた。はっきりとすずの絵の世界だと分かる描き方がされているところもあれば、現実に混じる形ですずの絵が入るシーンもあるため、そのあたりのことを研究するのも面白そうだと感じた。
2018/10/7(Sun)16:12 ...No.1665
▼二年+葛山 RES
夏休み課題30点(16〜20)

16.大河ドラマ『軍師官兵衛 第3話「命の使い道」』
おたつを助けねばと、官兵衛(岡田准一)が必死に馬を飛ばし、室津城へ駆けつけてみると、時すでに遅く、城は火に包まれていた。そして躯が、そこかしこに散乱しているという痛ましい惨状であった。浦上軍は全滅。室津城での婚礼の宴もたけなわの時、赤松の軍は攻め寄せた。鎧兜で装備した赤松軍と、何の備えもない浦上では、負けより他に道は無く…。
官兵衛が到着した時には、赤松軍は既に撤退しており、官兵衛は、必死におたつの居場所を探す。そしてとうとう土蔵の奥で、胸を一突きにされ、花嫁衣装を血に染めて倒れるおたつ(南沢 奈央)を見つける。官兵衛は、行き場のない怒りと無情の心を持て余し、荒んで、ただ無闇に刀を振り回す。
いつか、おたつと二人で見た海をぼんやりと見つめている官兵衛に、祖父、重隆(峰雷太)は、こう告げる。「今のお前は怒りに任せているだけだ。そんなざまで、赤松に勝てると思うか?」「負けたら死ぬまで」と投げやりに言う官兵衛を「たわけ!命を無駄に使うものではない。お前は命の使い方が分かっておらん」と叱り飛ばす重隆。官兵衛は耐え切れず「おたつは私の腕の中で死んだのです!婚礼の夜に!」と言いながら立ち上がる。そして「泣きながら、死んで行ったのです!仇を討ってやらねば、おたつが・・・おたつが・・・」と訴える。そんな官兵衛に重隆は静かに語りかける。「頭を冷やせ。あのおたつが仇討を望んでいると思うか?」官兵衛の頬を伝う涙。「官兵衛お前はまだ若い。こんな小さな播磨が世のすべてではないぞ。世界は広い。己が何をすべきか世の中を見てよーく考えるんじゃ。」
第3話は、幼馴染のおたつを亡くした官兵衛が復讐に目がくらみ、周りが見えなくなってしまった時に祖父重隆に諭されるシーンが印象的である。感情むき出しになった官兵衛に重隆は全く動じることなく命のあり方、尊さについて語る。このシーンで官兵衛は自分の役割を認識し、その後の活躍へとつながっていくのである。この作品では、「自分の役割を理解することで人はもっと強くなれる」ということが学べると思う。


17.アニメ『新テニスの王子様』
全国大会で激闘を繰り広げた中学生たち。そこから選ばれし50名が今度は高校生に挑む。今度の舞台はアンダー17日本代表合宿。日本テニス界のトップ選手を育成するその合宿に始めて中学生が召集されていた。全国優勝を成し遂げた青学を始め、氷帝、立海、四天宝寺など全国大会で激しい戦いを繰り広げたライバルたちが勢ぞろいし、皆ひさびさの再会に士気高く合宿に挑む。最初は高校生を相手に余裕を見せていた中学生たち。しかし、この合宿はそんなに甘くはなかった。彼らの前に立ちはだかる、これまでの奴らとは比べ物にならない実力を備えた選手とコーチたち。過酷な試練が次々に立ちはだかる中、中学生たちはそれぞれの道を見つけていく。
アニメ第1期から大人気アニメとなったテニスの王子様。今回は新しく高校生という大きな壁にぶつかり、勝利のために中学生たちはそれぞれに自分の課題と向き合い、乗り越え成長していく。相変わらず試合のシーンは常人技ではない必殺ショットが飛び出し、視聴者の予想を上回る迫力の試合となっている。見所としては、今まで対戦相手として接してきた中学生たちがお互いの成長のために協力し、個人ではなく「中学生」の誇りを胸に様々な無理難題に正面から対峙する。そのため、主人公の越前リョーマ以外の選手にも焦点が当てられたストーリーは、他の学校を応援している視聴者も惹きつけた。


18.ドラマ『アルジャーノンに花束を(2015)』
子供の頃、白鳥咲人(山下智久)は手を離してしまったので、買ってもらった黄色い風船が天高く飛んでいってしまった。すると、母・白鳥窓花(草刈民代)は白鳥咲人を「なんで手を離すの?馬鹿な子は嫌い」と言って叱ったのだった。このため、白鳥咲人は、利口になれば、母・白鳥窓花が自分のことを好きになってくれると思い利口になろうとしていた。一方、脳生理科学研究センターの教授・蜂須賀大吾(石丸幹二)は、白いネズミのアルジャーノンを使った動物実験で知能向上という大きな成功を収め、つぎに人間を使った臨床試験となり、精神障害のある被験者を探すこととなる。ひょんなことから咲人がその候補となる。
結局、咲人は手術を受け周りのだれよりも頭が良くなるが、それは副作用を持っており徐々に退行してもとに戻ってしまうことが分かる。それと同時に咲人が手術を受ける前の友達が難病であり、それを治すための知識があるのは咲人しかおらず、術後性格まで変わってしまっていた咲人であったがこの友人を助けるために自分の身を削る決意を固める。原作小説と異なる部分の1つに、咲人と母親の関係がある。原作では、頭が良くなった咲人を母親は受け入れることはない。しかしドラマでは、咲人が母親の苦悩を認め感謝することで和解している。この脚色によって主人公咲人も1人の人間として受け入れられたいという欲求があり、それを以前の自分では満たすことができなかったことへの嫌悪が少なからずあったのがわかる。常に周りを笑顔にする性格だった手術前の咲人であってもそのような悩みを持っていた。人間は見た目で判断してはならないのだ。主観的に物事を考え、それを他人のものさしに押し付ける行為をする者は未熟だと感じさせられた。


19.アニメ『ユーリ!!!on ice』
「現役続行と引退はハーフ ハーフ…」そんな気持ちで実家に引きこもっていた勇利のところに突然やってきたのは世界選手権5連覇のヴィクトル・ニキフォロフで…日本の崖っぷちスケーター勝生勇利と、ロシアの下克上スケーターユーリ・プリセツキー。2人のユーリと、王者ヴィクトル・ニキフォロフで挑む前代未聞のグランプリシリーズ。お互いの関係が様々に変化しながら成長し続けた3人はついにグランプリファイナル出場を決める。全世界の強豪ライバルがひしめき合う中、それぞれが精一杯の演技を披露する。一方ヴィクトルに放った「終わりにしよう…」の勇利の言葉を引き金に、最悪のコンディションで迎えたフリー当日。2人で戦う最後の試合に最高難度のプログラムで、勇利はヴィクトルとのむきだしの愛を滑りきれるのか…そしてそれぞれが出す結論とは。
大人気スケートアニメとなったこの作品は、2019年には映画化が決定している。内容としては、1話からいろいろなところにフラグがたてられており、特にユーリが憧れて真似をしたヴィクトルがフリーの曲として使用していた「離れずにそばにいて」の曲名を回収したシーンは大きく2人の関係が変化したシーンだと思う。ヴィクトルと勇利の関係をただ腐だと認識せずに見ることができるため、幅広く楽しんでもらえると思う。ちなみに原案とキャラクターデザインを担当した久保ミツロウ先生によると、ヴィクトルの髪型が決まった際「でもこれでかっこいいのか?」と悩んでいた。その時、テレビで歌い踊る三宅健の髪型を見て「同じ髪型いたー!これはいける!」と思ったそう。


20.映画『劇場版 夏目友人帳〜うつせみに結ぶ〜』
人と妖の間で忙しい毎日を送る夏目は、偶然昔の同級生・結城と再会したことで、妖にまつわる苦い記憶を思い出す。そんな頃、夏目は、名前を返した妖の記憶に出てきた女性・津村容莉枝と知り合う。レイコのことを知る彼女は、いまは一人息子の椋雄とともに穏やかに暮らしていた。彼らとの交流に心が和む夏目。だが、親子の住む町には謎の妖が潜んでいるらしかった。そのことを調べに行った帰り、ニャンコ先生の体についてきた"妖の種"が、藤原家の庭先で、一夜のうちに木となって実をつける。どことなく自分に似た形のその実を食べてしまったニャンコ先生が、なんと3つに分裂してしまう――!?
大人気コミックの映画化。夏目は妖が見えるというだけで除け者にされ、両親が亡くなってから親戚をたらい回しにされた身である。だからこそ妖という異界のものにも優しくすることができるのである。夏目と妖との関係意外にも、夏目を引き取って大切に育ててくれている藤原夫妻や学校の友人たちとの人間模様にも様々な変化があり、成長していく夏目を見ていると心温まる物語となっている。今作は夏目の用心棒のニャンコ先生が三体に分裂するのがとてもかわいい。

2018/10/4(Thu)13:43 ...No.1664
▼二年 葛山 RES
夏休み課題30点(11〜15)

11.映画『東京タワー』
東京タワーの見渡せるマンションの一室で愛し合う男女がいる。男は小島透・21歳(岡田准一)。女は浅野詩史・41歳(黒木瞳)。理屈ではない、互いが放つ空気のようなものに惹かれあった透と詩史は、年齢や立場をいとも簡単に乗り越え、出会った瞬間に恋に落ちたのだった。詩史が教えてくれた美しいものたちに囲まれながら、透は彼女からの電話だけを待っている。まるで、そうすることしか知らない生き物のように。透の友人である大原耕二・21歳(松本潤)は、高校時代、冗談半分に同級生の女の子、吉田(平山あや)の母親に手を出したことがあり、またも最近、年上の人妻との恋がはじまったばかり。アルバイトで警備員をしている駐車場で、駐車に苦戦する主婦・川野喜美子・35歳(寺島しのぶ)の車を、彼女に代わってとめてあげたのがきっかけだった。耕二に彼女(加藤ローサ)がいることを知っている透は、耕二の恋に反対する。いつかは終わりにしなくてはならない、ふたつの恋。透はずっと一緒にいたくても、それが叶わない詩史との恋に苦しみ、耕二は、すべてをぶつけ激しく求め合える喜美子との関係をなくしたくないと感じていた。
「不倫はダメ」という固定観念を打ち崩す作品だった。本当の愛とは何かをまだ知らない青年2人が「恋はするものじゃなくて、落ちるものだ」という言葉通り恋に落ち、溺れていく姿がみものである。恋とか愛とかを見失ってしまっている人にとって、恋愛は理屈じゃないということがわかると思う。年の差や何らかのマイノリティーを感じようとも、恋に落ちてしまえばそのような観点は見失ってしまうものだと感じた。


12.舞台『滝沢歌舞伎2017』
上演期間は2017年4月6日 - 5月14日。全53公演。ファンからかつてないほどの「もう一度出演してほしい」という声があり、三宅との再共演が実現した。
第一部の「道成寺 蛇退治」では滝沢と三宅のW女形で「白拍子の舞」を踊り、滝沢と三宅の新曲「蒼き日々」や、滝沢プロデュースによるSnow Manの新曲「Boogie Woogie Baby」も披露された。第二部『鼠小僧 夢小判〜笑いあり、涙なし〜』のラストでは約8トンの水を使用した大立ち回りが演じられた。
『滝沢歌舞伎』とは、まず歌舞伎と銘打ってはいるが、「総合エンターテインメント」と考えてほしい。2016年から共演している三宅健のソロ曲「mask」が特に注目の部分であり、「覇王感」が漂う衣装と王座は彼だからこそ操れるものであった。面白いのは「鼠小僧」の幕で、本当に笑いはあるが涙はないといった演出で、水を使用した大立ち回りでは三列目まで水を被るような迫力ある演出になっている。


13.映画『図書館戦争』
『阪急電車 片道15分の奇跡』などの原作者、有川浩の代表作を基に、岡田准一と榮倉奈々が本を読む自由を守る自衛組織の隊員にふんするSFアクション。国家によるメディア検閲が正当化されている架空の社会を舞台に、“図書隊”の新人女性隊員が鬼教官や仲間たちに助けられながら、知る権利や本を読む自由を死守すべく戦いに身を投じていく。田中圭や栗山千明、石坂浩二など豪華なキャストが共演。『GANTZ』シリーズなどの佐藤信介がメガホンを取る。本格的な戦闘シーンと共に、登場人物たちの恋の行方からも目が離せない。
小説、漫画、映画といった複数のメディア化を達成していることからもこの作品の人気度がうかがえる。小説では少しSっ気のある郁(榮倉奈々)であるが、漫画や映画ではより堂上(岡田准一)にいじられる役として描かれている。女子がキュンキュンするようなシーンがあるため、女性ファンが多いが、戦闘シーンのアクションにも迫力があるため男性にも楽しんで観てもらえるとおもう。


14.映画『永遠の0』
零戦搭乗員の悲劇を描いた百田尚樹のベストセラーを、『ALWAYS』シリーズなどの監督・山崎貴が映画化した戦争ドラマ。祖父の歴史を調べる孫の視点から、“海軍一の臆病者”と呼ばれたパイロットの真実の姿を、現代と過去を交錯させながらつづっていく。主人公の特攻隊員役に、『天地明察』『図書館戦争』などの岡田准一。現代に生きる孫に三浦春馬がふんするほか、井上真央や夏八木勲など若手からベテランまで多彩な俳優が共演する。生と死を描く奥深い物語はもちろん、サザンオールスターズによる心にしみる主題歌にも注目。
祖母の葬儀の席で会ったことのない実の祖父・宮部久蔵(岡田准一)の存在を聞いた佐伯健太郎(三浦春馬)。進路に迷っていた健太郎は、太平洋戦争の終戦間際に特攻隊員として出撃した零戦パイロットだったという祖父のことが気に掛かり、かつての戦友たちを訪ねる。そして、天才的な技術を持ちながら“海軍一の臆病者”と呼ばれ、生還することにこだわった祖父の思いも寄らない真実を健太郎は知ることとなり……。
この年の日本アカデミー賞には最多11部門にノミネートされ、8冠に輝いた名作。この作品は戦争経験者の一部の人たちに散々批判されていた。しかし、私のように戦争の経験がないものからすると、生々しくリアルな戦争ドキュメンタリー映画よりも若干の脚色がありながら戦争に臨む人々の人間模様を心に響く形で描かれているこの映画のような演出の方が観やすいと思う。健太郎が戦友たちを訪ねて行き少しずつ祖父について知っていく構成は、今の私たち世代に重ねられており、自分に重ね合わせることができ感情移入しやすい。「戦争賛美」や「特攻美化」某有名映画監督には「捏造」と批判されたが、それはこの作品をどう鑑賞するか、どの点で批評するかによるものだと思う。純粋にこの作品を消化することができたらそのような批判は見当違いだと感じてしまう。もし観る機会があれば戦争の背景知識などを熟考せずに観てほしい。特に特攻に向かい艦隊に突っ込んでいくシーンの岡田の表情に注目してほしい。死ぬ間際の人物がなぜあのような表情ができたのか?日本アカデミー賞主演男優賞に輝いた岡田准一の演技に脱帽すると思う。


15.ドラマ『空から降る一億の星』
独身の刑事、堂島完三(明石家さんま)は妹の優子(深津絵里)と二人暮らし。完三は女子大生殺害事件の担当になり、その後おきた殺人事件で、完三は知人の西原美羽(井川遥)の誕生日パーティーで出会ったコック見習いの片瀬涼(木村拓哉)に目をつける。その中で優子は涼に惹かれていく。しかし、完三と優子、そして涼にはそれぞれ秘密があった。涼が失われた記憶を探る中、事態は悲劇へと向かっていく。
月曜9時のドラマでこれほど儚い悲劇は見たことがない。3人が隠し持つ秘密がうまく交錯するようになっていて、その秘密を知ることでお互いが傷つきながら関係を深めていく。現実世界を舞台にしているのにどことなく非現実なフワフワとした感覚に陥るが、これは涼が記憶をなくして自分を見失っている姿と、登場人物の過去を知らずに見ている視聴者が重なるからであろう。
2018/10/4(Thu)13:42 ...No.1663
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