米村ゼミの掲示板
☆投稿した記事は自分で削除できません☆
Name
Mail
URL
File [ReadMe!!]
Align left right under none
Text
Pass
▼三年 遠藤 RES
夏休み課題30点(21〜30)

21.『おはよう、いばら姫』全6巻 森野萌
 人よりもオカルトや心霊現象といった類のものが苦手な高校生の美郷哲は、「丘の上のおばけ屋敷」と噂のある空澤家でワケあって家政夫バイトをしていた。ある日、うっかりバイト中にうたたねをしていた彼はひとりの少女と出会う。それは家政婦たちが一度も会ったことがないという本邸の離れで暮らすお嬢様、空澤志津だった。どこか寂しげな笑顔に惹かれていく哲だったが、再開した彼女は以前の彼女と全く違う別人格であった。
 それぞれほの暗い秘密を抱えていた登場人物たちが皆、幸せへの道を見つけて前に進む良いハッピーエンドであった。1巻で張り巡らされた伏線がひとつひとつ丁寧に回収されていく様子には惚れ惚れさせられる。また、どのキャラクターも掘り下げられているため、憎まれ役のキャラクターにも感情移入することが出来た。最後まで知ってから読み返してみると何気ないシーンにも新たな発見がある。カバー下の小話はチェック必須。

22.『ハニー』全8巻 目黒あむ
 高校1年生の小暮奈緒は大人しい性格である。ビビりでヘタレな彼女に声をかけたのは、中学時代から様々な問題を起こし続け、入学してからも悪い噂が絶えない誰もが恐れる鬼瀬大雅だった。恐ろしい不良に呼び出されて何をされるのかと身構える奈緒に、「結婚を前提にお付き合いしてください」とバラの花束を差し出す大雅。他に好きな人がいるにも関わらず、空気に負けて告白をOKしてしまった奈緒は、大雅と交流していく中で彼の優しさを知り罪悪感を抱えていく。
 全編を通して奈緒と大雅がラブラブなので、当て馬キャラの登場が何度かあるもののあまりハラハラせず楽しむことが出来た。ビビりでヘタレゆえに人に自分の思いを伝えることが苦手だった奈緒が、大雅と関わっていくうちに人へ自分の思いをまっすぐ伝える勇気のある強い女性へと成長していく。そんな奈緒の行動に感化されて、周囲の関係も良い方向に進み、未来編でも幸せそうな様子を見ることが出来たので安心した。ふたりの出会いを彷彿とさせる6年後のプロポーズのシーンで物語は終わり、少々急ではあるが綺麗にまとまっている印象を受けた。

23.『あっくんとカノジョ』全8巻 杜若わか
 超ドライな性格である荘敦大は特別彼女にアタリが強く、暴言ガン無視当たり前、「ウゼェ」「キモイ」ばかりでカップルらしい会話は見かけない。荘の友人である松尾真砂は、帰宅途中偶然荘を見かける。それは彼女である片桐のんを電信柱の影から見守る荘の姿だった。盗聴、盗撮、尾行、録音、お手の物。荘敦大の実態は、裏で彼女を「のんたん」と呼んでいるスーパーツンデレストーカーだった。
 荘と片桐の日常を中心に描いた1Pショートギャグコメディ。通常であれば読んでいる此方の腹が立つほどにひどい片桐への暴言の数々だが、裏での溺愛ぶりや片桐のスルースキル、松尾の冴えたツッコミによりギャグへと落とし込まれている。巻を追うごとに、メインである荘と片桐よりもサブキャラの恋愛の行方が気になってくるが、最後までカップルは成立しない。荘と片桐以外は未来の関係についてはっきりと明言されておらず、想像の余地を残してあるのが好ましかった。巻末には過去編、カバー下には未来編が書き下ろされている。イラスト投稿サイト「pixiv」では全話をラフ画ver.で掲載中。

24. TVアニメ『あっくんとカノジョ』全25話 原作:杜若わか 監督:片貝慎
 前述した杜若わかの『あっくんとカノジョ』を原作に、2クールで放送されたアニメ。
 30分枠ではなく、5分枠の短編アニメとして放送された。本編は2分半ほどしかないものの、元が4コマ形式の1Pショートギャグであるため、5分枠でのアニメ化はこの作品に合っていると感じた。原作漫画では、キャラクターのボケ(主に荘の行い)に対しまわりが冷静にツッコミをする、という落ち着いたコメディという印象だったが、アニメ版では荘の気持ち悪さがカンストしており、よりギャグ要素が増えていたように思う。次に、キャラクターの声について、ドラマCDとは演じるキャストが異なっている。アニメ版では声優だけでなく若手俳優も起用されているのだが、本職の声優と並ぶと活舌の悪さが気になった。イケメン設定のキャラクターをイケメン若手俳優が担当することによる、俳優人気や女子ウケを狙ってのキャスティングだと推測できる。個人的にはどうかなと思ったものの、回を重ねるごとに慣れてはくるので気軽に見てほしい作品。

25. アニメ『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』全12話
 原作:ブシロード、ネルケプランニング、キネマシトラス 監督:古川知宏
 愛城華恋は舞台で生きてゆくことを夢みる舞台少女。聖翔音楽学園でレッスンに励む彼女の元にある日、転入生の神楽ひかりがやってくる。彼女は幼い日に別れた華恋の幼馴染みで、憧れの舞台「スタァライト」に一緒に立つことを約束した運命の舞台少女だった。
 2017年にプロジェクトが始動した『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』とは、ミュージカルとアニメーションが相互にリンクして展開していく新感覚エンターテインメントである。人気のあるアニメや漫画を舞台化する2.5次元ミュージカルとは違い、ミュージカル版が前提で展開されているこの作品は、ミュージカル版とアニメ版で同一キャストを起用していることが特徴のひとつである。『スタミュ』のように、養成学校に通う生徒たちが切磋琢磨し、トップを目指し努力する様子を描いた物語なのかと思い視聴したが、1話の後半で裏切られる形となった。変身シーンや名乗りはプリキュアのようで、武器を使った戦闘シーンもあり、さらにループ要素も組み込まれている。説明されないことが多いため、全体を理解するには各自での考察が必要。

26. ドラマ『HiGH&LOW THE STORY OF S.W.O.R.D.』全10話 企画プロデュース:EXILE HIRO
 伝説はある街から幕をあける。 かつて、ムゲンという伝説のチームがこの一帯を支配していた。その圧倒的な勢力により、かえってその一帯は統率がとれていた。そんなムゲンの支配に唯一、屈することなく、たった2人で互角に渡り合った雨宮兄弟。決着がつかないまま、ある事件をきっかけに突如ムゲンは解散し、雨宮兄弟も姿を消す。そして、その地区に5つの組織が頭角を現した。各チームの頭文字をとってSWORD地区と呼ばれ、そこにいるギャングたちはG-SWORDと呼ばれている。
 上記のあらすじを毎回親切におさらいしてくれる。登場キャラクターの名前を3人ほどしか覚えられなくても最後まで楽しむことが出来た。プロローグ(1話)は喧嘩シーンばかりでほとんど台詞がなく、話が全く進まないため2話からの視聴でもさほど支障はないように思う。チーム同士の戦いは迫力があり、シリアスシーンではしっかり泣かせに来る。ギャグパートとの緩急が楽しい作品。

27. ドラマ『HiGH&LOW SEASON 2』全10話 企画プロデュース:EXILE HIRO
 琥珀と龍也、幼少の頃から無二の親友同士だった二人はともにバイク好きであった。このときがいつまでも続けば、と思いを込め「ムゲン」と名付けたチームを作る。総勢7人となったムゲンで幸せな時間を過ごしていた彼らだったが、ある日、龍也が幼少の頃からの夢であった洋食屋を開きたいとムゲン脱退を表明する。ムゲンの強さが知られ始め、最初はたった二人から始まったチームは急速に大きくなっていくが、次から次へとかつての仲間が夢を見つけて辞めていく現実を琥珀は受け入れられなかった。
 最初の4話はムゲンが作られてから解散するまでの過去回想の話になっているが、少々退屈な印象を受けた。不良の集まる学校、鬼邪高校の全日制のトップと定時制のトップがタイマンを張る話を挟み、ストーリーは映画へとつながっていく。鬼邪高校のキャラクターだが、初登場時は強キャラっぽい感じで出てくるものの、敵キャラとしての役目を終えた瞬間に皆可愛いポジションのキャラクターになってしまった。そんなキャラのブレが少々気にかかったりもするが、これはこれで癒し要素として楽しむことが出来た。

28. 映画『HiGH&LOW THE MOVIE』企画プロデュース:EXILE HIRO 監督:久保茂昭
 5つのチームの力が拮抗していることから、その地区は「山王連合会」、「White Rascals」、「鬼邪高校」、「RUDE BOYS」、「達磨一家」の頭文字をとってSWORD地区と呼ばれていた。ある日、RUDE BOYSの拠点である無名街が突如爆破・炎上し、同時期に各チームが何者かに襲撃される事件が起きた。混乱の最中、伝説の男、チーム「ムゲン」の総長だった琥珀が戻ってくる。SWORD地区の支配を目論む李と手を組んだ琥珀は、かつての仲間である山王連合会のコブラとヤマトの前に立ちはだかった。
 ドラマシーズン1同様、大勢を巻き込んだ内輪もめ感が否めない。しかし、ドラマでは5つのチームが「SWORDの均衡を崩してはいけない」と全面抗争を恐れ、対立し、一触即発といった雰囲気だったため、力を合わせてG-SWORD全員で協力して戦うシーンは胸が熱くなった。一番戦闘映えすると思っていたキャラクターの戦闘シーンがほとんど見られず残念に思ったが、拳で語り合い改心させるといったアツい王道展開にはワクワクさせられた。

29. 映画『HiGH&LOW THE RED RAIN』企画プロデュース:EXILE HIRO 監督:山口雄大
 いつも無邪気に弟を笑わせる兄の雨宮雅貴、感情を顔に出すことのない弟の雨宮広斗。対照的なふたりだが、目に見えぬ絆で結ばれている。彼らが尊敬するのは、「拳は、大事なもんを守るために使え」と言い聞かせてきた長兄の雨宮尊龍。しかしある日、尊龍は突如失踪してしまう。彼がいなくなってから1年、両親の命日に家族の墓を訪れた彼らが出会ったのは、待ちに待った兄の姿ではなく、尊龍の行方の手がかりを持つ謎の少女だった。
 少女、成瀬愛華との出会いをきっかけに、兄弟は尊龍の目的を知ってしまう。兄の言葉を信じ最後まで復讐を完遂しなかった雅貴は、『HiGH&LOW THE MOVIE』で復讐に囚われて周りが見えなくなっていた琥珀と対比になっていると感じた。シリーズ全体に言えることだが、それまでギャグパートでよく使われていたセリフをシリアス展開で用いて意味を持たせるといった展開が多い。復讐は成し遂げられなかったが、悪者にちゃんと報いがあったため安心した。アクションシーンは相変わらず迫力があり楽しく視聴できた。

30. スピンオフドラマ『HiGH&LOW THE DTC』企画プロデュース:EXILE HIRO
 「DTC」のチームロゴについて話し合う、ダン、テッツ、チハルの3人。熱心にデザインを話し合っていたが、ひょんなことから名前の頭文字をとった「DTC」のネーミングがダサいという話になり、別のかっこいい意味をつけることになる。(1話「俺たちDTC」より)
 ド派手なアクションシーンが魅力のひとつである「HiGH&LOW」だが、このスピンオフには戦闘シーンも重い過去エピソードもない。ギャグに100%振り切ったショートコメディになっている。ドラマでもギャグパートは度々あったが、シリアス展開の続く『HiGH&LOW THE RED RAIN』の後に視聴したためその温度差に驚いた。中身のない話、くだらない話ばかりで思わず笑ってしまう短編ドラマである。彼ら「DTC」にフォーカスしたシリーズ最新作『DTC -湯けむり純情篇- from HiGH&LOW』は今月28日公開。

以上夏休み課題30点です。
2018/9/29(Sat)23:51 ...No.1652
▼TA平野
『レヴュースタァライト』も『HiGH&LOW』も、物語のキャラクターと演じている役者を極限まで近づけようとするコンテンツとして企画されているようですね。「2.5次元」的な想像力が影響している事例として興味深いと思いました。
2018/10/18(Thu)11:10
▼三年 遠藤 RES
夏休み課題30点(11〜20)

11.『マシカク・ロック』渡辺カナ
 亡くなった父の教えを胸に、校則・規則・決められたことは全て守って生活しているカタブツ女子の喜多川都。公務員を目指し真面目に生きている彼女の唯一の趣味はギターだった。校則でバンド活動が禁止されているため、ギターのことは秘密にしてきた都だったが、ある日こっそりギターを弾いているところを不真面目なクラスメイトの東光太郎に見つかってしまう。黙っている代わりとして東が出してきた条件は、彼のバンドに入ることであった。(「マシカク・ロック」より)
 渡辺カナの初コミックス。表題作の「マシカク・ロック」ほか、短編が3作収録されている。父が望んだようにただ真面目に生きていた都だったが、それが本当に自分の意志なのかと問われ今までの自分の生き方を見つめ直す。学校にバンド活動を認めさせ、学園祭での演目も大成功させた都が「私は私の思うように正しく生きよう」と前を向いて進むシーンに彼女の成長を感じた。同時収録の「さよなら さんかく」では、幼馴染の友情を超えた愛が描かれている。

12.『星屑クライベイビー』渡辺カナ
 高校二年生の波多辺さよりにとって、南周二郎は幼稚園からの幼馴染であり好きな人でもある。しかし、3年前「男しか好きになれない」と周二郎に告白されたことにより、さよりの恋は既に終わりを告げていた。好きな人に幸せになってもらいたいと願うさよりは、周二郎の好きな相手と彼がうまくいくよう尽力する。(「デイ・ドリーム・ビリーバー」より)
 『マシカク・ロック』に続く読み切り集。「デイ・ドリーム・ビリーバー」では周二郎の好きな相手はさよりのことを気にしていて、片思いの三角関係が出来上がっている。しかし、作中にてドロドロした三角関係や醜い嫉妬心などは描かれておらず、あくまで幼馴染としての友情と愛を描いた作品であると感じた。最後まで周二郎とさよりの幼馴染の関係にスポットが当ててあるのが良かった。

13.『ヴァ―リアの花婿』あきづき空太
 ルジリア家の長女、強気な性格のヴァ―リアは、親同士の取り決めによりカルセド家に嫁ぐことが決まっていた。婚約者だったジルが行方知れずになり、5年。婚儀が近くなり、戻らない兄の代わりにその弟ルセルと婚約することになる。ジル探しの旅に出ようとこっそり家から抜け出したヴァ―リアだったが、外で待っていたルセルに見つかってしまう。(「ヴァ―リアの花婿」より)
 ファンタジー短編4作が収録されている短編集。どのファンタジー世界も魅力的であり、『赤髪の白雪姫』含めこういった世界観の物語は作者の得意とするジャンルなのだと感じた。「龍の守唄」では泣き虫だったシュエンがキトの儀式を通じ、強い巫女へと成長していく姿が描かれている。儀式中は最後まで弱いところを見せずに巫女としての役割を果たしたシュエンが、天龍になってしまったキトを思い大泣きするシーンには切ない気持ちになった。

14.『ラブコメ・オブ・ザ・デッド』うるひこ
 東野ゆかり23歳。まわりからは綺麗でおしゃれでキラキラしたOLだと思われている彼女には、誰にも言えない趣味がある。それはスプラッタ映画を見ることだった。しかしある日、隣の部屋に住むイケメン大学生の志村輝之にうっかり自分の趣味をバラしてしまい、ゆかりは弱みを握られてしまう。
 残念女子とドS年下男子のラブコメディ。全体的にありがちな展開ではあるものの、1冊で話が綺麗にまとまっているため読みやすかった。不愛想なテルが次第にゆかりに惹かれていく様子は見ていて微笑ましい。帯やカバー裏では、残念女子がイケメン男子に恋のいろはを教えてもらう恋愛指南ものとして売り出されている。しかし、ゆかりは元々キラキラ女子として社会で生活できており、テルも恋愛マスターという訳ではないため、教わることが特になかったせいかレッスン要素はあまり感じなかった。

15.『山田のくせに×8』長谷瑠依
 強気で意地っ張りな性格の京橋あるじ。彼氏がいたこともあったが、電話やメール、毎月ある記念日の存在がすっかり面倒くさくなってしまい、自分が恋愛に向いていないことを自覚する。ある日好物のスルメを買いにコンビニへ出かけると、爽やかな店員の男に話しかけられたあるじ。恋愛なんて面倒だと思っていたのに、その日から彼のことを意識するようになってしまう。(「山田のくせに×8」より)
 素直になれない女の子が、山田のくせに!と思いながらも強く惹かれてしまう話。いつも口下手で強がっていたあるじだったが、最後はいなくなってしまった山田の元に自分から会いに行き、初めてストレートに想いを伝えることに成功する。わかってもらっているようでも思いは黙っていては伝わらないこと、声に出して相手に伝えることの大切さがわかる話。最初、山田が8人出てくる話なのかと想像していた。同時収録も少女漫画らしい読み切りになっている。

16.『それこそ宇宙みたいに』長谷瑠依
 いつも成績トップの吉野翠。彼女が宇宙人であることを、クラスのみんなは誰も知らない。証拠は頭に生えた2本の触角で、それは愛を探し当てたら消えることになっていた。まわりには見えていないけれど、触角を消したい翠は日々愛を探している。ある日、そんな翠に告白する男子が現れ、ふたりは付き合うことになる。(「それこそ宇宙みたいに」より)
 宇宙人と人間の学園SFストーリーかと思い読み進めたところ、実際は自分を宇宙人だと思い込み自分を追い詰めていた女の子の救いの物語であった。登場シーンではおバカな当て馬キャラに見えた藤原平太だが、悪くなりそうな空気をフォローし、翠をなぐさめ、母子の問題まで解決してしまう懐の広い男であったことが判明し、ギャップ萌えを感じた。多少ご都合主義ではあるが、どの読み切り作品もハッピーエンドで終わるためハラハラすることなく最後まで楽しめた短編集。

17.『こばと。』全6巻 CLAMP
 花戸小鳩には行きたい場所があった。そのためには、人間の傷付いた心を癒すことで得られる、傷ついた心の塊「コンペイトウ」をビンに詰め一杯にする必要があった。ある日、よもぎ保育園の園長である沖浦清花との出会いをきっかけに、こばとは保育園のお手伝いを始めることに。保育園に借金があることを知ったこばとは、自分に何かできることはないかと考える。
 序盤では世間知らずの天然ぼけを発揮するだけだったドジっ子属性のこばとが、よもぎ保育園の借金問題を目の当たりし、解決に向かってひたむきに頑張る姿に心が打たれた。最後はこばとの願いの力で全て解決してハッピーエンドのため、多少ご都合感があるものの、しっかり全員が幸せになって物語が終わる安心感がある。

18.『螺旋のVAMP』水野美波
 舞台は19世紀末、吸血鬼のしわざと噂される通り魔事件が相次ぐロンドン。小説家のアランはとある路地でひとりの少女と出会う。マリーと名乗る少女の泣き落としに屈し、彼女を自分のアパートに居候させることになったアランは、その日から奇妙な夢を見るようになる。他にも立て続けに起こる異変、それは彼らの前世が関係していた。
 「螺旋のVAMP」は長期連載前の作品であるが、主人公のアランが同作者「虹色デイズ」の主人公である羽柴夏樹とビジュアルや性格が似ており、後の連載につながるポイントがあるのではないかと考えた。他、人前では仲の良い双子を演じている兄弟が、彼女が出来たことをきっかけにして和解していく「双子革命」も同時収録されている。心の奥底では仲良くしたいと思っているものの、正直になれなかった弟が少しだけ素直になるシーンにほっこりする。

19.『青春トリッカーズ』水野美波
 生徒会役員は多忙である。生徒会長になればモテると思っていた瀬戸篤は、業務だらけ、男だらけで遊ぶ暇もない生徒会に嫌気がさし、女子限定で新メンバーを募集した。しかし当日、竹刀を持った元ヤンの小澤佳苗の登場により、面接会場に集まった女子たちは全員帰ってしまう。仕方なく小澤を仮採用した瀬戸だったが、彼女の意外な一面を知る。(「青春トリッカーズ」より)
 収録されている全ての短編には一組も両想いのペアがおらず、片想いしているキャラクターは皆失恋してしまうが、失恋ばかりの悲しい話なのかといえばそれは全く違う。むしろ王道で少女漫画らしい甘酸っぱい短編ばかりである。恋の始まりを予感させる二人や、付き合う一歩手前のもどかしい男女の距離感が描かれており、どの話も面白かった。「青春トリッカーズ〜新聞部の小松さん〜」は続編がコミックスとして発売されている。

20.『新聞部の小松さん 続・青春トリッカーズ』水野美波
 新聞部所属、小松明菜の趣味は写真を撮ることだ。日々新聞のネタ探しを怠らない小松は他人の噂に興味津々、人の恋愛事情の調査も欠かさない。しかし自分のこととなると話は別で、恋とは無縁の生活を送ってきた小松であったが、とあるきっかけで生徒会議長であり人気者の佐伯葵に告白されてしまう。慣れないシチュエーションにどうしたらいいかわからない小松は、一旦部活に専念しようと決心する。
 コミックス『青春トリッカーズ』に収録されている「青春トリッカーズ〜新聞部の小松さん〜」のその後が描かれた作品。続・青春トリッカーズと書いてあるものの、ほとんど生徒会メンバーは出てこない。あくまで小松さんと葵くん、そして新聞部を中心に話が進んでいく。女の子が大好きという設定の葵くんだが、今回は小松さんに猛アタックする一途な一面を見ることが出来て好感を持てた。他、読み切り作品の「バイバイロンリー」も収録されている。
2018/9/29(Sat)23:45 ...No.1651
▼三年 遠藤 RES
夏休み課題30点(1〜10)

1. ミュージカル『マリーゴールド』作・演出:末満健一
 人間と吸血種が、不可侵条約により互いに関わりを断ちながらも共生する世界。人間種と吸血種の混血はダンピールと呼ばれ、両種族の社会から迫害されていた。マリーゴールドの花に囲まれた屋敷に住む小説家、アナベル。彼女にはガーベラという名の一人娘がいる。ダンピールであるガーベラは「窓際の化け物」として街中から忌み嫌われ、屋敷に閉じ込められるようにして暮らしていた。
 2009年11月、『TRUMP』初演から始まったTRUMPシリーズは、来年11月で10周年を迎えようとしている。このTRUMPシリーズ10周年企画の第一弾として制作された今回の作品。それぞれ独立しているTRUMPシリーズだが、『TRUMP』『LILIUM -リリウム 少女純潔歌劇-』を先に観ておくとより楽しむことが出来る。誰も幸せにならない、絶望の物語。
 『マリーゴールド』を皮切りに始まるTRUMPシリーズ10周年企画。今後の展開に注目していきたい。

2.『魔法が使えなくても』紀伊カンナ
 北海道の女子高生であるまゆとキキ。修学旅行で東京に来た彼女たちは行動班を抜け、ふたりで原宿を楽しんでいた。バンドにしか興味がないキキだったが、まゆの熱烈な誘いにより地下アイドルのリリースイベントへ足を運ぶことに。なかなか始まらないライブ、盛り上がる特典会の様子に面食らうキキだったが、ひとりだけチェキ列がないメンバーを見つける。(「パラダイス!」より)
 女子高生やバンドマン、アニメーターなど6人の若者がほのかな夢を抱きながら、現実と向き合い日々を過ごす様子が描かれる。登場人物たちが夢を叶えるハッピーエンドな物語ではなく、あっさり失恋したり、夢を諦めたり、なんとなく現状に不満はあるもののだらだらと同じ毎日を過ごしながら、夢とはなんなのか、仕事とはなんなのかを考える。作中、バンドマンの環が「白か黒じゃないよ この世はきれいなねずみ色」と語るシーンがある。これは環自身のことを聞かれたときに返した言葉であるが、この作品全体にも言えるテーマであると感じた。現実は物語のようにうまくいかないけれど、夢が叶わなくても、とりあえず明日も頑張ろうと元気づけられる作品。

3.『雪の下のクオリア』紀伊カンナ
 草木が好きで人嫌いな小林明夫は、ある日自分の部屋の前で人が倒れているのを見つける。それは向かいの部屋に住む大橋海という人物だった。軽薄そうな海に対し、最初は怪訝な顔をしていた明夫だったが、同じ大学で同じ学生寮のふたりは次第に行動を共にするようになる。うっかり懐かれてしまい、少しずつ海に気を許すようになった明夫だったが、「先輩は寝なくても一緒にいてくれるから優しいです」と言う海のことがわからなくなっていく。
 何故海が明夫のことを好きになったのか、どこで恋に落ちたのかが明確には描かれておらず、中盤まではあまり海に感情移入できなかった。しかし恋とは気づいたら落ちているもので、理由があるから好きになるわけではない。明夫を好きになっても、それを押し付けようとしない海の控え目な姿勢を見て思わず応援したくなった。愛されたいと願いつつ、愛を怖がっていたふたりが少しずつ歩み寄っていく姿にほっこりする作品。

4.『虫と歌 市川春子作品集』市川春子
 肩の故障で野球部を離れた日下幸輝は、野球もできず家でゴロゴロ過ごすほかなかった。ある日何気なく家のタンスをいじってみると、取っ手の部品が意思を持ったように逃げ出してしまう。初めは捕まえようと躍起になっていた幸輝だが、共に生活していくうちに情が湧きはじめる。次第に成長していく部品に幸輝は名をつけ、やがてそれは妹になった。(「日下兄妹」より)
 市川春子初の作品集。『25時のバカンス』ほど内容は易しくない印象を受けた。特に「ヴァイオライト」は個人の解釈で理解を深めるタイプの作品であり、読者の理解力が試される。『宝石の国』や『25時のバカンス』の内容と合わせて、人と人でないもの、疑似家族の在り方を美しく描き出すのは作者のお家芸であり、強みなのかなと思った。

5.『25時のバカンス 市川春子作品集U』市川春子
 深海生物圏研究室に勤務する西乙女の12歳年の離れた弟、甲太郎は珍しい生き物を撮ることが好きなカメラマンになっていた。5日間のバカンスを計画し、20歳のお祝いとして甲太郎を呼びつけた乙女は、25時にごく浅い海辺で彼に撮ってほしいものがあるという。「珍しい生き物好きだろう 撮れば」深夜の海辺にて彼女が弟に見せたのは、貝に浸食された自分の姿だった。(「25時のバカンス」より)
 落ち着いた作風で静かに話が進んでいくが、時折笑いが挟まれていて飽きずに読み進めることができる。「25時のバカンス」では姉弟、「月の葬式」では兄弟のちょっと不思議で不器用な家族愛が描かれており、初の作品集『虫と歌』よりはわかりやすい話が多いように感じた。誰かを思いやり、誰かのために行動する美しさが特徴的な絵柄と相まって独特の雰囲気を醸し出している。

6.『死にたがりと雲雀』全5巻 山中ヒコ
 時は江戸。家に居つかぬ父を持つ長屋の少女、雲雀は浪人者の朽木が荒れ寺に開いた寺子屋に通い始めていた。雲雀は朽木の下で学ぶことの楽しさを感じ始めるが、ある時、2人は町内の殺人事件に巻き込まれてしまう。犯人が自分の父親であると気付いてしまった雲雀は、朽木に罪をかぶせることを思いつく。
 今まで褒めてくれる人がいなかったため、自分のしたことで喜んでもらえるのが嬉しくて頑張りすぎてしまう雲雀の姿に胸を打たれる。甘え下手だった雲雀が段々甘えることを覚え、心を開いていく様子に感動した2巻までは雲雀メインで話が進むが、3巻からは細目、4巻からは朽木を中心に物語が展開していく。この物語は朽木と細目の救いの話でもあり、自身の問題に区切りをつけた彼らの明るい未来を予感させる終わり方で安心した。

7.『500年の営み』山中ヒコ
 事故死した恋人の太田光を追い、ビルから飛び降りた山田寅雄。目を覚ますとそこは250年後の未来の世界だった。250年間冷凍保存されていた寅雄の世話係は、失くした恋人に似せて作られたアンドロイドのヒカルB。優しく親身になってくれるものの、ヒカルBの動作をどうしても光と比較してしまう寅雄は、ヒカルBを3割減の残念ロボットだと感じる。
 太田家と山田家は敵対関係にあるが、今は山田家の圧倒的優勢であった。しかし息子の寅雄は光に何一つ勝てず、劣等感と嫉妬をない交ぜにした恋愛感情を抱いていく。といった、両想いになるまでに1冊はかかりそうな設定だが、太田光と山田寅雄の出会いから別れまでに使われたのはたったの6ページである。メインは250年後の未来世界であり、寅雄とヒカルBの交流が描かれている。切ない展開を何度か挟みつつ、最後はハッピーエンドで終わるため後味の悪さもなく楽しんで読むことが出来た。

8.『森文大学男子寮物語』山中ヒコ
 東の名門、私立の雄・森文大学。その広大な敷地の外れ、鬱蒼とした森を抜けて10分ほど歩いたところにある洋館、それが森文大学男子寮。そこでは上下関係と規則を遵守し、各学年15名計60人の若人が日々勉学に励んでいた。寮の伝統である新入生の挨拶回りの際、あまり体が丈夫でない根岸は声を張り上げただけで肋骨を折ってしまう。退院後、今回は棄権でも構わないという寮長の言葉に、根岸はやらせてくださいと申し出る。
 男子寮で暮らす大学生たちの青春オムニバス。彼らの恋愛模様や、仲間のために結束し奮闘する同期の友情、信念を貫き通して最後まであきらめず立ち向かう姿が描かれている。本編では10歳上のOL・丸井たよこにふられてしまった花本悟だが、巻末にたよことの恋を予感させるような短編が描き下ろされており、救いがあって安心した。

9.『裸足で、空を掴むように 梅田阿比短編集』梅田阿比
 ある山の集落、川上の休耕田の上にはろなく藪という禁足地が存在する。昔から立ち入り禁止であるその場所は、普段ならば立ち入ると罰を受けるといわれる神聖な藪であった。しかし、ろなく祭の夜にその藪を抜けた男女は結ばれるという伝説があるのを知っていた小学生の亜美と京は、互いに想い人である銀を呼び出す。亜美か京か、選べなかった銀は自分が女の子になれば3人でずっと仲良くできると思い至り、中学生になるまで女として暮らすことを約束した。(「銀の誓約」より)
 「銀の誓約」では約束がテーマになっている。全体を通して、銀が自分自身の約束について葛藤する様子が描かれているが、最後まで読むとこれはメイドの誓の“約束”にまつわる物語であったと知ることが出来る。表題作である「裸足で、空を掴むように」では、冤罪で魔炎憑きと断定された夜警のフレイと、彼にひそやかな想いを抱く娘ナンナが少しずつ距離を縮める過程が描かれており、その後が読んでみたいと思った。他、デビュー作である「幽刻幻談」や、初の連載作である「人形師いろは」なども収録されている。

10.『ニッケルオデオン【緑】』道満晴明
 ある日、橘和樹のアパートをひとりの少女が訪ねてくる。橘の同級生、手塚美咲の妹だという彼女がかばんから取り出したのは、一匹のカエルだった。「橘くん 私美咲よ。」「私 悪い魔女に呪いをかけられてしまったの。」「呪いを解くには愛の口づけが必要なんですって。」橘は、それが象も一撃で殺すほどの猛毒を持つヤドクガエルであると気付いてしまう。(「かわずカース」より)
 なんでもアリの8ページ読み切り、ニッケルオデオンのシリーズ第2弾。こちらのシリーズは次の『ニッケルオデオン【青】』で完結となっている。2巻目にあたる今作だが、読み切り短編集のため【緑】から読んでも楽しむことが出来る。前回はJK&ケモノ、BL、ネコ耳ロリなどの題材が取り上げられていたが、今回も男の娘や人外お姫さま、悪魔の契約、ループなど一風変わった13編が収録されている。個人的には【赤】の方がバラエティに富んでいて楽しめた。
2018/9/29(Sat)23:42 ...No.1650
▼二年 白井 RES
夏休み課題21〜30

21、『花の鎖』 (小説)著者:湊かなえ
「雪」「月」「花」の字を名前に持つ3人の女性、美雪、紗月、梨花を主人公にそれぞれの花の記憶と共にその生きざまが描かれた物語。また、3人の女性の人生に影を落とす謎の男を巡るミステリーでもある。
全6章構成となっており、1つの章につきそれぞれ3人の話がある。それぞれの話が一見何の繫がりもないように展開されるが、読み進めていくうちにこの3人の話が繋がっていくところが大変面白い。「少女」の感想を述べた際にも湊かなえ作品はパズルのピースを集めるような書き方をしていると述べたが、この作品には特にその傾向が強く現れている。最後まで読み進めると必ずもう一度読みたくなる作品だと思う。

22、『四月は君の嘘』 (映画) 作者:新川直治 監督:イシグロキョウヘイ
かつて指導者であった母から厳しい指導を受け、数々のピアノコンクールで優勝した主人公有馬公正は、母の死をきっかけにピアノの音が聞こえなくなり、ピアノから遠ざかってしまう。それから3年後の4月14歳になった公正は幼馴染の澤部椿を介して、ヴァイオリニストの宮園かをりと出会う。かをりは公正を友人Aと呼び、再び音楽の世界へ連れ戻そうとし、公正も次第にかをりに心を開いていく。しかし、かをりには周囲に隠し続けた秘密があった。
2016年に広瀬すず、山崎賢人主演で実写化された作品で、原作との多少の差はあったものの大まかな話の流れは変わっていなかった点が良かった。
ただ、映画の尺の問題や、キャストの年齢の問題などによって設定が変わっているところもあったのでそこは原作と見比べると面白いと思う。

23、『わたしを離さないで』(ドラマ)著者:カズオ・イシグロ
2016年に放送された綾瀬はるか主演作品。
世間から隔離された施設、陽光学苑で良質な教育を与えられて育てられた恭子、友彦、美和。子供らしい生活、子供らしい教育を享受し、普通の子供であったはずの彼らは、ある日生まれながらにある使命を与えられた特別な子供であると教えられ、自分たちの本当の使命はクローン人間として臓器を提供することだと告げられる。
私自身もいつかクローン人間が当たり前に誕生する世の中になるのではないかと思っていたので、クローン人間が題材となっているこの作品を視聴した。恭子たちは他の普通の人間と変わらない感情があるのにも関わらず、普通に生きることを許されず、死ぬまで根こそぎ臓器を取られるという設定にぞっとした。確かに自分のクローンがいれば何かの臓器が故障を起こした際にそのクローンから臓器を受け取ることが出来、寿命を延ばすことが出来るが、感情のある一人の人間から臓器を奪うのはあまりにもむごいやり方だと感じた。
人間のエゴが生み出したクローン人間の彼らが何を思いどう生きていくのか、そして生きるとは何かが本作品の見どころである。

24、『DESTINY 鎌倉物語』(映画)監督:山崎貴 原作:西岸良平
鎌倉に暮らすミステリー作家の一色正和のもとに嫁いだ年若い妻、亜紀子。
この街には人間と魔物や妖怪が共存していた。亜紀子はそんな不思議な街、鎌倉での生活に驚きながらも、鎌倉で発生する怪事件の数々を夫正和と共に解決していた。そんなある日、仲睦まじく鎌倉で暮らしていた夫婦に事件が起こる。
ストーリー自体はやや単調なような気がしたが、映像は素晴らしかった。劇中で黄泉の国が登場するのだが、黄泉の国という架空の世界をしっかりと作りこみ、映像でそのイメージを形にしていた点が大変良かった。細部まで細かく黄泉の国が作りこまれており、物語に引き込まれた。見ているだけでワクワクするような世界観になっていたと思う。また、架空の黄泉の国は映像技術を駆使して作ったのに対して、鎌倉はありのままを映しており、現実世界とファンタジー世界の差異がなされていた点が評価できる。

25、『今夜、ロマンス劇場で』(映画)監督:武内英樹 脚本:宇山佳佑
映画監督を志す健司は通い詰めた映画館「ロマンス劇場」で憧れのモノクロ映画のヒロイン、美雪と出会う。健司はモノクロの姿のまま現れた美雪に色とりどりの現実の世界を案内するうちに2人は惹かれあっていく。しかし、美雪は人のぬくもりに触れると消えてしまうという秘密を抱えていた。
好きだから触れたいのに触れられないというもどかしさを主演の綾瀬はるか、坂口健太郎が巧みに演じていた。普通の人間同士の恋愛ではないので、最後まで物語の結末が読めなかったが、ラストシーンは意外な結末を迎え、当初予想していた恋愛映画の展開とは全く異なっていた。この話はただの恋愛映画ではなく、真に人を愛し、そして愛し続けるとは一体どういうことなのかを教えてくれる映画だったと思う。

26、『めぞん一刻』(漫画、アニメ)作者:高橋留美子
「一刻館」という名の古いアパートに住む五代裕作と管理人としてやってきた若き未亡人、音無響子を中心としたラブストーリー。世渡り下手で優柔不断な3流大学の大学生、五代裕作と鈍感で亡き夫が忘れられない美人の未亡人音無響子が織りなす恋愛模様を描いている。また、常識外れの「一刻館」の住人たちが繰り広げるギャグもこの作品の魅力の1つである。
まず、他の高橋留美子作品と圧倒的に違う点は響子が未亡人であるというところにある。ラブコメディという点は他の作品と類似しているが、五代と響子の仲がなかなか進展しないのには響子の元夫、惣一郎の存在があるからである。響子は五代に惹かれているような場面も多々見えるのだが、惣一郎のことが引っかかってなかなか前に進めないのが見ていてもどかしかった。そして、優柔不断な五代が数々のすれ違いを起こすこともこの物語の見どころである。このすれ違いは携帯電話が普及している現在であれば絶対に起こらないことが多いので時代を感じた。

27、『男子高校生の日常』(漫画、アニメ) 作者:山内泰延
男子校に通う男子高校生の笑いを描くギャグマンガ。くだらないけどコミカル、馬鹿なドタバタと評されるような笑いを描いている。主人公タダクニとその友人ヒデノリ、ヨシタケの主に3人がメインの話となっており、大きな物語の展開はない所謂「日常系」に属するジャンルである。アニメ放送では一回の放送につき数話のショートストーリーが盛り込まれており、基本10分前後で話が完結するので飽きずに見ることが出来る。また、気張らずに頭を空にして見ることが出来るアニメなのでちょっとした息抜きにもおすすめである。

28、『はたらく細胞』 (漫画、アニメ)作者:清水茜
人間の体内にある細胞を擬人化した話で、ウイルスなどの人間の体に悪影響を及ぼす有害物質から人体を守るために働く細胞の活躍を描いている。
主人公格となっているのは赤血球と白血球(好中球)の二人で、赤血球は酸素を運搬し、肺へ二酸化炭素を送る役割を担っていることから、作中では配達員のようなキャラクターとなっている。そして、白血球(好中球)はウイルス、細菌の駆除を担っていることから劇中では侵入者に対処する警備部隊として描かれている。他にもそれぞれの細胞に因んだ職業が各細胞にあり、その細胞がどのような役割を果たしているのかが大変分かりやすくなっている。そして、この漫画の一番の魅力は体の仕組みを知れることにあると思う。口で細胞の役割を説明されても良く理解できない人が大半だと思うが、漫画を通して見ることによって体の中で起こっていることが理解できるので、面白いだけでなく勉強になる漫画だと思う。大人にも子供にもお勧めしたい漫画である。

29、『SHIROBAKO』(アニメ)監督:水島努 原作:武蔵野アニメーション
シロバコとは映像業界で使われる白い箱に入ったビデオテープのことであり、一つの作品が完成した際に、制作者が最初に手にすることが出来る成果物である。この物語は、5人の夢追う女の子がシロバコ完成を目指し奮闘するストーリーで、アニメ業界の日常を描いた群像劇作品となっている。
5人のメインキャラクターは制作進行担当、原画担当、新人声優、3DCG担当、ライター志望の大学生といったそれぞれ異なる職業に就いているがアニメーションに携わる仕事という点で共通している。それ故にそれぞれが異なる悩みを抱えており、それが大変リアルに描かれている。正直アニメーションでは実際よりも美化して描かれがちだと思うが、SHIROBAKOではあまり美化されていないように感じた。アニメーションでアニメ業界を描くという試みは大変斬新で、それ故に説得力のある話となっていた。普段見ているアニメがどのように作られているかを知ることが出来、楽しかった。

30、『坂本ですが?』(漫画、アニメ)作者:佐野菜見
県立学文高校の1年2組、そこには入学早々学校中の人気を集める男がいた。彼の名は坂本。彼が注目を集める理由はその行動の美しさにあった。挙動は全てがスタイリッシュ&クーレストであり、彼には人を惹きつける魅力があった。そんな完全無欠の学園生活を送る坂本を中心とする人情ギャグ漫画となっている。
高校生とは思えない大人びた顔に学生服というアンバランスと、あり得ないくらいのスタイリッシュさが面白かった。坂本はその容姿とクールさで女子にモテまくるが、それが男子の反感を買い、いじめのような嫌がらせを受けてしまう。しかし、それすらもスタイリッシュにかわしてしまうのが見ていて鮮やかだと感心した。また、坂本の行動にツッコミを入れるキャラクターがいないため、視聴者がツッコミを入れることが出来るのも面白い。1度見たら彼のスタイリッシュさに病みつきになること間違いなしだと思う。

以上夏休み課題30点です。
2018/9/25(Tue)01:14 ...No.1649
▼二年 白井 RES
夏休み課題11〜20

11、『蹴りたい背中』(小説)著者 綿矢りさ
長谷川初美は、陸上部の高校1年生。ある日、オリチャンというモデルの熱狂的なファンであるにな川から、彼の部屋に招待されるが・・・クラスのあまり者同士の奇妙な関係を描き、127万のベストセラーとなった小説。作者の綿矢りさは、この作品で史上最年少19歳で芥川賞を受賞した。
私がこの本を手にした理由の一つにこのインパクトの強いタイトルがあった。このタイトルの意味は後に判明するのだが、主人公の初美がにな川のこのもの哀しく丸まった、無防備な背中を蹴りたいという生理的欲求に駆られて背中を蹴ったことがタイトルの由来となっている。他にも果実で潤ったにな川の唇を舐めるシーンがあり、普通に考えればロマンチックな場面であってもそのように見えない。また、親友の絹代ににな川のことが好きだと思われることを拒絶しており、一貫して恋愛という要素で二人の関係性を語ることを避けているところが印象的だった。十代の多感な時期に感じる言葉にするのが難しい感情を作者は非常に巧みに描いていたと思う。作者が十代であったからこのような思春期の複雑な感情を描き出すことに成功し、それが多くの共感を生んだのではないかと考えた。今まで読んだことがない種類の青春小説だった。

12、『そして父になる』 (映画)監督:是枝裕和
2013年制作の日本映画。主演の福山雅治が初の父親役を演じ話題となった。
第66回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞した。
エリート建築家の野々村良太と妻のみどり、6歳になる一人息子の慶多は幸せな日々を過ごしていたが、ある日慶多が生まれた病院から重要なお知らせがあると呼び出される。病院に向かうと、出生時に看護師によって子供の取り違えが起きていたことが発覚する。取り違えられたもう一組の夫婦は斎木という夫婦で、その夫婦の息子である琉晴が本当の良太達の息子で、慶多は斎木家の息子であったことが判明する。家族にとって大切なのは血縁関係か、それとも過ごしてきた時間か、2つの家族はどのような決断を下すのかが見どころとなっている。この作品に出てくる2つの家族は正反対で、野々村夫妻がエリートであるのに対して、斎木夫妻は小さな電気店を営んでおり、明らかに生活水準が異なる2組の家族を描いている。口には出さないが、良太が斎木を見下しているようなシーンが多く、基本カメラワークも斎木と話をするときは良太の目線が上になるように撮られていた。登場人物の何気ない動作やカメラワークから読み取れる心理描写が多いこともこの作品の魅力である。


13、『ズートピア』(映画) 監督:リッチ・ムーア バイロン・ハワード ジャレッド・ブッシュ
         脚本:ジャレットド・ブッシュ フィル・ジョンストン
田舎町バニーバロウに暮らすウサギの少女ジュディは、警察官になることを夢見ていたが、両親を含めた周囲はウサギの本職ではないと彼女が警察官になることに対して否定的だった。また、ウサギが警察官になった事例もなく周りからはなれるわけがないと馬鹿にされていたが、15年後、彼女は持ち前の勤勉さで警察学校を首席で卒業し、見事ウサギで初めての警察官が誕生した。警察官になったは良かったが、配属された部署では交通違反の取り締まりしかさせて貰えない日々が続いていた。そんな中、肉食動物が突然失踪する事件が起こり、ひょんなことからであった狐の詐欺師ニックとともに事件の真相を探ることになる。
この物語は一見可愛らしい話に思えるが差別問題が描かれていると感じた。例えばウサギは警察官になれないという概念や、重要な仕事は体の大きい動物に任せたり、狐の言ったことは信じてもらえないなど明らかに差別を意識して描かれているところが多い。
この作品は人間界でも起こっている人種差別の問題を動物界の中で描いているのではないかと考えた。可愛いだけでなく色々と考えさせられるところが多い作品だと思う。

14、『少女』 (小説)著者:湊かなえ
親友の自殺を目撃したことがあるという転校生の告白を、ある種の自慢のように感じた由紀は、自分なら死体ではなく死ぬ瞬間を見たいと思うようになる。一方自殺を考えたことのある親友の敦子は死体を見たら、死を悟ることが出来、強い自分になれるのではないかと考える。二人ともそれぞれ互いに秘密で由紀は病院へボランティアに行き重病な少年の死を敦子は老人ホームで手伝いをし、入居者の死を見ようとする。
湊かなえさんの小説はパズルのピースを集めるような書き方をされていることが多く、明確には作中で明記されていないが、すべて読み終わった時にパズルのピースがすべて揃い、作品の全体像が見え、衝撃の事実が明かされる。この作品も例に漏れずそのような描かれ方がされており流石はイヤミスの女王湊かなえ作品だと言える作品になっている。

15、『劇場版 黒子のバスケLAST GAME』(映画)原作:藤巻忠俊
主人公黒子テツヤのいる誠凛高校バスケ部が全国制覇を成し遂げた後のストーリー。
Jabberworkというアメリカで有名な強豪ストリートバスケチームが来日。日本のチームは親善試合としてJabberworkと対戦しますが、圧倒的な強さで全く歯が立たず惨敗してしまう。そんな日本のチームを見てJabberworkが嘲笑ったことに激怒した監督の景虎は、黒子、火神、と奇跡の世代でドリームチームを組み、日本のバスケを馬鹿にしたJabberworkにリベンジを挑む。
大人気シリーズ黒子のバスケの劇場版ということで話題になったこの作品。今までは国内での戦いで競い合っていた奇跡の世代と黒子たちがチームを組み戦うさまは黒バスファンにはたまらない演出となっていた。キャラクターそれぞれに見せ場が用意されており、満遍なく各キャラクターの個性が生かされていた点が良かった。劇場版ということもあり、映像も美しく、声優陣も豪華なのでかなりクオリティの高い映画となっていた。

16、『やまとなでしこ』(ドラマ) 脚本:中園ミホ 相沢友子
2000年に放送された松嶋菜々子主演の作品。客室乗務員の神野桜子は類まれなる美貌を持つが、貧しい漁師の家に生まれ、自身が苦労した経験から、玉の輿に乗るべく合コンに情熱を燃やしていた。大病院の御曹司を射止めてもなお、更なる標的を狙う桜子の前に現れたのは堤真一演じる超大金持ちの医者、中原欧介だった。しかし、本当の彼は数学者になるという夢を捨てた小さな魚屋を営む男性だった。口では心よりお金が大事だと豪語する桜子であったが、亡き母に言われたお金では買えないたった一つのものが頭から離れない桜子が本当の恋を見つけるまでの恋愛ドラマ。
作中で桜子が貧乏人を徹底的に罵倒しているシーンが印象的だった。欧介も例に漏れず何度も桜子に貧乏人だと馬鹿にされ、暴言を吐かれている。その一方で、お金持ちに媚びへつらい相手が金持ちであれば愛情は無関係で結婚しようとする桜子は大変ずるがしこい女で嫌われてもおかしくないのだが、何故だか嫌いになれず、むしろ可愛いと思ってしまうのが不思議だった。そんな金持ち至上主義の彼女が欧介との出会いを経て葛藤しながらも心が変化していく様がこの作品の見どころである。最終的に桜子がどのような決断を下すのか是非見てもらいたい。

17、『逃げるは恥だが役に立つ』(ドラマ)作者:海野なつみ 脚本:野木亜希子
2016年に放送された新垣結衣主演ドラマ。大学院を出ながらも就職難で派遣社員となった森山みくりは、派遣切りに遭い、無職になってしまう。娘を見かねた父は、家事代行サービスを利用していた元部下の津崎平匡に頼み込んで週一回みくりに家事代行サービスの仕事をさせて貰えるよう頼み込む。気難しい性格の平匡であったが、みくりとは良好な関係を築いていき、利害の一致から雇用主と従業員という契約結婚を結ぶことになるのだが・・・
平匡はプロの独身と自称しており、一切結婚する気が見られず、痛い男に思われるかもしれないが、この設定は現代の若者には共感されやすい設定なのではないかと思った。また、みくりもお金がもらえるから家事を完璧にこなしていたが、次第に二人が惹かれあい、本当に結婚する運びになった際、みくりが今までのように家事をこなさなくなるのが印象的だった。確かに賃金が発生しないのにどこまで家事をこなすかは考えてみると奥が深い問題だと思った。現代を風刺しながらもコミカルに描かれており、大変面白かった。

18、『君の膵臓を食べたい』 (小説)著者:住野よる
住野よるのデビュー作品。冴えない主人公の「僕」がある日病院で偶然拾った1冊の「共病文庫」というタイトルの文庫本。それは「僕」のクラスメイトである山内桜良が綴っていた秘密の日記帳であり、この日記には彼女の余命が肝臓の病気により、もう長くはないことが記されていた。「僕」はこの「共病文庫」を覗いたことにより、身内以外で唯一桜良の病気を知る人物となる。
この小説を読んでいて印象的だったことは、桜良は死を目前にしているのにも関わらず大変明るく振舞っていたことである。クラスでも人気者の桜良とは対照的に「僕」は根暗でクラスの誰からも気にかけられない存在として描かれており、この正反対の2人が行動を共にするうちに恋愛感情のようなものが芽生えるのが甘酸っぱい青春を感じさせる一方、時折桜良が病気という爆弾を抱えていることが垣間見えるのが切なかった。
主人公の「僕」はラストシーンまで名前が明かされることがなく、「僕」として物語は進行するが、最後の数ページで名前が明らかになるとともにこのぞっとするタイトルの意味が分かる場面は涙なしには見られない傑作となっている。

19、『デート〜恋とはどんなものかしら〜』(ドラマ)脚本:古沢良太
内閣府の研究所で働く藪下依子は、父親から見合いを勧められる。しかし、恋愛経験がなく、結婚を契約としてとらえるずれた感性を持つ依子はことごとく見合いに失敗し、結婚相談所に登録。一方、自称高等遊民のニート谷口巧は幼馴染の島田宗太郎によって勝手に結婚相談所に登録されてしまう。そんな恋愛不適合者の2人が結婚相談所を介して出会い、デートをすることになるのだが・・・
このドラマはコメディ要素が大変強く、2人とも愛がなくても結婚は出来る。結婚は契約だと言い張っており、この常人とはずれた考え方をコミカルに描いているのが面白かった。
また、超理系女子の依子と超文系男子の巧の相容れない2人が奇妙な恋愛をすることによって互いの気持ちを理解しようと試みる姿が描かれており、2人の人間としての成長の物語ともなっている。

20、『コンフィデンスマンJP』(ドラマ) 脚本:古沢良太
コンフィデンスマン(信用詐欺師)のダー子、真面目で小心者のボクちゃん、百戦錬磨のベテラン、リチャードが悪徳企業の金の亡者から、あらゆる手段を使って金を騙し取る一話完結型物語。
リーガルハイや、デート等の作品を手掛けた古沢良太脚本の本作品。基本一話完結型の作品となっており、毎回主演の長澤まさみをはじめ、東出昌大、小日向文世の3人の変装(コスプレ)を見ることが出来るところも魅力のひとつである。また、時系列がバラバラになっている話を1話から放送していくので全て見終わった時に初めて全話の時系列が分かる仕組みになっていることがこの作品の最大の魅力である。そのための伏線が至る所に張り巡らされており、登場人物のちょっとした台詞などを意識して見ていくと時系列が分かることが多々あるので面白い。
2018/9/25(Tue)01:09 ...No.1648
▼TA平野
『ズートピア』は人々が直面している差別問題を動物に翻案してうまく表現している作品だと思います。主人公のジョディが偏見をバネにして頑張る姿は勇気を与えてくれますが、彼女が不意に差別意識をあらわしてしまうところも印象的でした。
2018/10/18(Thu)11:02
▼二年 白井 RES
夏休み課題1〜10

1、 『未来のミライ 』 (映画)監督、脚本:細田守
細田守監督最新作の未来のミライ。この物語は横浜の兄妹をテーマに、甘えん坊の4歳の長男クンちゃんと未来からやってきた妹のミライちゃんの冒険が描かれている。
冒険が描かれると聞いていたが、実際にはホームビデオを見ているような感覚に近かった。
本作品はハラハラドキドキするエンターテインメント性は薄く、あくまで4歳のイヤイヤ期の長男を中心とした家族の日常が描かれている。エンターテイメント性を期待してみると裏切られる作品ではあるが、こういった日常の様子に共感する人は多いのではないかと思う。この作品が受け入れられる年齢層は若者よりも育児を経験している少し年齢層が高い世代の人の方が育児の大変さなどに共感できる点が多いのではないかと考えた。
賛否が分かれる作品ではあると思うが、日常作品としてみれば完成度の高いものとなっていると思う。

2、 「ゼロハチゼロナナ」 (小説)著者:辻村深月
作品の舞台は山梨県。母親を嫌い、過去を捨てるように上京した主人公みずほは結婚し、仕事も順調な順風満帆な生活を送っていたが、山梨に住むみずほの幼馴染であるチエミが母親を殺して逃げたというニュースが耳に飛び込んできた。誰もが羨むほど仲の良かったあの親子に一体何があったのか。そして、なぜ殺されたのはみずほの母親ではなく、チエミの母親だったのか。その真相を探るべく、みずほは逃げ続けるチエミの行方を追う。
この作品の登場人物は殆どが女性で、しかも年齢は30歳前後という設定になっている。30歳女性の結婚に対する焦燥感や、格差などがリアルに描かれており、女性ならば、登場人物の中の誰かには共感できるようになっていると思う。
この小説は第一章はみずほの視点、そして第二章はチエミの視点となっており、それぞれの視点を見ることが出来ることが大変面白い。一つの事柄があってもそれは見る人によって形を変えるのだということがよく表現されている。

3、 『Mr.インクレディブル』(映画) 監督:ブラッド・バード 制作会社:ピクサーアニメーション・スタジオ
かつて特殊な能力を持つスーパーヒーローたちは世界の平和を守るべく活躍していた。主人公、ボブ・パーもそのスーパーヒーローの一人であり、彼はMr.インクレディブルとして、人々を助け称賛を浴びていた。しかし、ヒーロー活動に伴う町の破壊などが問題となり、スーパーヒーロー達は訴訟を起こされてしまい、ヒーロー活動をすることを禁じられてしまう。そして、物語の舞台は15年後に移る。ボブは同じくスーパーヒーローとして活躍していたイラスティガール(ヘレン)と結婚し、三人の子供達と生活していたが、かつてのヒーローだった頃の自分が忘れられず、保険会社に勤めて平凡な生活を送る自分にストレスを溜めていた。そんな折、謎の女性ミラージュからもう一度スーパーヒーローとして戦わないかという誘いがかかる。これに乗ったボブはスーパーヒーロー活動を開始させ、次第に自信を取り戻していくが、ミラージュの誘いは、実は罠でボブは組織に捉えられてしまう。ボブを救うべく妻のヘレンと同じくスーパーパワーを持つ子供たちが立ち上がる。スーパーヒーロー一家のアクションムービーとなっている。

4、 『インクレディブルファミリー』(映画) 監督:ブラッド・バード 制作会社:ピクサーアニメーション・スタジオ
前作Mr.インクレディブルの続編。今作のキャチコピーは「家事!育児!世界の危機!」となっている。前作まではスーパーヒーロー保護プログラムのお陰で何とか生活が出来ていたパー一家であったが、そのスーパーヒーロー保護プログラムが廃止されてしまう。そんななか、スーパーヒーローの大ファンのディヴァー兄妹からスーパーヒーローの復活の掛かったある任務の依頼が舞い込む。ヘレンがその任務で家を留守にしている間ボブは子守や家事を一身に引き受けることになる。
従来のアクションシーンだけでなく、子育てのシーンが盛り込まれたのが面白かった。特に末の子供のジャックジャックはまだ赤ちゃんだが、様々なスーパーパワーを持っており、それにボブが悩まされながらも子育てに奮闘する様子が可笑しくもあり、子育ての大変さを痛感するシーンになっていた。前作から14年の歳月が流れているが、子育ては女がするものだという認識が徐々に変化しているため、今作では父であるボブの育児シーンを加えたのではないかと考えた。内容は非常に面白かったので是非お勧めしたい作品である。

5、劇場版名探偵コナン (映画)『から紅の恋歌(ラブレター)』監督:静野孔文 脚本:大倉崇裕 原作:青山剛昌
2017年4月15日に公開されたアニメ映画で、劇場版『名探偵コナン』シリーズの21作目にあたる。興行収入はシリーズ歴代2位となる68億9,000万円を記録し、2017年邦画興行収入ランキング第一位を獲得した。
大阪のテレビ局へとやってきたコナン達。そこでは、高校生皐月杯というおおきな百人一首大会のリハーサルが行われていた。収録が行われる直前、コナン達は、かるた界のクイーン大岡紅葉と遭遇する。彼女は何と平次の婚約者を名乗り、和葉に平次を巡った勝負を仕掛ける。しかし、その矢先テレビ局が何者かによって爆破されてしまう。また、かるた界の関係者を狙った不可解な事件が次々と起こり、狙われた人には必ず犯行予告として、かるた界の重鎮であった名頃が得意とした札である紅葉にまつわる札が送られるようになる。犯人の目的は一体何なのか。また、平次と和葉の恋の行方はどうなるのかに注目してもらいたい。


6、劇場版名探偵コナン(映画) 『純黒の悪夢(ナイトメア)』監督:静野孔文 脚本:櫻井武晴 原作:青山
剛昌
2016年4月16日に公開された劇場版名探偵コナンシリーズの20作品目にあたる。
黒の組織のキュラソーは警察庁内に侵入し、全世界の潜入スパイの秘密データを閲覧していた。その逃走中彼女は、アクシデントにより、記憶を失ってしまう。そんな彼女の元にコナン達が現れ、彼女の記憶を取り戻す手伝いをすることになる。彼女を取り戻そうとする黒の組織とそれを阻止しようとする安室透の所属する公安や、赤井秀一の所属するFBIが絡み、次第に事件は大きくなっていく。この作品の見どころは立場の異なる様々な登場人物が登場するところである。コナンを語るうえで欠かせない黒の組織や人気キャラクターである安室透や赤井秀一といったキャラクターが登場し、それぞれに違った考えを持ちながらもコナンと安室、赤井の三人が共闘する姿には胸が熱くなった。劇場版コナンシリーズの中でもイチオシの作品である。

7、劇場版名探偵コナン『ベイカー街(ストリート)の亡霊』(映画)監督:こだま兼嗣 脚本:野沢尚 原作:青山剛昌
2002年4月20日に公開された劇場版「名探偵コナン」シリーズの第6作目にあたる。
コナン達は父、優作がシナリオを提供した仮想体験ゲーム機「コクーン」の完成披露パーティに招待された。そのパーティは未来を担う良家の子供たちが勢ぞろいしていた。そのパーティの最中、殺人事件が発生してしまう。被害者が残したダイイングメッセージから犯人の手掛かりがゲーム内にあると考えたコナンは、コクーンに乗り込み、犯人の手掛かりを追うことを決意する。しかし、ゲーム開始直後「ノアズ・アーク」と名乗る人工知能にゲーム内を占拠され、子供たちを人質に取られてしまう。果たしてコナン達は無事ゲームの世界を抜け出し、犯人を突き止めることが出来るのか。また、「ノアズ・アーク」の目的とは一体何なのか。
2002年の作品で映像の古さは感じたが、発想自体は近未来的で大変面白かった。プレイヤーは「コクーン」に入ることでバーチャルな仮想空間が体験できるという発想は今でこそ珍しくない発想だと思うが、2002年当時にこのゲームでバーチャル世界を体験するという発想を思いつき、それを映画にしてみせたのはすごいと感じた。また、ゲーム内では、19世紀のロンドンを忠実に再現しており、過去と未来の要素が融合されているのは面白かった。

8、『バケモノの子』監督、脚本、原作:細田守
9歳の少年蓮は、両親の離婚で父親と別れ、母親につくことになるが、その母親が交通事故で急死してしまう。両親がいなくなった蓮は、親戚に預けられることを拒否し、あてもなく渋谷の街を彷徨っていた。そこに「熊徹」と名乗るバケモノが現れ、蓮は「熊徹」の後を追ってバケモノの住む世界に迷い込んでしまう。紆余曲折を経て衝突しながらも、熊徹の弟子になることを決意した蓮は、九太という名前で熊徹に武術を習いながらこの世界で生きていくことを決意する。しかし、成長していくにつれ、徐々に人間界にも興味が湧き始め、そのことで熊徹と仲違いをしてしまうようになる。九太のバケモノの世界と人間界どちらとして生きるべきかの苦悩が描かれている。
師弟関係というと弟子は師匠から沢山のことを学び、師匠には頭が上がらないというイメージがあるが、この作品は九太と熊徹が互いに師弟関係にあり、お互いの足りないところを補い合うさまが描かれているところが印象的だった。また、九太と熊徹は勿論本当の親子ではないし、種族も異なるが、喧嘩をしあいながらも2人は親子以上の絆で結ばれていることが表現されている場面が数多く見られ、大切なのは血の繫がりではないのだと改めて痛感した。

9、『聲の形』 (映画)監督:山田尚子 脚本:吉田玲子 原作:大今良時
高校三年生の主人公石田将也は、小学六年生の時、先天性の聴覚障害を持つクラスメイトの西宮硝子をいじめていた。その興味本位で始めたいじめの結果、今度は、将也自身がいじめの標的とされてしまう。その自身の経験から自分は罪を背負い、罰を受けるべき人間だという気持ちを抱き続け、自殺を決意した将也であったが、死ぬ前にせめて謝ろうと小学生時代にいじめていた西宮硝子の通う手話サークルを訪れる。この再開を機に将也と硝子の間に徐々に恋心のようなものが芽生え始めるのだが・・・。
子供のころにしてしまったいじめというものはそれほど悪意がないものが多いかも知れないが、子供だろうがしてしまったことは決して消えないのだという残酷な現実を巧みに描いていた。また、障害といじめという触れることがためらわれる話題に踏み込んでいったところがすごいと感じた。話は非常に重いが、どこか共感できるところもあり、見終えた後にそれぞれが感じるものが必ずあると思う。一言でこの作品を評価することは非常に難しいが、見た人の心に深く残る作品だと考える。
 
10、『オーダーメイド殺人クラブ 』(小説)著者:辻村深月
クラスの上位の女子グループに所属する中学二年生の小林アンは死や猟奇的なものに惹かれる心を隠して生活していた。家や教室に苛立ちと絶望感を感じていたアンであったが、自分と同じ美意識を持つ冴えない同級生の徳川に自身の殺害を依頼する。少年少女が抱く心理を丹念に描いた青春小説。
自分の中学時代というと6年ほど前に話になるので少し忘れていたが、この小説を読んで自身の中学時代がよみがえった。教室での女子のお喋りやマウンティングの様子、大人ぶってはいるがまだまだ子供の中途半端な年齢。受験や部活の忙しさも抱え不安定になっていた自分自身の当時の心と主人公の不安定さには少し似たものを感じた。作者の辻村深月さんは人の心の描き方が非常に巧みで本質的なことをついてくることが多いのでたまにドキリとさせられる。最初は主人公の考えが一ミリも分からず、サイコパスだと思って読んでいたが、読み進めるうちに少しずつ考えが読めてくるところが面白いと思う。あまり今まで読んだことがないタイプの小説だったが、非常に良い作品だった。

2018/9/25(Tue)01:01 ...No.1647
▼二年 田村 RES
以上夏休み課題30点です。前のに書きそびれました。すみませんでした。
2018/9/25(Tue)00:03 ...No.1646
▼二年 田村 RES
夏休み課題21~30

21 映画『銀魂2 掟は破るためにこそある』
監督:福田雄一
滞納している家賃を払うためバイトを始めた万事屋だが、そこに偶然にも現れる征夷大将軍・徳川茂茂らに翻弄されてしまう。一方真選組副長・土方十四郎は警備の最中、首に痛みを感じてから時々別人格に入れ替わってしまうようになり、さらに局長・近藤勲が入隊したての伊東鴨太郎を信頼し、「伊東は真選組を乗っ取るつもり」という自分の意見も聞き入れてくれなくなってしまっていた。原作でも人気の『真選組動乱篇』などを元にした物語である。
前作と同様にキャストの演技が原作のキャラにかなり近い。新撰組中心の話で、特に近藤勲役の中村勘九郎さんの演技は近藤さんのお人好しな性格と熱い心を持っている部分の再現度が非常に高い。佐藤二朗さんによってかなりアレンジされたキャラもいたがそこがまた面白く魅力的で、原作ファンも十分楽しめる作品だと思う。

22 漫画『カーニヴァル』
著者:御巫桃也
腕輪を残して消えた嘉禄を探す无は、怪しげな館で出会った少年・花礫や〈国家防衛機関・輪〉という組織の與儀やツクモ達と行動を共にすることになる。謎に包まれた嘉禄の行方は…。今、腕輪と絆を巡る運命的な物語が紡がれていく。
登場人物たちにとって楽しい、嬉しい場面で背景や人物の目の中がキラキラしているなど作画が華やかに描かれていて非常に綺麗。輪には登場の決めゼリフのようなものを持つ隊員もいるのだが、そのセリフはプリキュアを思い出させるセリフで特に成人をとうに過ぎている與儀が言っているところを見るとクスッと笑える。嘉禄を探す无だが同時に自身も敵に狙われている、その理由そして无の正体など謎がまだまだあり、続きが非常に気になる作品になっている。

23 漫画『エリアの騎士』
原作:伊賀大晃
天才的なサッカーセンスを持ち日本サッカーの至宝とまで言われるU-15日本代表の10番を背負う兄・傑。以前は選手だったがあるトラウマが原因で中学のサッカー部ではマネージャーをしている弟・駆。しかし駆はプレーする事への想いに胸を焦がしていた。そこへ、小学校の時のチームメイトでセブンというあだ名の美島奈々が転校してくる。サッカーを愛してやまない2人が新たな歴史の幕をあける。
駆は交通事故による兄の死と自分に兄の心臓を移植された事を受け入れ、兄との約束のために1度は諦めたサッカーを再び始める。仲間と協力し家族に支えられながらも強豪チームに立ち向かっていく姿に成長を感じることができる。今作品ではプレーの最中、このままでは勝てないなどと思うと心臓の持ち主である兄・傑が駆の体を借りてフィールドに立ち、弟に技を教える場面がある。この兄弟の協力プレーは現実では二度と起こらないのだなと悲しくなったが、よく聞く臓器提供者は相手の体の中で生きているということはこういう事かと非常に印象的だった。

24 ゲーム『キングダムハーツ358/2days』
発売元:スクウェア・エニックス
ソラがハートレスになった時生まれたノーバディはゼムナスに勧誘され、ロクサスという名前を貰いノーバディで構成されたXIII機関に加わる。過去の記憶がなく伝説の武器・キーブレードを使えるロクサスは機関の命令のままハートレス討伐を行う日常を送っていた。その中で、先にXIII機関に入っていた・アクセルやロクサスより後に入った14番目のメンバー・シオンと交流を深めていき、徐々に感情と呼ばれるものを芽生えさせていく。
今作品は大人気RPG『キングダムハーツ』シリーズの1つである。大体の作品ではソラという少年が主人公なのだが、今作品ではソラのノーバディ・ロクサスという少年である。機関で何気なく過ごした358日はロクサスにとって自己の確立やアクセルとシオンという大切な存在ができたなどどれほど大事な時間だったのか理解した時、切なさと感動が押し寄せてくる。今までのシリーズをプレイしていないとなかなか楽しめない作品なため、今作品までの『キングダムハーツ』をやってからプレイするのをオススメしたい。

25 スマホゲーム『Dream!ing』
キャラクター原案:夏生
名門校・東雲学園では学園を首席で卒業した者には国家レベルで特別な権限が与えられ、叶わない夢はないと言われている。春、東雲学園の花形の特進クラスに入学するため鹿児島の離島からはるばる上京してきた望月悠馬。個性的な生徒達に戸惑いながらも入学式の扉を開くと、首席者を決めるための新たなシステム〈ゆめシステム〉があった。
一見アイドルもののように見えるが、1人1人別々の夢を持つ学生たちの物語である。現実の人間のようにどのキャラも心の内に何か抱えて生きており、リアリティがある。またライブで使われている楽曲は歌唱力が高い声優によって歌われており、PVも画面構成などよく考えられて作られているため見どころの1つである。しかし、リズムゲームとかではなくレッスンやバトルがただカードを選んで押すだけなので少し退屈である。

26 漫画『紳士同盟†』
著者:種村有菜
主人公・乙宮灰音は名門〈私立帝国学園〉に通う元ヤンキーの高校一年生。憧れの人である東宮閑雅は〈皇帝〉と呼ばれる校内1のお金持ちで権力者である。何とかお近付きになりたい灰音は生徒会の有能頭脳・まおらの協力もあり生徒会に入ることになる。閑雅の傍に居られるようになり灰音は想いを強くしていくが、肝心の閑雅は…。
主人公の明るいポジティブな性格に隠された暗い過去に胸が痛くなる。しかし、生徒会などとの絡みはコメディー感が割と満載なので全体の雰囲気は重くなりすぎずおもしろくなっている。細部まで細かく綺麗に描かれている作画が魅力的で、個人的には雨に濡れてる髪の毛がとてもよかった。また学校の制服やキャラが着ている洋服もおしゃれで見どころだ。

27 漫画『バラッド×オペラ』
著者:サマミヤアカザ
ネコ(悪魔)に衝突され、不幸にも命を落としてしまった遥人。しかしタイミングよく「死神」を探していた天使と悪魔は、死にたての遥人をスカウトし、何やかんやで契約が成立し無事「死神」として生き返ることに…
サマミヤアカザさんの作画は(前作品の『ブラッドメアリー』でもそうだった)BLを狙っているような描写が多く見られる。その部分で好き嫌いが分かれそうだが私にとっては最も特徴的で好きになった。火事によって家族と火事以前の記憶を失い、感情をあまり出さなくなっていた遥人が死神という奇妙な役目から悪魔と天使と出会い、優しく温かい気持ちを向けられるようになったことで変化していく姿は見どころの1つだと思われる。

28 小説『キャロリング』
著者:有川浩
クリスマスに倒産が決まった子供服メーカーの社員・大和俊介。同僚で元恋人の柊子に密かな思いを残していた。そんな二人を頼ってきたのは、会社に併設された学童に通う小学生の航平。両親の離婚を止めたいという航平の願いを叶えるために、彼らは別居中の航平の父親を訪ねることに。逆境でももたらされるささやかな奇跡の連鎖を描く感動の物語である。
大和や社員たち、航平の両親やヤクザまでも不器用だけど根は優しい人たちばかり、また胸に刺さる言葉の数々など心が温まるストーリーであった。今作品で最も印象的だったのが「不幸の比べっこなんかしたって仕方がないだろ。」「現在進行形でつらい方がつらいだろ。」という大和の言葉。辛い思いをしているのは自分だけではない、全く違う内容の傷を抱えているであろう他人と比べても自分の傷が癒えるわけではないと過去の自分の言動を考えさせられた。

29 漫画『女装コスプレイヤーと弟』
著者:蒼川なな
父親がフランス人と再婚したことで、弟ができた雅樹。言葉も通じず、相手にされない日々。そんなとき、趣味の女装コスを偶然見られてしまい、なぜか弟に一目惚れされて…。女装コスプレ兄とフランス人の弟との禁断ラブコメ?!
普段と女装してる時とでは全く違う弟の姿に動揺するものの、楽しそうな笑顔を自分に向ける弟をガッカリさせたくないと女装を続ける雅樹と弟、友人などが面白可笑しく描かれている。日本語が話せないため常にフランス語の弟のセリフの訳がそれぞれの話の後に載っけられている。そんな弟が日本語を使う場面があるのだが、普段使い慣れない日本語で一生懸命気持ちを伝えようとする姿はフランス語の時に比べ猛烈に可愛い。

30 アニメ『はたらく細胞』
原作:清水茜
舞台はとある人の体内である。その中では数十兆個もの様々な細胞が年中無休で働いている。みんな自分に与えられた役割を日々全うして過ごしている。様々な騒動が起こる体の中で、新米の赤血球や白血球などを中心にそんな細胞たちの日常を描いている。
体の細胞たちをかなりほんわかと描いているのだが、病原菌などを退治する時にびしゃびしゃ出る血の描写にギャップを感じ強烈な印象を与えられた。それぞれの細胞が登場すると細かくナレーションで役割や効果の説明が入るため、細胞について全く知らない人でも楽しんで見ることができる。インフルエンザなど誰でもいつでもかかる可能性のある病気を描いているのでその対策のためにも多くの人に見てもらいたい。
2018/9/25(Tue)00:02 ...No.1645
▼二年+田村 RES
夏休み課題11~20

11 アニメ『ギルティクラウン』
監督:荒木哲郎
10年前に飛来した〈アポカリプスウィルス〉によってロストクリスマスという大事件が引き起こされた日本。これによって無政府状態になった日本は、超国家組織〈GHQ〉により隔離統治されていた。主人公である高校生・桜満集はある日、憧れているアーティストのボーカル・楪いのりに出会う。突然現れたGHQによって連れ去られたいのりを追った集は、レジスタンスのリーダー・恙神涯に出会い遺伝子兵器を巡る戦闘に巻き込まれる。
専門的な用語が多いため分かりにくいところもあるが、感動的な物語だった。戦闘シーンの作画は迫力のあるものだったと思う。いのりがボーカルを務めるEGOISTというグループは本作品のopとedを、さらに『PSYCHOPATH』の「名前のない怪物」など他のアニメの主題歌も歌うなど現実でも活動しておりかなりの人気がある。ストーリーもだが特に本作品で使われている音楽(op,ed,bgm)は非常に魅力的なため注目してほしいし聞いてみて欲しい。

12 小説『旅猫リポート』
著者:有川浩
飼い猫のナナをとある事情で飼えなくなってしまったため引き取り手を探している悟。銀色のワゴンに乗り昔の友人たちの元へ悟はナナと一緒に旅に出る。旅を続けていくうちに明らかになる悟の過去、そしてナナを手放す悲しい理由。切なくも心が暖かくなる優しい物語である。
物語が飼い猫のナナの視点で進む事が多い事から会話できない猫の思いにクスッと笑えたり胸が締め付けられるくらい切なくなったりした。最初はゆったりとした楽しい旅だったため最後の展開には色々な感情が込み上げて来て言葉にできない程切なくなった。ナナの語りがナレーションのようになっているため全体的に文体が簡単で誰でも読みやすい作品になっていると思われる。特にペットを飼っている人にオススメしたい。

13 小説『マスカレードホテル』
著者:東野圭吾
東京都内で起きた不可解な連続殺人事件。容疑者も次に狙われるターゲットに関して何も掴めずにいる警察、残された暗号から唯一分かったのは次の犯行場所がホテル・コルテシア東京という一流ホテルであることだった。若い刑事の新田浩介はホテルマンに化けて潜入捜査の任務に就くことを命じられる。ホテル・コルテシアの女性フロントクラークの山岸尚美は彼の教育係に任命された。次々に怪しい客たちが訪れる中、2人は真相に辿り着くことができるのだろうか。
理不尽なことで怒るクレーマーなどホテルを訪れる客が非常に個性的で印象に残った。その客たちに新田や山岸がどのように対応するのかなど、バイトが接客業なためか気になり勉強になった。犯人について何も掴めていない状態で始まるため最後までドキドキしながら読むことができると思われる。キムタクが主演で映画化されるらしいのでその前に読むことをオススメしたい。

14 漫画『S・A スペシャル・エー』
著者:南マキ
主人公は大工の娘という庶民の生活を送っている花園光。舞台になる私立白選館学園高校は社長の息子や財閥のご令嬢など多くのお金持ちが通っているエリート校である。光は学校で最も優秀な7人を集めたクラス〈SA〉クラスに属している。6歳の時のプロレス勝負で負けたことをきっかけに打倒・滝島に燃える光が送る学園ライフの物語である。
鈍感すぎる光を中心としたラブコメに心がほんわかして笑える物語であった。光と滝島はもちろん、ほかのクラスメイトたちも色々な壁にぶつかりながらも恋愛を進展させ、自分たちなりの愛を育んでいく。今作品ではそのそれぞれの愛の形が見どころだと思われる。


15 アニメ 『91days』
監督 鏑木ひろ
ある誕生日の晩、少年の幸せな生活は突然終わりを迎えた。マフィアの抗争により、目の前で両親と弟を殺された少年アヴィリオ。7年後、差出人不明の一通 の手紙を読み、静かに嘲笑うアヴィリオ。その手紙をきっかけに、彼はローレスの街へと舞い戻る。そして幼馴染のコルテオと再会し、ヴァネッティファミリー に密造酒を卸そうと持ちかけるのだった。
アヴィリオが復讐のためマフィアのファミリーに潜入し、事件に関わった人物をアヴィリオの頭脳とコルテオの機転でカバーしながら殺していくストーリーは最初から最後まで暗い内容だった。ラストは意味深なものでモヤモヤしたが、自分は暗い内容のアニメは好きなのでバッドエンド好きにはオススメの作品だった。opの凛として時雨の『Signal』という曲は今作品の重々しさやアヴィリオの復讐への決意を表していると思った。

16 アニメ 『夏目友人帳』
原作:緑川ゆき
両親を亡くした少年・夏目貴志には秘密がある。それは妖怪が見えること。強い妖力を持っていた祖母・レイコの遺品である妖怪たちの契約書〈友人帳〉を手にして以来、妖たちから狙われる羽目になった。逃げてる最中封印を解いてしまい、自分の死後友人帳を譲り渡すことを約束した用心棒・ニャンコ先生と共に妖怪たちへ契約した名前を返したりなど、忙しい日々を送るようになる。
主人公の夏目が様々な事情を抱えた妖怪たちと出会い、時には頼みごとを解決したりして絆を深めていく物語である。時間の流れが全く異なる人と妖怪が一緒に過ごして起こる出来事に切なくも心温まる。妖怪も人間もあまり好きではなかった夏目に藤原夫妻やニャンコ先生たちと出会ったことで大切な存在が増えていく場面は非常に感動的である。

17 アニメ『RDG レッドデータガール 』原作:荻原規子
玉倉山に建つ玉倉神社で宮司の祖父に育てられた鈴原泉水子は外の世界をほとんど知らず、麓にある中学校と家の往復だけの生活を送ってきた。中学三年になったある日、泉水子は自分を変えたいと強く思い母の言いつけで伸ばしていた前髪を思い切って切ってしまう。そんな時、両親の友人である相楽雪政やその息子の深行に再会し、高校は深行と一緒に鳳城学園に行くようにと決められてしまう。それには泉水子と深行の特殊な家系が大きく関係していた。
泉水子が外の世界に出て変わろうと葛藤している時、世界遺産候補とされていても普通の高校生の女の子なんだなと感じた。最後になってようやく泉水子と深行の恋愛が進展したのでこの後どうなっていくのか非常に気になる作品である。

18 ゲーム『NieRAutomata』
発売元:スクウェア・エニックス
突如襲来した宇宙人の繰り出す〈機械生命体〉の圧倒的な戦力を前に、人類は地球を捨て月に逃げざるを得なかった。地球を奪還するため人類はアンドロイドによる抵抗軍を組織し、最新鋭の戦闘用歩兵〈ヨルハ〉部隊を地球へと送り込んだ。荒廃した地で長い間続く〈アンドロイド〉と〈機械生命体〉の熾烈な戦いの中で、〈ヨルハ〉部隊所属2Bと9Sは知られざる真実の扉を開けることになる。
独特の世界観に引き込まれクリアした後もしばらく抜け出すことが出来なかった。それも含め、キャラデザインや重厚なストーリー、爽快なアクションなど多くの魅力的な部分が存在するゲームだと思う。特にキャラデザインや背景の作画は非常に細かく綺麗で、素晴らしいとしか言い様がない。戦いの間で起こる出来事に感情を持つことが禁止されているにも関わらず葛藤しているアンドロイドの姿が非常に印象的だった。

19 ゲーム『ファイナルファンタジーXV』
発売元:スクウェア・エニックス
王国ルシスと帝国ニフルハイムでは長きに渡った戦争が終わろうとしていた。停戦協定の調印式を控えたルシスの王子ノクティスは友人のイグニス・グラディオ・プロンプトと共に和平の証として帝国の属州であるテネブラエに向かい、ルナフレーナと結婚式を挙げようとしていた。しかし調印式当日、ニフルハイムが裏切りルシスは襲撃されてしまう。ラジオからルシスの象徴である〈クリスタル〉が奪われた事、国王であり父親のレギスらの訃報が流れる中、ノクティスは王国を奪還すべく仲間と共に旅立つ。
映像が全くゲーム感が無いため、まるで1つの映画を見ているような気持ちになる。シリーズの中でかなり人気があるFF10のストーリーのようなしっかりとしたストーリーではないが、感動的でおもしろい。追加コンテンツも含めてひとつのソフトにまとめてくれていたらさらに良かった。

20 映画『銀魂』
監督:福田雄一
万事屋がカブトムシ狩りから戻ると桂の連れであるエリザベスが待っていた。彼が言うには桂が突如姿を消してしまったとのことであった。同時に銀時に刀鍛冶の村田から妖刀〈紅桜〉を探して取り戻してほしいとの依頼が入る。その頃かぶき町では辻斬りが横行しており、よからぬ風が吹いていた。
キャストは原作と比べかなりぴったりなもので、リアクションや話し方など細かいところまで再現できていたと思う。戦闘シーンにスピード感があまり無かったことを除けば、ギャグやシリアスな場面など見どころがたくさんある映画であった。
2018/9/25(Tue)00:00 ...No.1644
▼二年 田村 RES
夏休み課題1~10

1 漫画『ねねね』
著者:萩原ダイスケ
16歳の小雪は結婚をした。相手は20以上年上で家柄もよく秀才な狐の面で顔を隠している清さん。仕事柄常に狐の面をしているため結婚をした今でも小雪は清さんの顔を見たことがない。何とか距離を縮めたい小雪だけど、清さんにはもう1つ別の秘密があるようで..。恋愛に不慣れな2人がおくるピュアな桃色新婚生活の物語で ある。
小雪も清さんもあまり恋愛をした事がないためか見ているこっちがやきもきするくらいなかなか距離が縮まらない、その距離を縮めようとする小雪ちゃんの健気さがとても可愛いらしい。清さんは20も年下の小雪に戸惑いを感じつつも好ましく思っている、そのため心の中で葛藤している場面が非常に多く登場しほほえましくなった。作者が『ホリミヤ』の萩原ダイスケさんで、2人の感情の表し方や暖かな生活がよく描かれていると思った。


2 小説『図書館戦争』
著者:有川浩
メディア良化法が制定されたことにより、出版物の検閲が合法となった未来の日本を舞台にしている。この世界で図書館は検閲を行う「メディア良化隊」に唯一対抗できる立場にあり、検閲から図書を守るために「図書隊」という軍事力を持つ組織を作った。主人公の笠原郁は高校生の頃に助けてもらった図書隊員に憧れて入隊するが、指導教官の堂上篤は非常に厳しい鬼教官であった。やがて郁は、仕事に対する姿勢などが認められ図書特殊部隊(ライブラリータスクフォース)に配属され堂上や他の仲間たちと共に本を守るため過酷な戦いに身を投じていく。
有川浩さんの代表作で、今では実写映画や漫画などにもなっている人気作である。図書館が軍事力を持っているという設定は現実の世界からは考えられないものだが、もし検閲が起こったらこのような事態が起こるかもしれないと想像出来る妙にリアリティのある設定になっている。主要な登場人物たちの恋愛模様も描かれるが中でも主人公・笠原郁と鬼教官・堂上篤のペアが人気で、郁の性格をしっかり理解した上での堂上の言葉や頭ナデナデなど女性が1度は憧れるであろう恋愛が描かれている。さらに、コメディー要素も多く含まれているため特に女性が非常に楽しめる作品になってると思われたのでオススメしたい。

3 ゲーム『薄桜鬼 真改 風華伝』
発売元:アイディアファクトリー
幕末・文久三年、行方が分からなくなってしまった父を探すため京都にやってきた主人公は数名の浪人に追いかけられていた。民家の影に身を隠すと、そこで白髪で赤い目をした者らが自分を追いかけていた浪人らを奇声をあげながら切り殺している現場に遭遇してしまう。死を覚悟した主人公だったが、浅葱色の羽織を着た男たちによって助けられる。しかしほっとしたのも束の間、男たちから向けられる殺気を感じ逃げようとするものの気を失ってしまう。後日彼らが新撰組という京の治安を守る組織だと聞かされた主人公はとある事情から彼らと生活するようになる。
乙女ゲームと呼ばれるもので最初のソフト発売から今年で丁度10周年を迎える。基本的には話が勝手に進んでいくのを見ているだけなのだが、たまに出てくる台詞の選択肢の組み合わせでどのキャラの攻略ルートになるのか決まるため好きなキャラのルートに進む事が少々難しい。私は新撰組の最期を知っていた上でプレイしていたため、物語を進めていくとどのルートでもプレイし続ける事が辛くなる程悲しくなってしまった。しかし新撰組の生き様を描いた今作品にとってその悲しさは最大の見どころだと感じた。

4 漫画『会長はメイド様!』
著者:藤原ヒロ
かつては男子校、現在は共学になった星華高校では男子の数が多く女子は肩身の狭い思いをしていた。初の女子生徒会長になった鮎沢美咲は根っからの男嫌いで女子が学校で平和に過ごせるよう普段から男子と戦っていた。合気道などを習っていたため強く常に怒っている美咲を男子達は鬼会長として恐れていた。そんな美咲には誰にも言えない秘密があった。それは放課後メイド喫茶でバイトしていること。しかしある日ゴミ出しをしていると学校一モテる碓氷拓海に見られ、秘密を知られてしまう。
碓氷が変態宇宙人であると作中で美咲に言われているが、驚くぐらい何でも完璧にこなし挙句の果て屋上から飛び降りても平然としているのでこいつは本当に宇宙人なのではないかと思える男子高校生であった。それに加えて変態なので他の少女漫画で描かれるイケメンとは違う部類のイケメンで読んでいてとても新鮮だった。

5 漫画『憂国のモリアーティ 』
著者:三好輝
19世紀末大英帝国最盛期のロンドン、この国に根付く階級制度に辟易するモリアーティ伯爵家長子・アルバート。孤児院から引き取ったある兄弟との出会いによって、世界を浄化するための壮大な計画が動き出す。名探偵シャーロック・ホームズの宿敵、モリアーティ教授の語られざる物語の幕が開く。
物語の主人公としてホームズではなく敵とされているモリアーティ教授を使っている部分に強く惹かれた。犯罪者のアドバイザーとしてモリアーティ教授は悪だと言われているが、実際それにより救われ、モリアーティに感謝している人物が描かれている。ここから殺人という決して許されない犯罪行為によってもたらされるのは悲しみだけではない、少なくとも依頼した人にとってモリアーティは悪ではなく正義の味方であった事が分かる。モリアーティに焦点を当てたことで、読者に悪とは正義とは何かを考えさせる内容になっていると思われた。

6 漫画『07-GHOST』
著者:雨宮由樹
バルスブルグ帝国の士官学校生テイト=クラインは親友のミカゲ=セレスタインと軍人になるために卒業を控えていた。試験の前にミカゲと「戦場で決して見捨てず、死ぬ時は一緒だ」という親友の誓を立てる。元は戦闘用奴隷でありそれ以前の記憶が失われているテイトにとってミカゲはとても大切な存在であった。ある日、テイトは自分の話をしている人々の中でアヤナミ参謀長官を見つけ、過去の記憶の一部を取り戻し衝撃を受ける。それをきっかけにテイトの運命は思いもよらぬ方向に進んでいく。
本屋を物色している時にたまたま手に取った漫画だったのだが、出会えてよかったと思えるくらい大好きな作品になった。主人公が何らかの理由で追われるというありがちなストーリーではあるがその中に友情・裏切り・別れ・再会など様々な要素が含まれている。全体的に重たい話ばかりだが全ての伏線が回収されスッキリしたラストになっているため十分楽しめる作品だと思う。一人一人の設定がしっかりしているためキャラの過去などの話に感情移入して読むことができる。

7 漫画『D.gray-man』
著者:星野桂
〈機械〉〈魂〉〈悲劇〉を材料に造られる悲しき兵器、それはAKUMAと呼ばれている。そしてAKUMAを製造し世界の終焉を計画している千年伯爵。それらと戦えるのはイノセンスという神の結晶に選ばれたエクソシストたちだけである。イノセンスを左手に宿すアレン・ウォーカーもその1人である。アレンは育ての親マナ・ウォーカーをAKUMAにした過去を持ち、その際マナに傷つけられた左目は人間と見分けのつかない姿に変わったAKUMAに反応するようになった。アレンはエクソシストの本部である黒の教団に行き、仲間と共にAKUMAを倒し世界を救うための戦いに身を投じていく。
この世界でのAKUMAは魂を取引するという部分ではよく知られている悪魔と同じである、しかし見た目が大きく異なり機械的な見た目をしている。AKUMAが進化するにつれて醜く変化するところはまるで人の醜い心を表現していると思われた。髪の毛一本一本細かく描かれている人物の作画はもちろん、エクソシストがもつイノセンスが宿る武器〈対アクマ武器〉のデザインや背景の建物や自然などの作画も見どころの1つである。


8 漫画『死神と銀の騎士』
著者:イロノ
人の魂を欲する死神とその使い魔であるラルヴァが人々の命を脅かす世界。大切な人をラルヴァに奪われた主人公・シアンは悲しみを背に銀騎士となり蠢く闇に立ち向かう。それが〈絶望の始まり〉であるとも知らずに…。切ないダークファンタジーが開幕する。
大切の人を例えどんな姿になっても傍に居れなくなっても守りたいというシアンの気持ちに胸をうたれた。登場の仕方が非常に重要人物感あるものなのに特に触れられずに終わってしまったキャラもいたが、物語的にはスッキリとした終わりを迎えられていたと思う。それぞれのキャラが大切な存在を思って気持ちを吐露する部分は本作品の切なさを最もよく表していると思われる。

9 漫画『オオカミ少女と黒王子 』
著者:八田鮎子
高校一年生の篠原エリカはぼっちの高校生活を回避するために、居場所をを守ろうと彼氏とのラブラブ話を自慢げに語っていたが実際は彼氏いない歴16年であった。見栄っ張りな性格であるため嘘をつき続けてきたが、そろそろバレそうになった為街で見かけたイケメンを隠し撮りし、その写真を自分の彼氏だと友人に紹介した。しかし、そのイケメンは同じ高校に通う佐田恭也であった。彼氏のフリを頼んだエリカだったが、佐田くんの正体はドSの超腹黒だった。それでも犬になるという条件を飲んでエリカは佐田くんと恋人ごっこを始める。
王道恋愛漫画ではあるがエリカが抱える悩みや不安が現代の女子でも抱えるようなものが多いため共感しながら読むことが出来た。途中までは当初のドSという佐田の設定が守られていたが、最後に近づくにつれてその部分が無くなっていっている。それは仲良くなった事を表してるからいいんじゃないかという意見も分かるが、私は全く違う人のように感じたため少し残念だった。

10 漫画『ゼロの日常』
著者:新井隆広
公安の降谷零、毛利探偵の弟子やアポロの店員の安室透、黒ずくめの組織のバーボンという3つの顔を持つ男の誰にも知られていない日々を描く、『名探偵コナン』の人気キャラ安室透が主人公になった公式スピンオフである。
トリプルフェイスの安室透が普段どんな生活を送っているのか気になる読者にとってはたまらない漫画である。内容はかっこいい安室透を集めただけのものであるが、私たちと同じような生活も送っているという親近感が得られるためファンはより増えるのではないかと感じた。
2018/9/24(Mon)23:58 ...No.1643
▼TA平野
最近は『中間管理録トネガワ』などのスピンオフ作品が人気ですが、人気の理由は田村さんが言う通り「私たちと同じような生活も送っているという親近感」なのでしょうね。『コナン』のスピンオフには『犯人の犯沢さん』もありますが、犯人に親近感を覚えたい人がいっぱいいるんでしょうか?
2018/10/18(Thu)10:18
<< [1][2][3][4][5][6][7][8][9][10][11][12] >>
Rental:大宇宙 お知らせ(2/3) Base:ACE