SEED 雑文処


ココはSEEDのみのSS置き場です。
Galleryに置くほど長くない短文や、連載を書きます。
過去ログは少し書き直したりしてGalleryの方に。
更新履歴には残りませんが、他の更新と同じく本館との共通日記と連動しているので
アップしたら裏話など語ってます。
ここで→【ツッコミ日記】

☆現在更新停滞しています。

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今日は開設日
Date:2012/4/1(Sun)    

もう9年ですか〜 今だ脳内では絶賛放映中ですけどね。

てか、狼陛下ばかり更新してこっち放置しててすみません…
企画は諦めて連載を再開しようかなと考えてます。
でも、4月から忙しくなるので書けないかもしれません…… ダメじゃん…orz


お詫びにしては短いですが、時季ネタということで。開設記念も兼ねときます。
エイプリルフールなお馬鹿小ネタ。
アスキラです。ベタネタです。小ネタなので笑って許してください。
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「…アスラン。」

―――それは、夕食後にアスランがソファで寛いでいた時のこと。
コーヒーを持ってきてくれたキラは、それをアスランに手渡しながら隣に座る。
「どうした?キラ。」
それはいつも通りなのだが、違うのはその表情。
何やら思い詰めたような… 真剣な眼差しでアスランを見上げてくる。
「あのね…」
その上目遣いは反則的に可愛いのだが、キラは思い悩んでいるようなので抱きしめるのは我慢。
ただ黙って続きを待った。

「あのね… できちゃった。」
「……は?」
ぽっと頬を赤らめて、それだけ言うと俯いてしまう。
それもまた可愛いのだが…

(いや、ちょっと待て。)

できたって何が? 何故キラはそんなに恥じらっている?
まさか、まさかなのか??

「―――なぁんて、」
「結婚しよう!」
キラの手を取ってそのままプロポーズ。
キラが何か言いかけた気がするがそこは気にしない。
「責任はとる。」
「え、ええっ??」

なんだ、キラは俺がそんな無責任な男だと思っていたのか?

「明日には届け出を出そう。ああそうだ、式はいつが良い?やはり半年は見ておいた方が良いだろうか。しかしそこまで待つとお腹が目立」
「すとーっぷ! 落ち着いてアスラン!!」
目の前で大声を上げられたので、さすがに驚いて口を噤まざるを得なかった。

「おかしいって気づいてよ。僕達男同士だから。無理だから。」
いや、キラなら産める気がする。
…と言うと、キラに殺されそうだから言わないが。
「今日はエイプリルフールだよ。」
「うん、知ってる。」
「へ?」
にっこり笑って答えると、キラはぽかんとした顔になった。

知ってる。
キラの可愛い悪戯くらい分かる。
嘘だというのも、すぐに分かったよ。

「―――でも俺は嘘じゃないから。」
「!?」
「キラが望むなら、明日にでも届け出出すから。」


いつだって君を欲している。
いつもそのチャンスを狙ってる。

だから、不用意な発言には注意しろよ?

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相変わらずのバカップルでした。
オーブとかプラントとかって男同士の婚姻ってできるのかしら?(笑)…というツッコミは、きっとアスランなら本気になれば法改正ぐらいやってのけそうなので問題なしです。
久々にアスキラ書いた〜v わりとすんなり書けましたvv
一発書きお馬鹿ネタだからか。
No.313


彼岸花(アスキラ)
Date:2011/10/6(Thu)    

もう枯れかけてますけど。うちの前に咲いている彼岸花を見て思いついた話。
あんまり明るい話ではないです。
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「どうしたんだ? これ。」
部屋に飾られた花を見たアスランが不思議そうな顔をして聞いた。
「え、お彼岸だから。」
彼のためのコーヒーを準備しながらさらっとキラは答える。

花瓶に活けてあるのは彼岸花だ。
それまでは目立たないのに、彼岸になると一斉に花を咲かせてその存在を主張する不思議な花。

「いや、それは分かるんだが―――白い彼岸花?」

普通彼岸花といえば赤い色をしている。
けれどこの花は真っ白だった。

「僕が赤嫌いだって知ってるから、カガリがこれを送ってくれたんだ。」
言いながらカップを手渡すと、途端にアスランの表情が苦いものに変わった。

「…キラ」
ことんとカップがテーブルに置かれる。
伸ばされた手に抵抗をしないうちに、彼に強く抱きしめられた。
「……すまない。」
苦しそうでつらそうな、絞り出すような声。
謝るアスランにキラはくすりと笑った。
「どうして謝るの?」
「…俺のせいだろう?」

ああ、彼は知っていたんだ。
僕が赤を嫌いになった理由を。

君が"そう"だから、君が気に病むから言わなかったのにな。


「―――謝らなくて良いよ。その代わり、」
アスランの背に手を回す。
彼のシャツに皺ができるほどに強く握りしめた。

「ずっとここにいて。消えないで。」

僕と君を引き離さないで、2度と。
もうあんな思いはしたくないから―――

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「赤とアスラン」にリンク。(過去ログに置いてます)
キラは赤が嫌いだという捏造設定で。
No.312


【聞き飽きるまで愛してるを】(アスキラ)
Date:2011/4/24(Sun)    

お題最後です。
時間がかかってしまいましたが、書き出すとあっさりできあがりました。
アスキラはどこまでもバカップルですネ。
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久しぶりの逢瀬

会えない時間の隙間を埋めるように、部屋に閉じこもって2人一緒に過ごした。


自分達がやるべき事を為すために、別々の場所を選んだのは自分達の意志。
けれど、やっぱり1人の夜は寂しいもの。会えば離れたくなくなる。



熱を分け合って、ベッドの中で寄り添う。
「愛してる」と言いながら、アスランは瞼に頬に唇にもキスの雨を降らせた。

「ねえ、飽きないの…?」
熱に浮かされている間にもその言葉を何度も聞いた。
名前を呼ばれるのとどちらが多いのかと思うくらいに。
改めて考えるととても恥ずかしい気がする。
「飽きないな。」
けれど、そんな風にさらっと返されてしまえば何も言えなくなった。

「愛してる、キラ」

心地よい程の、甘く低く響く声。
蕩けてしまいそうな、ふわふわとした気分になる。

「愛してる」

その言葉を聞く度に心臓は大きく高鳴って、壊れてしまうんじゃないかと思って。
これ以上はいくらキラでも持たない。


「……いつまで言うつもりなの?」
赤い顔を彼の胸元に隠して尋ねると、小さく笑う声がした。

そしてその答えは、耳元で甘く囁かれる。


もちろん、聞き飽きるまで―――

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『君のためにできる五つのこと』
お題提供:[ love is a moment ]
No.311


【必要ならばやさしい嘘を】(アスカガ)
Date:2011/3/6(Sun)    

ネタが出てくるまで時間がかかりました…
スペエディラストで何でかアスランだけオーブ服だったので妄想してみました。
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「俺もプラントに?」
代表首長の執務室に呼び出されたアスランは、彼女からプラントに行けとの命を受けた。
「ああ。私の代理としてな。」
「どうして俺なんだ?」
今のアスランは代理に立てるだけのそれなりの地位にいるが、何故自分なのかが分からない。
他にも適任がいそうなのだが。
「キラはラクスのためにプラントを選んだろ? それで他にプラントと交渉できる者がいなくなったんだ。」
交渉相手はラクス達だからそこまで気負うこともないと言われて。
確かに彼女達ならキラの次は自分だろうと思って納得した。

「ま、あっちが良いと思ったなら、そのまま留まっても構わないが。」
それと同時に軽い調子で言われたその言葉に眉を寄せる。
どことなく突き放された感じがしたからだ。
「それは俺が選べるのか?」
「キラもシンも自分で居場所を選んだ。お前だけが選べないはずがないだろ。」

…プラントに行かせる理由は本当に交渉のためなのか。
そう思って彼女を見る。
すると彼女は苦笑いをこちらに向けた。

「お前は自由だ。お前を縛るものは何もない。」
「…カガリは?」
君が望むなら、君だけは俺を縛れる。
けれど彼女は首を横に振った。
「――――2年前とは違う。私は1人じゃないから大丈夫だ。」


嘘だ。すぐに分かった。

俺を縛らないための、それは彼女の優しい嘘


「俺が選んで良いのなら―――」

君の傍だと、言葉にしたら彼女はなんと応えるだろうか。


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『君のためにできる五つのこと』
お題提供:[ love is a moment ]
No.310


【怪我をした心へ包帯を】(シンルナ)
Date:2011/2/17(Thu)    

できた順序でお題をあげています。
今回はシンルナですー(微妙に片思いっぽいけど)
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知っている 気づいている
貴方の気持ちに、消えない哀しみに

貴方のために私ができること
それは多くはないけれどゼロじゃない


展望室で宙を眺めるシンの隣に座る。
「何見てるの?」
「…別に。」
素っ気無く答えたシンの視線はまた宙へ。
その態度がムカついたから、むに とその頬を引っ張った。
「可愛くない。」
「いたたた! 何すんだよッルナ!!」
抗議の声を上げるシンの、その赤くなった頬にキスをする。
すると途端に真っ赤になって黙った。
「このくらいで赤くなってんじゃないわよ。ほんっと純情少年なんだから。」
「う、うるせー!」
これでこそシンだ。
内心ホッとしたことにきっと彼は気づかない。


シンには守るものが必要だった。だから私を選んだ。
守れなかった家族と、あの少女の代わりに。
知ってるのよ。
だけど、だからこそ私は貴方を守りたいと思った。
貴方の中の深い哀しみを癒してあげたいって思ったの。

貴方の怪我した心へ包帯を
私が貴方にできること

だから、今はただ傍にいてあげる―――

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『君のためにできる五つのこと』
お題提供:[ love is a moment ]
No.309


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Date:2024/5/4(Sat)    


No.999


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